フッターデザインの参考事例10選!作成のポイントも紹介【パソコン・スマホ別】

ホームページのフッターは、見られていないと感じられるかもしれませんが、実は意外と閲覧されています。

ページを一通り確認した上で、1番最後のフッターが分かりやすい設計になっていると、ユーザーは次のページに遷移してもらえるでしょう。

このように、サイト回遊率の向上をはじめ、さまざまな役割がフッターにあります。では、どのようなフッターデザインにすれば良いのでしょうか。

そこで本記事では、フッターデザインの参考事例10選作成ポイントを紹介します。

フッターが担う3つの役割

まず、フッターが担う3つの役割についてみていきましょう。

  1. ホームページの回遊率を向上させる
  2. ヘッダーに掲載しきれない情報を保管する
  3. ユーザーの次のアクションへの選択肢を提供する

ホームページの回遊率を向上させる

ヘッダーにおける最大の役割は、ホームページの回遊率を向上させることです。

ヘッダーが分かりやすく設定されていなければ、一通りスクロールした後にそのまま離脱されかねません。ヘッダーがあることで「次はどのページを見ようか」「このページも気になる」といったように行動の道標となります。

すると、サイト内のさまざまなページが閲覧され、直帰率を減らして回遊率を高められます。

ヘッダーに掲載し切れない情報の補完する

ヘッダーには、よく見てもらいたい重要ページをメニュー化しますが、すべてのページを掲載できません。

そこで掲載できない分は、フッターに掲載されます。

例えば、詳細なサイトのカテゴリやプライバシーポリシーなどが挙げられます。

掲載するのとしないのとでは、閲覧されやすさはグッと変わるので、必ず情報を補完しましょう。

ユーザーの次のアクションへの選択肢を提供する

フッターがあることで、ユーザーが次に何をすべきか選択肢を提供できます。

そもそも、フッターがなければ閲覧し終えたユーザーが「次に何をすれば良いのか」「どのようなページがあるのか」が分かりません。

フッターの掲載をすることで、サービスを見た後に会社の事業方針や問い合わせページなど、さまざまなページへスムーズに遷移できます。

パソコンサイトのフッターデザイン例5選

それでは、パソコンサイトのフッターデザイン例を5選紹介します。

  1. 清水建設
  2. あかつき証券グループ
  3. 株式会社リブセンス
  4. 佐川急便
  5. エイブル

清水建設

清水建設のフッターは、企業や事業、採用情報など、需要の高いページを分かりやすく区分分けして掲載しています。

色合いも統一されており、ごちゃついた印象は全くありません。

また、フッターのすぐ上部には、外部サイトへの導線も設置してあるため、サイト間の行き来もしやすいです。

あかつき証券グループ

あかつき証券グループのフッターは、黒と赤を基調としたデザインでクールな印象を感じられます。

特に注目ポイントは、新卒採用と中途採用に赤いCVボタンを取り入れていることでしょう。ボタンの設置により、目立ちやすく、求職者が応募まで進みやすい設計が施されています。

社員インタビューや募集内容など、一通り見た上でそのまま応募まで進められるでしょう。

株式会社リブセンス

株式会社リブセンスは、大きく3つの構造に分かれたヘッダーが特徴的な会社です。

大きく「リブセンスの取り組みを発信したサイトへの遷移」「コーポレートサイトの構成」「その他運営メディアの掲載」と3つの役割を持たせています。

色の濃さで区分されているので、とてもわかりやすく統一感もあります。

佐川急便

佐川急便のフッターは、シンプルな作りが特徴的です。

佐川急便は、「宅配・配送サービス」や「ロジスティクスソリューション」「荷物を送る・受け取る」など、膨大な情報量があります。その中で、フッターには、会社概要や採用情報など、見てもらいたいページをしっかりと掲載しています。

会社についての情報はフッター経由で確認しやすいでしょう。

エイブル

エイブルは、コンセプトカラーでもある緑を基調としたフッターが特徴的です。

賃貸物件の都道府県別に調べられる形にしており、ユーザビリティを意識したフッターがポイント。海外も含めてカテゴライズされているので閲覧しやすいでしょう。

また最下層には、会社案内やサイトマップを掲載しており、企業に関する情報もフッターに置いています。

スマホサイトのフッターデザイン例5選

続いて、スマホサイトのフッターデザイン例を5選紹介します。

  1. ChatWork
  2. 山下フルーツ農園
  3. エスケイ住宅販売株式会社
  4. ビズコンフォート
  5. サイバーステーション株式会社

ぜひスマホで確認してみてください。

Chatwork

ChatWorkは、ビジネスチャットサービスを提供する会社です。

ChatWorkのフッターは、それぞれのメニューに対してアコーディオンの形式を採用しているのが特徴的。見たい項目のプラスをタップすると下に伸びて細分化されます。

見たいページのみ詳細表示できるので、煩わしさもありません。

山下フルーツ農園

山下フルーツ農園は、フッターにGoogleマップを埋め込み、アクセス情報を提供しています。

アクセス情報をトップページ内に入れることで、ページを移動せずとも実際にその場所まで行けます。フッターに配置しているため、邪魔にも感じません。

必要な情報のみを掲載したいシンプルな作りが見られます。

エスケイ住宅販売株式会社

エスケイ住宅販売株式会社は、コンセプトを大事にしたフッターが特徴的です。

中でも、FacebookやTwitter、YouTubeなど、さまざまなSNSをボタン形式で掲載しており、チェックしやすいデザインが施されています。

堅い印象のある住宅ですが、サイト全体を見るとイメージが大きく変わるでしょう。

ビズコンフォート

ビズコンフォートでは、全国に展開するコワーキングスペースサービスを提供しています。

ビズコンフォートのフッターは、内覧の予約や問い合わせ、Web申し込みといったCVにつながる導線を目出させていること。スマホでは、中央に縦3つが並んでおり、タップしやすい設計がされています。

電話番号も記載されているので、Webだけでなく、電話からも問い合わせしやすいでしょう。

サイバーステーション株式会社

サイバーステーション株式会社は、デジタルサイネージやペーパーレスサービスを展開する企業です。

フッターに見られる特徴として、問い合わせフォームの設置がされています。フッターで問い合わせができてしまうので、ユーザーのページ移動に手間はかかりません。

LPのように、トップページや事業内容を見た上でスクロールした延長線上で問い合わせできるので、スムーズな操作ができるでしょう。

フッターデザインを作成する4つのポイント

では最後に、フッターデザインを作成する4つのポイントを紹介します。

  1. ホームページ全体のデザインを調和させる
  2. サイトマップを入れるなら階層分けをする
  3. スマホとパソコンそれぞれの表示を意識する
  4. コピーライトを正確に記載する

ホームページ全体のデザインを調和させる

まず、ホームページ全体のデザインを調和させましょう。

フッターだけ浮いた色合いだと、ユーザーは統一感がないと判断し、ごちゃついた印象を覚えます。

全体的に赤色を基調としている中で、フッターだけ黄色が緑色だと違和感を与えかねません。

サイトの全体的な色合いは統一しましょう。

サイトマップを入れるなら階層分けをする

サイトマップを入れるなら、階層分けをしてください。

階層分けをさせることで、よりユーザーにわかりやすく、見たいページにそのまま遷移できてニーズにも的確に応えられます。

階層分けで、親切なフッターを心がけましょう。

スマホとパソコンそれぞれの表示を意識する

スマホとパソコンで、フッターのデザインも最適化してください。

例えば、パソコンでは情報量を増やしてクリックしやすくする一方、スマホでは項目数を減らして各ページを大きく、かつボタンのような見せ方をすることで、指でタップしやすくなります。

このようにパソコンとスマホでは、使用感や一度に表示できる範囲が異なるため、使いやすさを意識して改良しましょう。

コピーライトを正確に記載する

コピーライトの正確な記載も重要です。

コピーライトとは、著作権マークのこと。ユーザーに対して著作権の保護をアピールできます。

本記事で取り上げた事例の中にも、コピーライトを記載した企業は多かったでしょう。著作権を保護したい内容があれば、フッターにコピーライトをつけましょう。

まとめ:魅力的なフッターデザインでユーザビリティの高いサイトを制作しよう

魅力的なフッターは、ホームページの品質や使いやすさをグッと高めます。

細部までこだわる企業として、ユーザーに対して好印象も与えられるでしょう。

特に見てもらいたいページの導線としてもフッターは役立てられるので、こだわって作成してください。