ランディングページとホームページの違い9つ!どちらを作成すべきかも解説

ランディングページやホームページはどちらも、事業やマーケティング活動を行うにあたって欠かせません。

両者はどちらもWebサイトという大きな括りでは同じです。とはいえ、役割や特徴など、さまざまな部分に違いがあります。

それぞれの特徴を理解して活用しなければ、本来得られる成果には結び付きません。

そこで本記事では、ランディングページとホームページの違いを9つ解説します。自分の目的に合わせて最適なページを作成するために、ぜひ参考にしてください。

LP(ランディングページ)とは?メリットや作成・運用ポイントを解説

ランディングページとホームページの違い一覧表

ランディングページとホームページの違いについて、各項目別で比較表にまとめました。

項目 ランディングページ(LP) ホームページ
目的 ユーザーにアクションを起こさせる
(資料請求・お問い合わせなど)
企業情報の提供
企業ブランディング
特徴 シンプルなデザインとコンテンツ 多様なコンテンツやナビゲーション
ターゲット 特定のターゲット
・見込み顧客
・既存顧客
幅広いターゲット
・顧客、潜在顧客
・就活者
・株主・個人投資家
・自社社員など
ページ数 1ページ 複数
集客方法 主にWeb広告
検索エンジン
SNS
Web広告など
必要な項目 商品紹介、CTA
商品のメリット・ベネフィット
お客様の声・実績
問い合わせフォームなど
会社概要、事業内容
実績・導入事例、ニュース
IR情報、採用情報
問い合わせフォームなど
SEO 必要ではない 必要
デザイン シンプルで明快なもの 欲しい情報に簡単にアクセスできる
制作費用・期間 1ヶ月程度 2週間〜3ヶ月程度

 

以降で各項目の違いについて、詳しく解説していきます。

ランディングページとホームページの違い9つ

ランディングページとホームページには、大きく9つの違いがあります。

  1. 目的
  2. 特徴
  3. ターゲット
  4. ページ数
  5. 集客方法
  6. 必要な項目
  7. SEO(検索エンジン最適化)
  8. デザイン
  9. 制作費用・期間

目的

ランディングページの主な目的は、特定のコンバージョンやアクションを促すことです。

例えば、製品の購入や資料請求などが挙げられるでしょう。一つの明確な目標にフォーカスし、ユーザーをその目標へ導くことが重要です。

一方、ホームページの主な目的は、会社やブランドの総合的な情報提供やナビゲーションです。

会社の概要や製品・サービス、お問い合わせ情報などの情報を提供して、潜在顧客の興味や関心を引きつけられます。

特徴

ランディングページは、シンプルなデザインとコンテンツが特徴です。
ユーザーを特定の行動に誘導するために、余分な要素を最小限に抑えて作成されます。
魅力的なコピー、興味を引き付ける画像、コンバージョンに直結するCTAが求められるでしょう。

一方、ホームページは会社やブランドの表現を反映するため、多様なコンテンツやナビゲーション要素が含まれています。

ターゲット

ランディングページのターゲットは、特定の商品やキャンペーン、イベントなどに関心を持つユーザーです。

ターゲットを正確に理解し、ニーズや関心に合わせて価値あるコンテンツやデザインを最適化しましょう。

一方、ホームページは、将来的に顧客になる可能性のある潜在顧客や、企業に興味を持って情報収集を行う一般のユーザーがターゲットです。

企業の使命や価値観、製品やサービスの特徴、最新のニュースやイベント情報など、訪問者の関心を引くコンテンツが求められます。

ページ数

ランディングページは、1つのページで成り立っています。

ユーザーの注意を特定の情報やコンバージョンに向けるために、スクロールだけで完結できるシンプルな構造が特徴です。

対して、ホームページは1つのページでは完結しません。会社やブランドの情報を幅広いユーザーに提供するため、複数のページで情報を提供する必要があります。

集客方法

ランディングページの集客は、特定のターゲットに焦点を当てて行います。
主な集客方法は、広告やメールマーケティング、ソーシャルメディア広告です。
CTRの向上やコンバージョン率の最大化を目指して、ターゲットユーザーを惹きつけるコピーとCTAを工夫しましょう。

ホームページは、検索エンジンやSNS、Web広告から集客を行います。
関連するキーワードに基づいて検索エンジンで上位に表示させたり、SNSを通じて流入を増やすことが重要です。

必要な項目

ランディングページには、以下の項目が必要です。

項目 内容
魅力的なタイトルとサブタイトル 訪問者の注意を引くために、分かりやすく魅力的なタイトルとサブタイトルを配置します。
課題やニーズ 訪問者のニーズや課題を強調し、彼らが直面している問題に共感を呼び起こします。
特典やメリット 提供する特典やメリットを具体的に説明し、訪問者に価値を伝えます。
信頼性のアピール 信頼性を高めるために、実績や専門性を示す要素を含めることが重要です。
コンバージョンに導くCTA 訪問者に対して望むアクションを明確に示すCTAボタンを配置します。
フォームやコンタクト情報の収集 訪問者から情報を収集するフォームを設置し、コンバージョンにつなげます。
限定的なオファーやキャンペーンの説明 限られた期間や数量のオファーやキャンペーンを訴求し、訪問者に行動を促します。
イメージやビデオの使用 視覚的なコンテンツを活用して、訪問者にメッセージをわかりやすく伝えます。

ホームページは、会社のイメージや情報を正確かつ効果的に伝えるために必要なコンテンツが必要です。

項目 内容
ナビゲーションメニュー ウェブサイトの各セクションへのリンクを含むナビゲーションメニューを設置し、訪問者が簡単に情報を見つけられるようにします。
企業概要 企業のビジョン、ミッション、歴史などを紹介し、訪問者に企業の背景を理解してもらいます。
サービスや製品の説明 提供するサービスや製品の詳細な説明を掲載し、訪問者に価値を伝えます。
お知らせやニュース 最新の情報やニュースを更新し続けます。
お問い合わせ 連絡先情報や問い合わせフォームを提供して、訪問者が簡単にお問い合わせできるようにします。
ブログやコンテンツ ブログやコンテンツを提供し、訪問者に有益な情報を提供することで専門知識をアピールします。
顧客の声や実績 顧客の声や事例を掲載して、信頼性や実績を示します。
採用情報 求職者に対して企業のカルチャーや働く環境、福利厚生などを提供します。

両者に必要なコンテンツが異なるので、制作する際には事前に洗い出しておきましょう。

SEO(検索エンジン最適化)

ランディングページの集客方法は、広告がメインなのでSEOは重要ではありません。

そもそも、1ページ完結型のランディングページは、情報における充実性の観点からSEO経由での集客は難しいでしょう。

ホームページは、特定のキーワードで検索エンジンでの上位表示を目指します。
ページのタイトルやメタディスクリプション、ヘッダータグなどを適切に設定し、コンテンツに価値を持たせましょう。

また、高速な読み込み速度やモバイルフレンドリーなデザインもSEOに影響を与えます。

デザイン

ランディングページのデザインは、シンプルで明快なものが求められます。

視線を惹きつけるビジュアルや読みやすいフォント、わかりやすいレイアウトが重要です。

カラーパレットや画像の選定も、ターゲットの感情やニーズに合わせて制作しなければなりません。CTAボタンのデザインも、目立ちやすくクリックしやすいデザインにしましょう。

ホームページのデザインは、訪問者に対して第一印象を与える重要な要素です。

使いやすく視覚的に魅力的なデザインは、ユーザーの滞在時間を増やします。

目的やコンテンツを明確に伝えることで、サイトの効果を最大限に引き出せるでしょう。

制作費用・期間

ランディングページの制作費用と期間は、プロジェクトの規模や内容によって異なります。

規模や内容別の費用相場の関係は、以下のとおり。

規模 費用相場 制作期間
小規模サイト
(10ページ程度)
約10万円〜50万円 2週間〜3ヶ月程度
中規模サイト
(20ページ程度)
約50万円〜150万円 3ヶ月程度
大規模サイト
(50ページ以上)
約150万円〜700万円 5~6ヶ月程度
店舗サイト
(10ページ程度)
約30万円〜50万円 2週間〜3ヶ月程度
ECサイト
(40ページ程度)
約300万円〜1,000万円 3ヶ月以上
LP 約45万円〜80万円 1ヶ月程度
採用サイト 約50万円〜300万円 2週間〜3ヶ月程度

ホームページ制作にかかる費用相場制作期間は、それぞれサイトの規模感によって異なりますので、目安は必ず把握しておきましょう。

ランディングページやホームページ制作できるツール3選

続いて、ランディングページやホームページ制作できるツールを3つご紹介します。

  1. WordPress
  2. ferret One
  3. Wix

WordPress

運営会社 Automattic Inc.
料金プラン オープンソース型: 無料
クラウド型: 無料
フリー: 無料
パーソナル: 月額500円
プレミアム: 月額900円
ビジネス: 月額2,900円
コマース: 月額5,220円
※年一括支払いの場合
無料プランの有無
支払い方法 クレジットカード
デビットカード
Apple Pay
Google Pay
PayPal
独自ドメイン
ページ公開数 無制限
容量 1GB
サポート体制 ライブチャットやメールでの24時間365日サポート
コミュニティフォーラム

WordPressは、初心者からプロまで幅広いユーザーに向けて、ホームページやランディングページを作成するための強力なプラットフォームです。

ブログから企業サイトまで、さまざまなタイプのWebサイトに対応しています。

豊富なテーマやプラグイン、カスタマイズを使って、柔軟なデザインと機能を実現できるでしょう。

ferret One

 

運営会社 株式会社ベーシック
料金プラン 初期費用:10万円
月額費用:10万円〜(プランにより異なる)
プラン別の料金・オプションは要問合わせ
無料プランの有無 ×
支払い方法 要問い合わせ
独自ドメイン 要問い合わせ
ページ公開数 無制限
容量 要問い合わせ
サポート体制 導入サポート
運用サポート
運用サポート(有料)

ferret Oneは、ビジネス向けに特化したCMSツールです。

豊富なテンプレートと使いやすいエディタで、専門的な知識がなくても簡単に扱えます。

特にマーケティング目的のページを効果的に構築するための機能が充実しているので、ランディングページ制作にも活用できるでしょう。

Wix

運営会社 Wix.com, Inc
料金プラン フリープラン: 0円
ドメイン接続:月額500円
ベーシック:月額900円
アドバンス:月額1,500円
VIP:月額2,700円
無料プランの有無
支払い方法 クレジットカード
独自ドメイン ◯(有料プランのみ)
ページ公開数 100ページまで
容量 500MB~
サポート体制 サポートサイト
チャットサポート

Wixは、直感的なドラッグ&ドロップエディタを活用して、美しいランディングページやホームページを作成できるCMSツールです。

800種類以上のテンプレートと多彩なカスタマイズオプションを提供し、さまざまな業種や目的に合わせたWebサイト制作を実現します。

また、SEO対策やマーケティングツールも充実しています。

ランディングページとホームページどちらで作るべき?

ランディングページとホームページどちらで作るべきかは、ターゲットによって異なります。

  1. 商品数や見込み顧客が幅広いならホームページ優先
  2. 商品・サービスのターゲットが明確ならランディングページ優先

商品数や見込み顧客が幅広いならホームページ優先

商品やサービスが多岐にわたり、幅広い見込み顧客に向けて情報を提供したい場合、ホームページを優先で作成しましょう。

ホームページは、企業やブランドの総合的な情報を提供し、さまざまな商品やサービスの紹介を行う場として活用されます。

幅広い情報を一括して掲載し、ユーザーが自由に探索できるため、様々なニーズに対応可能です。

商品・サービスのターゲットが明確ならランディングページ優先

特定の商品やサービスを特定のターゲットにアピールしたい場合、ランディングページの方が有効です。

ランディングページは、特定のキャンペーンやプロモーションに焦点を当てて、購入や登録、問い合わせなどひとつのアクションを促します。

特定のターゲットに向けてカスタマイズされたコンテンツやCTAを提供し、効果的なコンバージョンを実現できるでしょう。

まとめ:ランディングページとホームページは目的に合わせて使い分けよう

ランディングページとホームページは、異なる目的に合わせて使い分けることが大切です。

ランディングページは、特定のコンバージョン目標に向けて、効果的なアクションに誘導できます。ホームページは、企業やブランドの全体的な情報提供とブランディングに有効です。

ランディングページとホームページをそれぞれ上手く使い分け、ビジネスを推進させていきましょう。

なお、ワンページ株式会社では、ランディングページやホームページといったWebサイト制作を承っております。

対応可能な範囲は、制作だけではありません。その後の運用や分析・改善までトータルでサポート可能です。

ヒアリングを通じてお客様の要望も反映しながら、集客支援できますのでぜひお気軽にご相談ください。