採用サイトのSEO対策13選!対策前にやるべきことやメリットも解説

採用活動をする上で軸となる採用サイト。採用サイトを通じて多くのユーザーにアプローチするにはSEO対策が必要ですが、正しい施策を実施できていないサイトも少なくありません。

そこで本記事では、採用サイトのSEO対策をする前に大切なこと、採用サイトで有効なSEO対策について解説します。SEO対策を行う際の注意点も紹介しますので、企業の採用担当者は参考にしてください。

採用サイトのSEO対策をする前に大切なこと

採用サイトのSEO対策をする前に大切なことは、次の2つです。

  1. 採用サイトの目的を理解する
  2. 採用サイトで求めるターゲット・ペルソナを明確にする

それぞれ詳しく解説します。

採用サイトの目的を理解する

採用サイトの目的を理解することは、SEO対策を行う上で最も重要なステップです。採用サイトの主な目的としては、企業理念・採用情報の発信や求める人材の獲得などが挙げられます。

採用サイトの目的が曖昧だと、効果的な施策を打てない可能性があります。何のためにサイト運用しているのか明確にすることで、強い目的意識を持ってサイト運用に取り組めるでしょう。

採用サイトで求めるターゲット・ペルソナを明確にする

採用サイトを運営する際は、求めるターゲット・ペルソナを明確にすることも大切です。効果的なSEO戦略を立てるためには、明確なターゲット・ペルソナ設定が欠かせません。

ターゲット・ペルソナとは、理想的な応募者像を具体的に定義したもので、その人物の年齢・職歴・スキル・キャリア目標など詳細にわたって設定されます。ターゲットやペルソナを明確にすることで、作成するべきコンテンツが明確になり、サイト運営の方針も立てやすくなるでしょう。

採用サイトのSEO対策を行うメリット

採用サイトのSEO対策を行うメリットは、以下の4つです。

  1. 応募数をコスパ良く増やせる
  2. コンテンツを資産化できる
  3. ブランディングにつながる
  4. 採用のミスマッチを防止できる

メリットについて一つひとつ解説していきます。

応募数をコスパ良く増やせる

採用サイトのSEO対策を行うと、応募数をコスパ良く増やせるというメリットがあります。SEO対策によって自社サイトの検索順位が上昇すると、より多くの潜在的な応募者に認知してもらえるでしょう。

有料広告に頼らずとも、自然検索を通じてトラフィックを増やせるため、広告費用を抑えた採用活動を実現できます。長期的に見れば、SEOは持続可能な採用戦略といえるでしょう。

コンテンツを資産化できる

SEO対策の実施により、コンテンツを資産化できることも大きなメリットの1つです。質の高いコンテンツを生産することで、自社の資産として積み上げられます。

有益なコンテンツが増えるほどGoogleからの評価も高まり、自社コンテンツが上位表示されやすくなります。サイトを訪れたユーザーにも大きな価値を与えられるので、長期的にみて大きなメリットを得られるでしょう。

ブランディングにつながる

SEO対策は、ブランディングにもつながる施策です。検索エンジンの上位表示を実現できれば、企業の信頼性と権威性を高めることにつながります。

潜在的な応募者が企業の名前を検索したときに、自社コンテンツが上位表示されていれば、ポジティブな第一印象を与えられます。

採用のミスマッチを防止できる

採用サイトでのSEO対策は、採用のミスマッチ防止にも効果的です。SEO対策を通じて正確かつ詳細な情報を提供することで、応募者は企業との相性をより正確に評価できるでしょう。

正しい情報を発信することで、応募者と企業の間で期待値のズレがなくなります。採用後のミスマッチのリスクを減らすためにも、SEO対策を実践しましょう。

採用サイトで有効なSEO対策13選

それでは、採用サイトで有効なSEO対策を13個紹介します。

  1. ドメイン設定を適切に行う
  2. ユーザー目線でサイト構成を構築する
  3. 求職者が検索するキーワードを設計する
  4. 適切なタイトルタグをつける
  5. メタディスクリプションを設定する
  6. 見出しタグを設定する
  7. パンくずリストを設置する
  8. 独自性の高いコンテンツを作成する
  9. 内部リンクを設定する
  10. 画像を最適化する
  11. ユーザビリティを高める
  12. Googleしごと検索に対応させる
  13. SNSを取り入れる

ドメイン設定を適切に行う

ドメイン設定には、新規ドメイン取得、企業サイトのサブドメイン利用、サブディレクトリ設置の3つの方法があります。

  1. 新規にドメイン取得(例:○○-onepage.co.jp)
  2. 企業サイトのサブドメイン利用(例:onepage.○○.co.jp)
  3. 企業サイト以下のサブディレクトリ設置(例:○○.co.jp/onepage/)

サイト管理や分析が容易という理由から、サブディレクトリの設置がおすすめです。ただし、SEO的にはサブドメインとサブディレクトリの間に優劣はなく、どちらを選ぶかは企業の用途やビジネス、Webページの活用状況に応じて異なります。

特別な理由がなければサブディレクトリの利用が推奨されますが、新規ドメインやサブドメインでも問題ありません。

ユーザー目線でサイト構成を構築する

ユーザー目線でサイト構成を構築することも、SEO対策の重要な要素です。サイトのナビゲーションは直感的でわかりやすく、求職者が求める情報に素早くアクセスできるように構築しましょう。

サイト内のコンテンツは整理され、各ページは明確な目的を持って作成された状態が好ましいです。ユーザーフレンドリーなサイト構成は、訪問者のサイト滞在時間を延ばし、離脱率の低下が期待できます。

求職者が検索するキーワードを設計する

求職者が検索するキーワードを設計することは、採用サイトの訪問者数を増やす上で欠かせない戦略です。

求職者が、どのような言葉やフレーズを使用して情報を検索するかを理解しておきましょう。

求職者が検索するキーワードをサイトやタイトル、メタディスクリプション、各ページごとに組み込むことで、Googleから適切な評価を受けられます。キーワードリサーチツールを使用して、業界固有のキーワードやロングテールキーワードを特定すれば、競合他社との差別化を測ることも可能です。

適切なタイトルタグをつける

適切なタイトルタグをつけることは、各ページの内容を的確に伝え、検索結果におけるクリック率向上のために重要です。タイトルタグには、そのページで扱っている内容や求職者が関心を持つであろうキーワードを含めましょう。

タイトルタグは検索結果において非常に目立つため、ブランド名を含めるのも選択肢の1つです。企業の認知度アップに効果的な施策なので、潜在的な見込み客にもアプローチしたい場合は実践してみてください。

メタディスクリプションを設定する

メタディスクリプションとは、検索結果に表示されるページの簡潔な説明文です。求職者に対してそのページが提供する価値を伝える文章で、適切なメタディスクリプションはクリック率向上に効果的です。

メタディスクリプションにキーワードを適切に組み込むことで、検索エンジンによるページの評価も高まります。ただし、キーワードの多用はスパムとみなされるリスクがあるため、自然な形でキーワードを使用することが重要です。

見出しタグを設定する

h1・h2・h3などの見出しタグの設定は、コンテンツ構造の明確化、ユーザビリティの向上、SEO評価の向上につながります。見出しタグを用いてコンテンツを整理することで、求職者が情報を探しやすくなり、サイトの利便性が高まります。

また、見出しにキーワードを含めると、検索エンジンがコンテンツ内容を理解しやすくなり、関連性の高い検索クエリでの表示順位が向上する可能性も期待できます。

パンくずリストを設置する

パンくずリストとは、Webサイトのページ階層をリスト化して表示したものです。Webページを訪れたユーザーが、現在サイト内のどこ(どのページ)を閲覧しているかを示すナビゲーションの役割を担います。

パンくずリストの設置は、サイトのナビゲーション改善に効果的です。ユーザーがサイト内での位置を容易に把握できるため、ユーザー満足度が向上するでしょう。また、検索エンジンはパンくずリストをサイト構造理解の手がかりとして使用するため、SEO効果も期待できます。

独自性の高いコンテンツを作成する

独自性の高いコンテンツの作成は、採用サイトのSEO戦略における重要な要素の1つです。オリジナルで価値のあるコンテンツを提供することで、サイトに訪れるユーザーに有益な情報を提供できます。

質の高い独自コンテンツは、他サイトからの被リンク獲得の機会を増やすことにもつながります。ユーザーの再訪問数増加、SEO評価の向上が期待できるので、優先的に着手したい施策です。

内部リンクを設定する

内部リンク設定は、サイト内のナビゲーション改善、クローラーによるインデックスの効率化に効果的です。適切な内部リンク戦略を設定することで、ユーザーは関連コンテンツへ容易にアクセスできるようになります。

適切な内部リンクがあることで、サイト滞在時間の延長や離脱率の低下につながります。また、内部リンクはページ評価をリンク先のページに引き渡す効果もあるため、SEO評価を上げたい記事がある場合にも実践したい施策です。

画像を最適化する

画像を最適化することは、ページ読み込み速度を改善し、ユーザーエクスペリエンスを向上させる施策です。画像ファイルを圧縮し、適切なフォーマットを選択することで、画像ファイルの容量を軽くすることができます。

また、代替テキスト(alt属性)を使用して画像の内容を記述することで、その画像が何を表しているのかを伝えることも可能です。視覚障害を持つユーザーに対するアクセシビリティ向上にもつながるでしょう。

ユーザビリティを高める

ユーザビリティを高めることは、サイト訪問者の満足度向上に直結する施策です。モバイルフレンドリーなデザイン、ページ読み込み時間の短縮、直感的なナビゲーション設置など、ユーザーがサイトを使いやすいように設計しましょう。

サイト全体のユーザビリティ向上は、ユーザーのエンゲージメントを高めることにもつながります。エンゲージメントが高いサイトは、検索エンジンからの評価も上がりやすくなるため、コンテンツの検索順位向上も期待できるでしょう。

Googleしごと検索に対応させる

Googleしごと検索(Google for Jobs)とは、Googleが提供する求人サービスです。Google検索で求人・採用関係のキーワードで検索したときに、企業の求人情報を検索結果ページの上部に掲載する機能です。

例えば、「第二新卒 採用 求人」と検索すると下記のように求人情報が掲載されるのがわかります。

Googleしごと検索に対応させることで、採用サイトの求人情報がGoogleの検索結果に特別な形式で表示されます。求人情報の視認性が高まり、潜在的な応募者に対するリーチが拡大するでしょう。

SNSを取り入れる

採用サイトを運営する際は、SNS運用も同時に行うと効果的です。採用サイトの内容を多くの人々と共有できるため、潜在的な応募者とのつながりも新たに構築できるでしょう。

取り入れたい主なSNSは以下の通りです。

  1. X
  2. Instagram
  3. Facebook
  4. TikTok

採用サイトのコンテンツページにSNSシェアボタンを設置すると、コンテンツを簡単に共有できるようになります。SNSを通じたサイト訪問者の増加につながるだけでなく、SNSを活用した情報発信によるブランディング効果も期待できます。

採用サイトでSEO対策を行う際の注意点

採用サイトでSEO対策を行う際の注意点は、以下の3つです。

  1. SEO対策の効果が出るまでに時間がかかる
  2. 応募フォームへの導線を明確に設計する
  3. 採用サイト内の情報を定期的に更新する

それぞれの注意点について解説します。

SEO対策の効果が出るまでに時間がかかる

SEO対策は、実施してから効果が出るまでに時間がかかる施策です。早くても半年、市場や競合次第では1年以上かかるケースも少なくありません。

SEOは即効性のある戦略ではなく、検索エンジンのランキングを改善するためには時間と継続的な努力が必要です。キーワードの選定、コンテンツの最適化、内部リンクの構築など、多岐にわたる作業が必要な点は、あらかじめ理解しておきましょう。

応募フォームへの導線を明確に設計する

採用サイトでは、応募フォームへの導線が明確であることも重要です。採用サイトを訪れた人が、応募フォームへとスムーズに到達できるように、サイト全体の設計を見直しましょう。

応募フォームへの導線が複雑であったり、見つけにくい場所にあったりすると、たとえ多くのユーザーを集めたとしても、実際に応募につながる確率は低くなります。

ユーザーがストレスなく応募フォームに辿り着けるように、直感的でわかりやすい導線を設計しましょう。

採用サイト内の情報を定期的に更新する

採用サイト内の情報を定期的に更新することも、重要なSEO対策の1つです。常に最新の情報にアクセスできることは、検索エンジンからの評価を高めるためも大切なポイントです。

検索エンジンは更新頻度が高いサイト、すなわち常に最新情報をアップしているサイトを高く評価する傾向にあります。採用情報に限らず、業界のニュースや採用イベント、従業員の声など、さまざまなコンテンツを日々更新し続けることが大切です。

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まとめ:採用サイトのSEO対策で求職者の応募数アップにつなげよう

採用サイトのSEO対策は、質の高い求職者の応募数を増やすために欠かせない施策です。SEO対策の効果があらわれるまで時間はかかるものの、安定して上位表示されるようになると、長期的な集客効果を見込めます。

採用サイトのSEO対策を成功させるためには、最初の戦略設計から、運用後の検証・改善までを一貫して行うことが重要です。

毎年、安定して優秀な人材を採用するためにも、早めにSEO対策を実施しましょう。