ホームページのアクセス解析はどこまで分かる?確認方法と無料ツールも紹介

ホームページの成果を把握するために、アクセス解析は重要です。

しかし、アクセス解析から具体的にどのような情報を収集できるのか分からなければ、分析しても改善につなげられません。

そこで本記事では、ホームページのアクセス解析がどこまで分かるのかを詳しく解説します。

ホームページの解析や改善の流れ、無料で利用できる優れたアクセス解析ツールも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ホームページのアクセス解析とは

ホームページのアクセス解析とは、Webサイトに訪問したユーザーの行動データを収集・分析することです。

具体的には、訪問者数やページビュー数(PV)、アクセス経由、検索キーワード、ユーザー属性などのデータを収集します。

ホームページのアクセス解析をする目的

ホームページのアクセス解析を行う主な目的は、3つあります。

目的 内容
効果測定 ホームページの訪問者数やページビュー数などの統計データを把握して、
ホームページの集客効果を測定します。
ユーザー行動の把握 訪問者の行動パターンや滞在時間、ページ離脱率などを把握して、
ユーザーの興味関心やニーズを把握します。
SEO対策の改善 分析した結果をもとに、各ページの改善やキーワード戦略の見直しをします。

ホームページのアクセス解析は、訪問者の匿名データや統計情報の分析が目的です。
なお当然ですが、ユーザーにおける個人情報の収集および特定には使用できません。

ホームページのアクセス解析で分かるポイント

ホームページのアクセス解析で分かる9つのポイントを解説します。

  1. リアルタイムレポート
  2. 閲覧するユーザー属性
  3. 地域・エリア
  4. ページビュー(PV)数
  5. コンバージョン(CV)数
  6. 検索キーワード(クエリ)
  7. ユーザーの流入経路
  8. 被リンクの状況
  9. Google検索でのクリック数や平均掲載順位

今回は、Webサイトのアクセス解析ができる「Googleアナリティクス」と、インターネット検索の分析ツール「Googleサーチコンソール」を例にピックアップしました。

リアルタイムレポート

リアルタイムレポートでは、ホームページに訪れたユーザーの今現在の情報を把握できます。

確認の段階で、ホームページを閲覧しているユーザーの数や行動、どのサイトから訪れたかなどがリアルタイムに表示されます。

特定のイベントやキャンペーンの効果を確認したり、トラフィックの変化を監視する時に役立つでしょう。

閲覧するユーザー属性

ホームページのアクセス解析では、ユーザーの属性情報を把握できます。

例えば、ユーザーの年齢や性別、興味関心、デバイスなど、さまざまな情報が収集可能です。

ユーザーの特徴を分析することで、ターゲットユーザーのニーズや行動パターンを把握できるため、コンテンツやマーケティング戦略の最適化もしやすくなります。

地域・エリア

ユーザーがどの地域やエリアから訪れているのか分かります。

地域ごとのアクセス数や傾向の分析により、地域に合わせたコンテンツ作成が可能です。例えば、海外からのユーザーが多い場合は、外国語のコンテンツを充実させる戦略が取れます。

アクセス解析を通じて得られる地域・エリアの情報は、地域ごとのマーケティング戦略や地域限定のキャンペーンを展開する際に役立てられるでしょう。

ページビュー(PV)数

ページビュー(PV)数は、ホームページ内のページが閲覧された回数を示します。

特定ページでどれだけの閲覧数を集められているのかを把握できるので、人気のあるコンテンツやページの特定が可能です。一方、あまり閲覧されていないページは、改善の余地があるかもしれません。

より多くのユーザーにアクセスしてもらうための施策も検討しやすくなるでしょう。

コンバージョン(CV)数

コンバージョン(CV)数は、ユーザーが特定の目標やアクションを達成した回数です。

例えば、商品の購入やお問い合わせフォームの送信などがコンバージョンに該当します。

ユーザーの行動やコンバージョン率の把握により、コンバージョンを促進するための施策立案に役立つでしょう。

検索キーワード(クエリ)

ユーザーが検索エンジンからホームページに訪れる際に使用したキーワード(クエリ)を把握できます。

ユーザーがどのようなキーワードでホームページを検索しているのかを分析することは、SEO対策やコンテンツ最適化に役立ちます。

ユーザーの流入経路

ユーザーの流入経路は、ユーザーがホームページに訪れるまでの経路です。

例えば、検索エンジンやSNS、ディスプレイ広告などからの流入経路を把握できます。

ユーザーの流入経路を分析すると、どのチャネルが効果的であるか分かるので、マーケティング施策の評価や戦略の立案に役立つでしょう。

被リンクの状況

Googleアナリティクスでは、獲得している被リンク被リンク経由でのアクセスも確認できます。

そもそも被リンクは、検索エンジンがサイトの品質を評価するうえで活用する指標の1つ。同じカテゴリーかつ品質の高いサイトからの被リンク獲得で評価を高められます。

基本的に被リンクの状況は、Googleサーチコンソールで行えるため、アナリティクスでは全ての被リンクを確認できません。

アクセスがない被リンクは調査できないため、Googleサーチコンソールと併用してください。

Google検索でのクリック数や平均掲載順位

そして、サーチコンソールでは、Googleの検索結果での表示回数やクリック数、平均掲載順位を把握できます。

項目 内容
表示回数 ユーザーが特定の検索クエリで検索した際に、
WebサイトのリンクがGoogleの検索結果ページに表示された回数
クリック数 検索結果に表示された回数のうち、
ユーザーが実際にホームページにクリックした回数
平均掲載順位 各ホームページで検索結果ページに表示される平均順位

データを分析することで、検索エンジンからのアクセスやクリック数の状況を把握し、ホームページのSEO施策の成果や改善のポイントも見つけやすくなるでしょう。

ホームページの解析や改善の流れ5ステップ

ホームページの解析や改善の流れを、5ステップに分けて解説します。

現状の把握 まず、Webサイトの現状を把握します。
例えば、コンテンツページ数やCVボタン・導線の位置、
CVの内容など、サイトの構造を大まかに把握してください。
仮説の立案 現状の把握から問題点や改善のポイントを特定し、仮説を設定します。
仮説は、具体的な改善のアイデアや施策で、データや経験に基づいて検証可能なものにしましょう。
アクセス解析 続いて、Googleアナリティクスを用いてユーザーの属性やアクセス状況など、アクセス解析します。
日別や週別でチェックして、期間ごとの変化を分析してください。
改善策の実施 解析したデータをもとに、改善施策を実施します。
コンテンツのリライトや、導線の変更、ページのデザインやナビゲーションの変更など、
具体的な改善施策を実行します。
データの結果を踏まえながら調整しましょう。
評価 実施した改善施策の効果を評価します。
アクセス解析ツールやデータ分析を使用して、改善施策の効果を定量的に評価し、
目標達成度を確認します。
改善策が期待通りの結果をもたらさない場合は、仮説の修正や新たな施策を検討しましょう。
評価をしながら、繰り返し改善してください。

なお、アクセス解析をするにも正しく計測できていなければ、データを確認できません。

そこで、アクセス解析をする前に、正しく計測できているかを必ず事前にチェックしてください。

ホームページのアクセス解析に使える無料ツール5選

では最後に、ホームページのアクセス解析に使える無料ツールを5つ厳選してご紹介します。

  1. Google Analytics(グーグル・アナリティクス)
  2. Google Search Console(グーグル・サーチ・コンソール)
  3. Similar Web
  4. アクセス解析研究所
  5. ミエルカ ヒートマップ

Google Analytics(グーグル・アナリティクス)

運営会社 Google LLC
利用料金 無料
解析できること アクセス状況
訪問前後のWebサイト
検索流入の内訳
SNSからの流入割合
競合サイトの抽出
広告からのトラフィックなど
公式サイト https://analytics.google.com/analytics/

Google Analyticsは、世界中の企業から利用されている最も代表的なWeb解析ツールです。

ホームページに流入した後の情報データを解析できます。

トラフィックデータやユーザーの行動パターン追跡など、数値やURLを中心にした分析が可能。カスタムレポート機能も備えているので、目標に合わせた指標でWebサイトを評価できます。

Google Search Console(グーグル・サーチ・コンソール)

運営会社 Google LLC
利用料金 無料
解析できること 検索キーワードの表示回数
クリック数
平均掲載順位など
公式サイト https://search.google.com/search-console

Google Search Consoleは、検索エンジン最適化(SEO)の観点からホームページのパフォーマンスを分析するためのツールです。

検索キーワードの表示回数やクリック数、平均掲載順位など、ホームページへ流入する前の情報データを解析できます。

検索エンジンでの表示状況や検索キーワードの効果を把握するのに役立てられるでしょう。

Similar Web

運営会社 Similarweb Ltd.
利用料金 無料
解析できること 直帰率
セッション数
セッション時間
検索エンジンごとの検索履歴
外部リンクのクリック
ユーザー端末の情報
アクセス元の位置情報など
公式サイト https://www.similarweb.com/ja/

Similar Webは、競合他社のホームページのアクセス解析やトラフィック情報を確認するツールです。

競合他社のユーザー数やページビュー、流入経路、人口統計情報などのデータを参照できるので、自社のホームページの戦略立案に活用できます。

無料版のサービスは、取得できる情報の期間が3ヶ月前までという制限があるものの、他社の動向確認に十分使えるでしょう。

アクセス解析研究所

運営会社 株式会社 qualitte
利用料金 無料
解析できること 離脱箇所
クリック箇所
熟読箇所
集客改善キーワード提案など
公式サイト https://accaii.com/

アクセス解析研究所は、訪問ユーザーを追跡できるアクセス解析ツールです。

アクセス数やリンク元情報、検索キーワードやコンバージョンなど一般的なアクセスデータの解析が可能。加えて、GPS座標を使って訪問者の居場所を確認できる独自機能も充実しています。

ユーザーの行動パターンや興味のある箇所を把握して、ユーザーエクスペリエンスの改善やコンバージョン率向上にも役立てられます。

ミエルカ ヒートマップ

運営会社 株式会社Faber Company
利用料金 無料
解析できること 離脱箇所
クリック箇所
熟読箇所
集客改善キーワード提案など
公式サイト https://mieru-ca.com/heatmap/

ミエルカ ヒートマップは、ユーザーがホームページ上でどの部分に注目しているかを可視化するツールです。

ヒートマップ上に、色の濃淡やパーセンテージで可視化されるので、一目でユーザー行動の特徴も掴めます。

UI/UXの改善に効果的な機能も充実しているので、ユーザーの行動を把握して、ページの改善やコンバージョン最適化につながるでしょう。

まとめ:ホームページのアクセス解析で効果的な改善につなげよう

ホームページのアクセス解析は、効果的な改善につなげるために重要な手法です。

アクセス解析を通じて、ユーザーの行動やニーズを把握し、改善すべきポイントの発見に役立てられます。効果的な改善を実現して、ユーザーの満足度やコンバージョン率の向上につなげましょう。

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