ホームページ維持費の相場はいくら?9つの内訳や抑えるコツも解説

「ホームページにおける維持費の相場はどれぐらい?」
「ホームページの維持費を抑えるコツを知りたい」

ホームページの安定した運営の継続やアクセス数の増加を図るには、中長期的な目線で運用しなければいけません。そこでさまざまな維持費が発生します。

ホームページを初めて運営する方は、維持費の相場や内訳が分からず、どれくらいの費用が必要なのか不安を感じている方もいるでしょう。

そこで本記事では、ホームページ維持費の相場やその内訳、費用を抑えるコツを解説します。

ホームページ維持費用の相場は月額1万〜3万円程度

ホームページ維持費用の相場は、月額1万〜3万円程度です。

ホームページ運用に必要な作業を自社で対応するか、外注するかによって、ホームページ維持費が異なります。

ホームページの管理や更新を自社で行う場合は、維持費を月額1万円以下に抑えられるでしょう。

また、ホームページの維持管理だけでなく、集客アップを狙った運用やSEO対策なども外部に委託する場合は、月額5万円以上の維持費がかかることもあります。

ホームページ維持費の費用内訳

では、ホームページの維持費にはどのようなものがあるのでしょうか。主な9つの内訳について解説します。

  1. サーバー維持費
  2. ドメイン維持費
  3. SSL維持費
  4. バグの対策費用
  5. セキュリティ対策費
  6. ホームページの追加・更新費用
  7. WordPressのアップデート費用
  8. SEOコンサルティング費
  9. Web広告運用費用

サーバー維持費

サーバー維持費は、月額数百円〜3,000円ほどかかります。

ホームページ運営をする場合、レンタルサーバーを借りるのが一般的。レンタルサーバーは、企業向けのものや高機能、大容量なものほど、利用費が高くなる傾向にあります。

使用可能容量や管理体制、料金プランなどを比較し、目的に合ったサーバーを選びましょう。

ドメイン維持費

ドメイン維持費は、月額数百円〜1,000円ほどかかります。

ドメインとは、インターネット上のホームページの場所を示す、住所の役割がある文字列のこと。ドメインは、取得に数百円〜数千円、年に1度の更新に数千円〜10,000円程度ほどの費用が発生します。

なお、レンタルサーバーを取り扱う会社では、ドメインとサーバーをセットにして提供するプランもあります。

SSL維持費

SSL維持費は、月額無料〜5,000円ほどかかります。

SSL(Secure Sockets Layer)とは、インターネット上のデータ通信を暗号化する仕組みのこと。ユーザーの個人情報を守るために、SSL化は必須です。

セキュリティレベルやSSLを導入する規模によって、SSL維持費は大きく異なります。ホームページ全体に高レベルなセキュリティを施す場合は、EV型で年間20万円ほどの費用がかかることも珍しくありません。

バグの対策費用

バグ修正の費用は、1件あたり2,000円〜30,000円程度が相場です。

月額制で継続的に対応してくれる保守契約の場合は、5,000円以上を目安にしてみてください。

バグの具体例として「文字化け・レイアウト崩れ・ページが表示されない・フォームが送信されない」などが挙げられるでしょう。多くの場合、HTMLやCSS、JavaScriptの記述ミス、CMSやサーバーのアップデートによる不具合が原因です。

ホームページ公開後は、思わぬタイミングで不具合が発生することも少なくありません。

制作会社に依頼してサイトを構築した場合、保証期間が設定されていればバグ修正を無償で行ってくれるケースもありますが、それ以降は有償対応が一般的です。

契約内容や対応範囲は、制作会社によって異なるので、事前に確認しておきましょう。

セキュリティ対策費

セキュリティ対策費は、月額数千円〜20,000円ほどかかります。

ホームページ運営における、主なセキュリティ対策は以下のとおり。

  • Webページ改ざん検知
  • 自動バックアップ
  • 情報漏えいの防止
  • 不正アクセスから保護
  • セキュリティ診断

情報漏洩やデータの破損といったトラブルが発生すると、ホームページ運用に費やしてきた時間やお金が無駄になる恐れがあります。

そのため、セキュリティ対策費は切り詰めず、無理のない範囲で予算を投じましょう。

ホームページの追加・更新費用

ホームページの追加・更新費用は、月額数千円〜20,000円ほどです。

ホームページのアクセス数を増やすためには、定期的なホームページ更新が必要です。

ホームページのコンテンツ更新を自社で対応する場合、コンテンツ制作の依頼費は必要ありません。

一方、コンテンツ制作を外注する場合、1本あたり3〜6万円ほどの費用がかかるとされています。

また、マーケティングの戦略部分から依頼する場合は、月額20〜30万円といった金額がかかるでしょう。

WordPressのアップデート費用

WordPressのアップデート費用は、10,000〜50,000円程度が一般的です。

WordPressをアップデートして最新の状態にしておくことは、セキュリティの強化や機能を充実させることにつながります。

WordPressを自社管理している場合、アップデート費用は基本的にかかりません。

一方、WordPressの運用を外注している場合は、新しいバージョンにアップデートする際に費用が発生します。さらに、ホームページの改修が必要な場合は、別途改修費が発生するケースもあります。

SEOコンサルティング費

SEOコンサルティングの費用は、月額5万〜50万円程度で、内容や支援範囲によっては月額100万円を超えるケースもあるでしょう。スポット対応であれば、1万〜5万円程度で依頼できる場合もあります。

SEO対策は、検索順位を上げてホームページへのアクセス数を増やすのに欠かせません。

コンサルティングの内容には、キーワード選定、サイト内部構造の最適化、コンテンツ改善、アクセス解析、競合調査などが含まれるのが一般的です。

契約前は、どのような支援が受けられるのか、成果指標はどう設定されるのかなどを明確に確認しましょう。自社にとって過不足のないサービス内容を見極めると、コストパフォーマンスを高められます。

Web広告運用費用

Web広告の運用費用は、月額10万円〜が目安です。これは「広告費」「運用代行費」を合わせた金額で、運用規模や媒体により変動します。

より大規模なプロモーションを行う場合は、月額30万〜50万円以上かかることもあるでしょう。

Web広告はSEOと並び、集客を強化するための代表的な手法です。リスティング広告やSNS、ディスプレイ広告などを活用し、ターゲットに合わせたアプローチが可能です。見込み顧客を短期間で集めたい場合は非常に有効でしょう。

ただし、配信設定やキーワード設計、分析改善など専門的な運用が必要で、広告代理店や制作会社へ運用を委託するのも選択肢の一つです。代行費は、委託先によって異なります。

費用対効果を最大化するには、広告配信の目的やターゲット層を明確にしたうえで、実績のある会社に依頼してもよいでしょう。その際は、毎月のレポート提出や改善提案の有無など、サポート体制も事前に確認すると安心です。

ケース別|ホームページ運営にかかる維持費はいくら?

ホームページ運営は、維持費もかかります。

以下に、ケースごとにかかる維持費の相場をまとめました。

  1. 管理や更新を自社で行うときの維持費
  2. 管理や更新を外部に依頼するときの維持費
  3. 集客も踏まえて外部に管理や更新を依頼するときの維持費

管理や更新を自社で行うときの維持費

ホームページを自社で運用する場合、維持費の目安は月額5,000〜1万円前後です。最もコストを抑えられる選択肢ですが、更新作業や不具合対応など、すべて自社で実施しなければいけません。そのため、基本的なWebの知識が求められます。

<維持費の内訳(月額目安)>

サーバー維持費 〜3,000円程度
ドメイン維持費 〜1,000円程度
SSL維持費 5,000円前後(※無料SSLサービスの活用でコスト削減可能)

この運用方法の最大のメリットは、外注費がかからない点です。

ただし、更新作業を後回しにすると、技術的なトラブルに対応できず、結果として機会損失につながりかねません。自社対応は、Webサイトの知識にある程度の余裕がある方に向いています。

管理や更新を外部に依頼するときの維持費

ホームページの管理や更新を外部に依頼する場合、月額2万〜5万円程度が相場です。更新頻度が高く、複数ページの修正やトラブル時の迅速な対応が必要な企業は、この価格帯の契約が一般的です。

この契約では、テキストや画像の変更、バナー差し替え、CMSの更新対応、簡単なSEO対策など、柔軟かつ定期的なサポートが含まれるでしょう。Webの専門知識がなくても、安定した運用が実現できるのがメリットです。

ただし、対応内容の幅が広い分、費用も上がる傾向があります。業者ごとに支援内容や範囲が異なるため、必ず契約前に見積もりをとりましょう。

集客も踏まえて外部に管理や更新を依頼するときの維持費

本格的な集客対策を含めて外部にホームページ運用を任せる場合、維持費の相場は月額5万円以上が目安です。戦略的なWebマーケティング支援も含まれるため、費用対効果を見ながら判断するとよいでしょう。

この価格帯では、SEO対策やアクセス解析、定期レポート、広告運用のサポートなどがセットになることが多く、ビジネス成果につながりやすい運用が可能です。

特に、問い合わせ数や資料請求を増やしたい企業にとって、有効な選択肢といえるでしょう。

複数社のサービス内容を比較し、自社の目的に合ったプランを選んでみてください。

ホームページ維持費を抑えるコツ

では最後に、ホームページ維持費を抑えるコツを3つ紹介します。

  1. 自社で対応する範囲を広げる
  2. サーバーとドメインは自社で契約する
  3. トータルでの相談で安い制作会社にお任せする

自社で対応する範囲を広げる

自社で対応する範囲を広げることで、ホームページ維持費を削減できます。

先述したように、ホームページ管理のほとんどを自社対応できれば、維持費を月額1万円以下に抑えられます

コンテンツ更新のような、サーバーに関する専門知識を必要としない業務から自社対応を進めましょう。

ホームページ運用を通して専門知識を蓄えていけば、ホームページ維持業務のほとんどをインハウス化できます。

サーバーとドメインは自社で契約する

次に、サーバーとドメインは、自社で契約しましょう。

サーバーやドメインの契約自体、大きなリソースを要する作業ではありません。

また、管理業務の契約を打ち切る際に、相手がサーバーやドメインを管理しているとトラブルにもつながる恐れがあります。

トラブルを避けるうえでも、サーバーとドメインは自社契約しましょう。

なお、サーバーとドメインを自社契約する場合は、自社内での更新業務を忘れずに行ってください。

トータルでの相談で安い制作会社にお任せする

ホームページの維持を外注した上で費用を抑えたい場合は、トータルでの相談で費用の安い制作会社に依頼しましょう。

類似の作業内容であっても、間接費の割合が高い会社ほど、支払い金額が高い傾向にあります。この間接費は、大規模な会社ほど大きくなる傾向にあります。

ホームページの更新や管理を依頼する際は、気になる会社を数社ピックアップし、相見積もりを取ったうえで依頼を検討しましょう。

まとめ:ホームページの維持費は必要!安定したサイト運営をしよう

安定したサイト運営には、それ相応のホームページ維持費が必要です。ただし、極端にホームページ維持費を削減すると、予期せぬトラブルに対応できません。

必要な維持費に予算を投じながら、安定したサイト運営を目指しましょう。

なお、ワンページ株式会社では、安全に運用できるサイト制作からセキュリティ対策、集客支援まで一貫して行っています。

相談やサイト制作のアドバイスも無料で受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。