採用のために、これまで「サイト制作」や「求人広告」を出すなど、お金も時間もかけてきたのに、なぜか効果がない…という企業も多いでしょう。
それは、自分たちに合った採用サービスを選べていないからかもしれません。
そこで本記事では、採用がうまくいかない原因と各サービスの特性を解説し、貴社の採用課題に最も適した採用戦略を築く方法をご紹介します。
この記事の内容
採用がうまくいかない理由
まずはじめに、採用に関して成果が出ない原因4つについてお伝えします。
- 採用課題を「点」でとらえているから
- 採用手法が多様化しているから
- 求職者側の選ぶ力が強くなっているから
- 求職者が求める情報が大きく変化しているから
1. 採用課題を点で捉えているから
「そもそも応募が来ない」
「必要な人材に出会えない」
「採用広告費だけが垂れ流しになっている」
「内定を辞退されてしまう」
これらの悩みに対して、それぞれ対処することは可能かもしれませんが、それが全体のパズルにどのように組み込まれるかを理解することができません。
採用は独立した出来事ではなく、個別の要素が連携して成功に導くものです。
2. 採用手法が多様化しているから
以前までは「転職サイト」「転職情報誌」「転職フェア」「人材紹介」「ハローワーク」などが主流でしたが、現在はさまざまな手法があります。
特に「 デジタル化とオンラインプラットフォームの普及」による影響が大きく、ソーシャルメディアの活用やデジタル広告などの採用活動が増加しました。
3. 求職者側の選ぶ力が強くなっているから
これまでは企業側が求職者を選んでいましたが、いまは求職者側が自分の働く場所を選ぶ時代です。
それには2つの理由があります。
- 求人数に対して、求職者が圧倒的に不足(2030年には求職者が644万人不足すると推計)*
- 求職者側の情報収集力の向上
これらにより、求職者側が選ぶ時代となっています。
*・・・パーソナル総合研究所「労働市場の未来推計2030」より引用
4. 求職者が求める情報が大きく変化しているから
求職者側が選ぶ時代となり、自分の価値観や目標に合った企業を見つけ出すために求職者が求める情報は非常に多くなりました。
これまでの「給与・休日・福利厚生」だけでは満足できず、「柔軟な働き方」「職場の雰囲気」「自身の希望が達成可能か」「社会貢献度」などの情報が求められています。
これらの原因が生まれている最新の「採用事情」と「成功に導く3つの対策」については、下記ブログにて詳しく解説しています。
まずは市場の現状を知り、時代に沿った戦略を立てていかなければ、今後の人材獲得は非常に難しくなるでしょう。
採用事情と対策のブログはこちら→ https://onepage.co.jp/media/8442/
採用がうまくいかない原因が分かったところで、解決策についてご紹介していきます。
「認知」から「内定」までの4つの採用プロセス
まず、採用には一般的に以下のような主要なプロセスがあります。
- 認知・興味
- 応募
- 選考
- 内定
これらのプロセスのどこに課題があるかによって、解決するために利用する採用サービスは異なってきます。
1.「認知・興味」での主な課題
- 企業の強みや魅力は?
- ペルソナの設定は?
- 採用ツールは?
2.「応募」での主な課題
- 求人媒体の選定は?
- 媒体との連携は?
- 求人原稿の作成は?
3.「選考」での主な課題
- 人事の役割は明確?
- 面接はマニュアル化されている?
- 求職者への対応は?
4.「内定」での主な課題
- 内定通知方法は?
- 内定者フォローはできている?
- 入社前の研修プログラムは?
これらの課題に対応できるサービスは何になるのでしょう。
各採用サービスについて掘り下げていきます。
各サポート会社の役割と強み
デザイン制作会社
- Webサイトの制作
- SEO対策
- ブランド認知度の向上
- 求人情報の提供・管理
- モバイル対応
インターネットとスマートフォンの普及により、求職者はオンラインで求人情報を探し、応募することが一般的になりました。
Indeedの調査では、求職者の80%が「応募前にコーポレートサイトを見ている」と答えたデータがあり、Webサイトは現代の採用市場において、なくてはならないものになりつつあります。
【8割の採用機会損失】求職者視点とサイトの役割を解説したブログはこちら→ https://onepage.co.jp/media/8214/
Webサイトは最新の求人情報を提供するための中心的なプラットフォームとなる他、
企業の歴史や成果、業界での地位などの情報を提供することで、企業の信頼性と専門性をアピールできます。
デザイン制作会社は、そのWebサイトを制作する際SEO対策をして、ネットでの検索で上位表示させます。
以上のことから、「認知・興味」のプロセスで効果的でしょう。
Webサイトを持っていない企業は、まずデザイン制作会社に依頼することが重要でしょう。
求人媒体会社
- 広告プランニング
- 広告制作
- メディア選定
- 効果測定と改善
求人媒体会社はWebサイト制作はできませんが、広告のプランを立て魅力的な広告を制作し、それを掲載する適切な媒体を選定することで、効率的にターゲットとする求職者と結びつけることができます。
主に「応募」のプロセスに特化しています。
「選考」時の面接やその後の求職者への対応などが、マニュアル化されている企業であれば、求人媒体会社を選択することで、採用の費用が抑えられるでしょう。
採用支援会社
- 求人広告とマーケティング
- 面接や人事における戦略的な計画とアドバイス
- 応募者への対応方法のアドバイス
- 採用プロセスの効率化と改善
採用支援会社もWebサイト制作はできませんが、求人広告だけにとどまらず、
人事に関するアドバイスも行い、企業が人材を戦略的かつ効率的に獲得できるよう、「応募」から「選考」まで幅広くサポートします。
最適な選択のために必要なこと
それぞれのサポート会社の役割や強みがお分かりいただけたでしょうか。
しかし、最適なサポート会社を選択するためには、明確にしなければならないことが4つあります。
課題
まず、企業の採用において具体的な課題やニーズを明確にしましょう。
Webサイトがない、応募が集まらない、ブランディングの強化、内定辞退率が高いなど。
そして、それが採用プロセスのどの段階のものなのかを把握しましょう。
目標
採用の目標を具体的に設定し、実現可能な目標を定めましょう。
例えば、数ヶ月での求人閲覧数の向上、応募者数の増加など。
予算
制作、広告、支援それぞれの費用対効果を検討し、予算内で最適な組み合わせを見つけ、コストと効果のバランスを考慮しましょう。
過去の成功事例
類似の業界や同規模の企業が、どのサービスをどのように活用して成功を収めているかを調査し、参考にしましょう。
採用活動をまるっとサポートできる企業に依頼するのもひとつの手段
「やることが多くて大変そうだ…」
あるいは
「そんなことは分かっている!」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
多岐にわたる手間を考えると、採用支援会社のような、マーケティングやリクルーティングの専門家にお願いすることで、企業は人材獲得に関するプロフェッショナルなアドバイスを得ながら、手間を軽減し、効果的かつスムーズな採用活動を展開できる可能性は高くなるでしょう。
まとめ:貴社の採用課題に最も適した採用戦略を築くために
現代の採用事情は以前と大きく変わってきていることを認識し、自社の採用課題を明確化する必要があります。
さらに採用にはプロセスがあり、その段階ごとに特化したサポート会社があるため、最適なサポート会社を選ぶには、自社の採用課題がどのプロセスにあるかを把握しましょう。
しかし、冒頭でお話ししたように「点」で捉えていては、根本的な課題解決にはつながりません。
「内定」までを見据えて、サイト制作や求人広告などすべてに一貫性を持つことが重要なのです。