LP(ランディングページ)とは?メリットや作成・運用ポイントを解説

「LP(ランディングページ)とはどのようなページなの?」
「LPを作りたいけど、正直よく分かっていない……」

LPは商品やサービスを販売するにあたって、アピールの重要な役割を担います。インターネットからの集客や成約を獲得するなら、最終的にLPは欠かせません。

そこで本記事では、LP(ランディングページ)とは何かを分かりやすく解説します。作成するメリットや運用する際のポイントも合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の内容

LP(ランディングページ)とは?

LP(ランディングページ)を商品やサービスを紹介する縦長のページと理解している方はいるかもしれません。ですが、LPとは広義と狭義で少し解釈が変わります。

では、それぞれの意味についてみていきましょう。

広義では訪問者が最初にアクセスしたページ

LP(ランディングページ)とは、広い意味で「ユーザーが最初にアクセスしたページ」を指します。ホームページ上で最も多く閲覧され、質や内容によってサイトの滞在時間を大きく左右する重要なページです。

ユーザーの興味を引けないと、商品購入やサービスの問い合わせ前にサイトを離脱してしまい、期待する効果は得られません。

一方、魅力的なLPならユーザーは長い時間サイトへ滞在し、売上アップなど数字で見える効果も期待できます。

LPは、ホームページの顔のような役割を担っており、Webマーケティングにおいて最も重要なコンテンツの一つです。

狭義では商品やサービスの紹介をまとめた縦長のWebページ

狭い意味でのLP(ランディングページ)とは、商品やサービスの紹介を1ページにまとめた縦長のページを言います。ファーストビューから具体的な悩み、商品やサービスの特徴・魅力など、訴求するための流れに沿って展開されます。

商品購入やセミナーの申し込み、問い合わせなど、欲しいアクションの獲得に直結するため、Webマーケティングにおいて重要視されています。

LP(ランディングページ)の目的は顧客に購入や登録をしてもらうこと

LP(ランディングページ)を作成する目的は、ユーザーに商品購入やサービスの登録、申し込みといったアクションを起こしてもらうことです。

LPにアクセスしたユーザーがページを読み進めて、購入や登録などのコンバージョンを促す役割があります。

営業で例えるところのクロージングといえば、イメージしやすいでしょう。

LP(ランディングページ)の特徴

では次に、LP(ランディングページ)の特徴を4つ紹介します。

  1. 縦長のレイアウトである
  2. デザインの制限がない
  3. コンバージョンにつなげる派手なデザインが多い
  4. 限定的なリンクを使用している

縦長のレイアウトである

LPの特徴としてまず思い浮かぶのは、縦長のレイアウトという点です。

LPの目的は商品の購入やサービスの登録といったアクションを起こすことであり、そこにつなげるにはいくつかのフェーズをクリアしなければいけません。

悩みに対する共感や商品・サービスが解決できる理由、強みを紹介して選ばれる理由を作るなど、セールスレターのような形で作成します。

インターネット上で営業をかけるイメージで問題ないでしょう。

そうした観点から掲載する情報量も多くなるため、縦長になります。

デザインの制限がない

LP(ランディングページ)は、デザインの制限がありません。画像や文字など自由に組み合わせ、効果的なものを作れます。自社のブランドイメージに沿ったデザインも可能です。

規定サイズが無いので、載せたい情報を思う存分載せることも可能で、自由度の高さが魅力です。

コンバージョンにつなげる派手なデザインが多い

LP(ランディングページ)は、コンバージョンにつなげる派手なデザインが多いです。LPから商品購入や問い合わせにつなげるためには、アクセスしたユーザーの興味や関心を引く必要があります。

テキストや画像サイズは大きく、色合いも派手なものが多いでしょう。サクッと流し見していても、内容がわかるような奇抜なデザインで商品やサービスをアピールしていきます。

限定的なリンクを使用している

また、LP(ランディングページ)は商品購入ページや問い合わせフォームなど、限定的なリンクを使用しています。

LPは、購入や登録といったアクションを起こすことであり、そこにつながらないページは必要ありません。

よって、必要ないページへ遷移させるリンクは挿入せず、一本道の構造にしてコンバージョンにつながりやすくします。

LP(ランディングページ)とホームページの違い

LP(ランディングページ)とホームページの違いを紹介します。主な違いを下記の表にまとめました。

LP(ランディングページ) ホームページ
目的 コンバージョンの獲得 企業の認知拡大
情報発信
問い合わせ獲得など
ページ数 1ページ完結 複数ページ
デザイン ターゲットに刺さるもの シンプルで分かりやすいもの
集客方法 広告がメイン 検索エンジン

目的から集客方法まで、さまざまなポイントで違いがみられるでしょう。

>>ランディングページとホームページの違い9つ!どちらを作成すべきかも解説

LP(ランディングページ)を作成する6つのメリット

では、LP(ランディングページ)を制作するメリットを6つ紹介します。

  1. コンバージョンアップが期待できる
  2. ページ移動によるサイト離脱を軽減できる
  3. ブランドイメージを守りながら販促ができる
  4. 流入経路ごとに最適化したランディングページを提供できる
  5. スクロールしながら理想的な順番で訴求できる
  6. 成果や改善の分析が手軽に行える

コンバージョンアップが期待できる

LP(ランディングページ)を作成する最大のメリットは、コンバージョンの獲得を期待できること。商品やサービスの訴求をして気になったユーザーはリンクでそのままコンバージョン地点に遷移できるため、ストレスなくアクションを起こせます。

また、LPに遷移した時点で少なからず、興味関心は示しているため、そういった意味でもきちんとアプローチできれば成約につながりやすいでしょう。

ページ移動によるサイト離脱を軽減できる

LP(ランディングページ)は、1ページ完結です。コンバージョンページ以外での移動はありません。

商品やサービスを買う意思がないユーザーは、直接そのページから離脱する(ブラウザバック)形でしか遷移できず、構造としてシンプルです。ユーザーは迷いが生じづらく、サイト離脱率の低下を期待できます。

ブランドイメージを守りながら販促ができる

また、LP(ランディングページ)はデザインの自由度が高いため、ブランドイメージを守りながら販促ができます。

LPのデザインや見せ方によって、ユーザーが抱くイメージは大きく変化します。

そこで、商品やサービスに適したデザインを作成することで、イメージを損なわずに訴求できます。

流入経路ごとに最適化したランディングページを提供できる

LP(ランディングページ)は、流入経路ごとに最適化したLP(ランディングページ)を提供できます。広告経由で集客する場合も、キーワードごとにユーザーのニーズや悩みは異なるでしょう。

そこで、どのニーズに対しても同じ訴求では、あまり刺さりません。大枠は変えないものの、一部文言を複数パターン用意して使い分けるとより自分事として捉えてもらいやすく、コンバージョンにつながるでしょう。

スクロールしながら理想的な順番で訴求できる

LP(ランディングページ)は、営業のように理想的な流れで構成された縦長のページです。

  • ファーストビューでのアピール
  • 具体的な悩みの提示、注意喚起
  • 商品がその悩みを解決できる理由・特徴の紹介
  • 「今なら〇〇%OFF」といった購入の後押し

スクロールする中で、上記の情報がスムーズに入ってくるため、自然と「欲しい」「購入してみようかな」と興味関心を引きながら検討しやすくなります。

成果や改善の分析が手軽に行える

LP(ランディングページ)は、1ページ完結なので、分析や改善点の発見がしやすいメリットもあります。

「どのページに問題があるのか?」は一切考える必要がありません。ページのどこに問題があるのか?といった視点で考えられます。

例えば、ヒートマップツールでタップ箇所や離脱ポイントの分析を行えます。もし、キャッチコピーに課題があると分かれば、訴求ポイントの的確な改善をできるでしょう。

LP(ランディングページ)を作成するデメリット

一方、LP(ランディングページ)を作成するデメリットも3つあります。

  1. SEO対策には弱い
  2. 1ページ完結なので直帰率が高い
  3. 制作コストがかかる

SEO対策には弱い

LP(ランディングページ)は、SEO対策に向きません。というのも、テキストよりもデザインがメインとなり、検索エンジンの読み込みと評価が難しいからです。

1ページ完結なので、必然と直帰率が高まるのも理由の一つでしょう。

ページタイトルは最適化できるものの、低品質コンテンツと判断されやすいため、LPでSEO対策はできないものと考えてください。

1ページ完結なので直帰率が高い

前述したとおり、LP(ランディングページ)は1ページ完結型なので、成約につながらずにブラウザバックしたユーザーは、全て直帰率に反映されます。

途中で興味関心が薄れれば、中間であろうと離脱されてしまうでしょう。

サイトの回遊が期待できないため、「この商品は買わないけど、こっちの商品は良さそう」と複数ページに遷移させられません。

制作コストがかかる

LP(ランディングページ)は、コンバージョンに直結するページであるため、単体でも制作コストがかかります。

個人でも10万円以上、制作会社に委託した場合は数十万円以上かかるケースも少なくありません。

セールスライティングやデザインなど、コンバージョンにつなげるためにはクオリティも求められるため、コストがかかることは把握しておきましょう。

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LP(ランディングページ)の作成手順7ステップ

それでは、LP(ランディングページ)を制作する手順7ステップを紹介します。

  1. 目的を決める
  2. ペルソナを設定する
  3. ワイヤーフレームをもとに構成を作成する
  4. デザインを作成する
  5. コーディングをする
  6. テスト検証する
  7. 公開する

LPは、目的をもとにした骨組みの作成が最も大切です。この流れを間違えれば、どれだけ良い商品でもコンバージョンしません。

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もし、リソースや品質的に自作するのが難しい場合は、制作会社への委託を検討しましょう。

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効果的なLP(ランディングページ)の作成ポイント

続いて、効果的なLP(ランディングページ)の制作ポイントを3つ紹介します。

  1. ユーザー視点を忘れずに取り入れる
  2. スマートフォン対応をさせる
  3. 入力フォームを最適化する

ユーザー視点を忘れずに取り入れる

まず、効果的なLP(ランディングページ)を制作するために、ユーザー視点を取り入れることは最重要ポイントです。ユーザーが関心を持たなければ、効果的なLP(ランディングページ)になりません。

ユーザーが求めている情報を余すことなく掲載したうえで、購買意欲を高める構成にする必要があります。ユーザー視点に立って作成しましょう。

スマートフォン対応をさせる

スマートフォン対応も効果的なLP(ランディングページ)にする上で必要です。特に美容・コスメといった消費者向けの商品の場合、モバイルからアクセスされるケースは非常に多いでしょう。

そこでモバイルに最適化されていなければ、どれだけ良い構成でも文字が小さくて見づらく、すぐに離脱されかねません。

スマートフォンの利用者数が多いからこそ、必ずモバイル対応させましょう。

入力フォームを最適化する

入力フォームの最適化も欠かせません

せっかくコンバージョンさせられたのに、入力フォームが使いづらいとサイトの離脱率上昇につながります。

  • 入力項目が複雑で多い
  • 記入枠が小さい
  • 反映が遅い
  • 自動入力機能がない

上記の1つでも当てはまる入力フォームなら、改善の余地があるでしょう。

効果的なLP(ランディングページ)の運用ポイント

では最後に、LP(ランディングページ)を運用するポイントを4つ紹介します。

  1. 通常のホームページから流入を狙う
  2. リスティングやSNS広告など直接的なアクセスアップを狙う
  3. 分析ツールで離脱ポイントを発見・改善する
  4. ABテストを実践する

通常のホームページから流入を狙う

LP(ランディングページ)は、通常のホームページからも流入を狙えます。例えば、ホームページでユーザーが抱える悩みを解決する方法に関する記事を執筆し、最後にLPへつながるリンクを貼付します。

ユーザーには、悩み解決のために商品やサービスが有用だと伝えたうえでLPを閲覧してもらえるため、効果が出やすいでしょう。このように、ホームページと併用することで相乗効果が期待できます。

リスティングやSNS広告など直接的なアクセスアップを狙う

リスティング広告やSNS広告を出稿して、効果的なアクセス獲得を目指しましょう。

特にリスティング広告は、ニーズを持った特定のキーワードごとに上位表示を狙えます。その悩みを解決できる内容なら、直接的にLPにたどり着き、シンプルなユーザー行動が期待できます。

また、広告なら多くのユーザーが目にするため、多くのアクセスアップを狙えるでしょう。

分析ツールで離脱ポイントを発見・改善する

ヒートマップツールやアクセス解析ツールなどを活用し、課題発見と的確な改善をしましょう。

LPは、1枚完結型であり、改善するページはすでに決まっています。あとはどの箇所を改善すべきなのか見つけるだけです。

  • キャッチコピーがユーザーニーズとマッチしていない
  • CTAボタンが適切な位置にない(少ない)
  • 訴求が弱い

こうした課題を1つずつ潰していくことで、より良いページに改良できます。

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ABテストを実践する

LPの効果検証では、ABテストが有効です。

ABテストとは、ポイントとなりそうな2パターンの成果物を用意し、結果を比較して仮説立証させていく手法です。

例えば、「使いやすさや見た目をアピールするキャッチコピー」と「機能性のキャッチコピー」を検証して、どちらを重要視しているかを判断できます。

検証を行って効果があったものをそのまま取り入れられるため、コンバージョンに直結するLP制作を進めやすくなるでしょう。

まとめ:LP(ランディングページ)を作成して購入や問い合わせにつなげよう

LP(ランディングページ)とは、ユーザーが最初に訪れる商品・サービスを紹介した縦長のコンテンツです。良質なLPは、購入や申し込み、問い合わせといったコンバージョン獲得につながります。

しかし、クオリティが高いLPの作成は容易ではありません。そこでLP制作は外部への委託を検討してみてください。

ワンページ株式会社は、専門的な知識を持ったスタッフが高いデザイン性のLPを制作します。マーケティングの知識も豊富で、LP制作から運用までトータルでお任せ。

コンバージョンにつながるLP制作は、ぜひワンページ株式会社にご相談ください。