LP(ランディングページ)の最適化には、LPOツールが有効です。
「ターゲティングの精度を上げたい」
「直帰率を下げ売上アップを目指したい」
このような悩みも、LPOツールを活用すれば改善できる可能性があります。
とはいえ、LPOツールにはさまざまな種類があるため、何を選べばいいか迷うマーケティング担当者は少なくなくありません。
そこで本記事では、LPOツールのおすすめ10選を紹介します。選び方や注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
LP(ランディングページ)とは?メリットや作成・運用ポイントを解説この記事の内容
LPOツールとは?
LPO(Landing Page Optimization)ツールとは、LPを最適化する目的で使用します。
LPは、Webサイトにアクセスした顧客が最初に目にするページです。
LPには、サイトマップを始めとして、商品購入や資料請求に導くCTAボタンなど、コンバージョンにつながる重要な要素が詰まっています。
LPが見づらければ、顧客はそこで離脱してしまうため、コンバージョンにはつながりません。
そこで、LPOツールを活用すれば、LPの課題を可視化できます。LPの最適化に役立つ機能も充実しているので、ノウハウがなくても効果的な改善が可能です。
LPOツールを選ぶポイント5つ
それでは、LPOツールを選ぶ5つのポイントを紹介します。
- 求める機能が搭載されているか
- テスト設計が柔軟であるか
- レポート機能が充実しているか
- 導入後の費用対効果は高そうか
- サポート体制が整っているか
求める機能が搭載されているか
求める機能が搭載されているかを確認してください。
LPの課題によって分析方法が異なるため、求める機能が搭載されていなければ改善も最適化も叶いません。
LPOツールを選ぶ際は、始めに目的を明確化しておくことも大切です。
テスト設計が柔軟であるか
テスト設計が柔軟であるかも確認しておきたいポイントです。
例えば、LPのレイアウトに問題がある場合は、ABテストを実施します。
ABテストは定期的に繰り返す必要があるため、テスト設計が複雑だと、手間と時間がかかり業務効率が下がる恐れがあります。
必要なとき簡単にテストを実施できるかを確認してください。
レポート機能が充実しているか
レポート機能が充実しているかも重要です。
LPOツールは課題に合わせて、繰り返し分析と検証が必要になります。レポート機能があっても、検証に必要な情報が得られなければ効果的な改善は叶いません。
必要な分析結果のレポートが得られるかを確認してください。
導入後の費用対効果は高そうか
導入後の費用対効果も確認しておきたいポイントです。
導入コストがかかっても、それを上回る売上があれば費用対効果は高いといえるでしょう。
なお、LPOツールには、月額固定制と従量課金制など、料金形態によってランニングコストも変わります。
自社の予算や利用頻度に合わせて、費用対効果の高いツールを選んでください。
サポート体制が整っているか
サポート体制が整っているかを確認しましょう。
特に、初めてLPOツールを導入する場合は、社員研修が必要になる場合があります。導入後にも思わぬトラブルが生じた場合、自社で対応できなければ業務に支障が出るでしょう。
導入支援や緊急時にどのように対応してもらえるのかなど、サポートやアフターサービスも確認してください。
LPOツールのおすすめ10選【無料あり】
それでは、LPOツールのおすすめ10選を紹介します。
- Optimizely X
- DLPO
- Gyro-n LPO
- AIR Design
- CVX
- WebAntenna(ウェブアンテナ)
- KAIZEN PLATFORM
- どこどこJP
- SiTest
- Ptengine
Optimizely X
運営会社 | 株式会社ギャプライズ |
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料金 | 要問い合わせ |
主な機能 | ABテスト |
無料トライアル | ◯(30日間) |
Optimizely Xは、簡単にABテストを実施できるツールです。
ビジュアルエディタを使用すれば、コーディングスキルがなくても直感的な操作でテストを実施できます。
さまざまな切り口からテストできるため、複数の要素で検証したいときにもうってつけ。さらに、任意の切り口からテスト結果のセグメント分析も可能です。
ABテストの他にも、多変量テストや複数ページテストも用意されています。
マルチチャネルに対応しているため、スマートフォン向けサイトの改善にも役立つでしょう。
DLPO
運営会社 | DLPO株式会社 |
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料金 | 初期費用20万円 月額費用10万円~ |
主な機能 | ABテスト 多変量テスト パーソナライズ AIパーソナライズ 外部連携など |
無料トライアル | – |
DLPOは、LP改善に役立つ機能が充実したツールです。
ABテストや多変量テスト、パーソナライズなど、コンバージョン率改善にも役立つでしょう。
LPページの改善以外にも、オウンドサイトやECサイト、アプリまでさまざまなサイトでも活用できます。
同時実施数やCV数は無制限で対応しており、多変量テストは最大100の組み合わせまで、自走最適化機能が搭載されているのもポイントです。
MATTRZ CX
運営会社 | Mattrz株式会社 |
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料金(税込) | 初期費用:22万円 月額費用:82,500円 |
主な機能 | ポップアップ 差し込み表示 ヒートマップ チャットボット プッシュ通知など |
無料トライアル | – |
MATTRZ CXは、全ての機能を月額82,500円(税込)から利用できます。相場よりも圧倒的低価格で提供しているため、長期的な効果改善を目的とした企業に適しているでしょう。
専属のサポート担当者が、提案から配信設定まで一貫サポートするので、専門的な知識は必要ありません。
業界トップクラスの施策をワンパッケージにしているので、幅広い用途に対応できるのが強みです。
AIR Design
運営会社 | 株式会社ガラパゴス |
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料金 | 要問い合わせ |
主な機能 | 戦略設計 分析検証など |
無料トライアル | – |
AIR Designは、AIを活用したWeb広告支援サービスです。
6人の専門家とAIが、売上最大化のための最適化を行います。
それぞれの分野に特化した専門家とAIが、戦略設計や競合分析、バリエーション出しや画像生成までチームでサポートするのが特徴です。
CVX
運営会社 | 株式会社ポストスケイプ |
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料金 | 要問い合わせ |
主な機能 | ABテスト |
無料トライアル | ◯(14日間) |
CVXは、LP制作から分析、改善運用までスピーディに実施できるツールです。
200種類以上のデザインテンプレートを標準装備しているので、LPの新規制作にも対応できます。
ABテスト機能も搭載されているため、外注せずインハウスでLP制作から運用まで内製化したい企業に適しています。
WebAntenna(ウェブアンテナ)
運営会社 | 株式会社ビービット |
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料金 | 初期費用 クリック数従量制月2万円~ 固定費月額5万円~ |
主な機能 | 広告効果の一括管理 SEO・メール・SNS計測 ソーシャル広告の効果測定 アトリビューション分析など |
無料トライアル | 体験デモ(要問い合わせ) |
WebAntennaは、さまざまな項目を測定できる、広告効果測定ツールです。
サイト運用や成果アップに必要な機能を網羅しており、APIにより顧客データベースとの連携もできます。
SNSや動画の効果測定を始め、スマートフォンの効果測定も可能です。
広告経由でLPO対策を実施する企業に適しているといえるでしょう。
dejam
運営会社 | 株式会社 LeanGo |
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料金 | 要問い合わせ |
主な機能 | Web接客 ABテスト ヒートマップ GA自動分析など |
無料トライアル | – |
Dejamは、簡単操作で誰でも手軽に使用できるツールです。
改善したいLPのURLを入力し、いくつかの質問に答えるだけで改善案が提案されます。
改善案はノーコードで公開できますし、自動で解析されたデータを元に、さらなるLPOの実施も可能です。
ABテストやWeb接客、ヒートマップなど、LP改善に必要な機能は標準装備されているので、コスト削減にも役立つでしょう。
どこどこJP
運営会社 | 株式会社Geolocation Technology |
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料金(税込) | 無料プラン:0円
JavaScript データ共有:要問い合わせ |
主な機能 | JavaScriptAPI データ共有 ドメイン検索など |
無料トライアル | ◯(14日間) |
どこどこJPは、顧客情報を元にコンテンツのローカライズが可能なので、ニッチな需要への対策や改善を目的とした企業に適しています。
BtoBアクセス企業レポートや、Googleアナリティクスとの連携など、充実した機能で幅広い用途に対応しているのもポイントです。
1ヶ月あたりのAPIリクエスト上限が1,000という条件はありますが、無料プランなら初期費用も月額費用もかかりません。
SiTest
運営会社 | 株式会社グラッドキューブ |
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料金 | 要問い合わせ |
主な機能 | 機能 ヒートマップ ABテスト アクセス解析 エントリーフォーム最適化など |
無料トライアル | ◯(要問い合わせ) |
SiTestは、ヒートマップやABテスト、EFO(入力フォーム最適化)など、Webサイトの収益化を最大化させることを目的としたツールです。
ヒートマップと録画再生機能により、Webサイト内でのユーザー行動を可視化できます。
さらに、テキストや画像、コンテンツの移動や削除など、全てのカスタマイズはノーコードで実施できるため専門的な知識は必要ありません。
無料トライアルで試してから導入を検討できます。
Ptengine
運営会社 | 株式会社Ptmind |
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料金(税込) | 無料プラン:0円 Growtt:5,488円 Premium:要問い合わせ |
主な機能 | ヒートマップ・アクセス解析 ABテスト Web接客など |
無料トライアル | – |
Ptengineは、1つのタグを設定するだけで、全ての機能をノーコードで活用できます。
直感的なエディターで可視化できるため、コンテンツの修正も簡単です。
ABテストやセグメント別レポート、ヒートマップやアクセス解析の他、AIによる最適化もできます。
LPOツールを活用するうえでの注意点
LPOツールの導入にあたっては、以下に紹介する3つの注意点を確認してください。それぞれ詳しく見ていきましょう。
- 事前にターゲットや目標の設定をする
- ニッチな需要では効果が得られにくい可能性がある
- スキルのある人材が求められる
事前にターゲットや目標の設定をする
LPOツールを利用する前に、ターゲットや目標を設定してください。
ターゲットや目標が曖昧なままでは、思うような成果は得られません。ターゲット層が明確であれば、訴求内容も最適化されます。
なお、ターゲット層が定まったなら、LPOツールのターゲティング機能が役立ちます。顧客ニーズに合わせて誘導できるので、コンバージョンアップにつながるでしょう。
ニッチな需要では効果が得られにくい可能性がある
ニッチな需要では、効果が得られにくい可能性があります。
需要が高いコンテンツは顧客層の幅が広いので、LPOツールでの改善効果も出やすいでしょう。
しかし、ニッチな需要では顧客層が限定されるため、LPOツールでは改善されない可能性があります。ニッチな需要には、PV数を増やす対策が有効です。
スキルのある人材が求められる
LPOツールを最大限に活用するには、スキルのある人材が必要です。
顧客ニーズを満たすクリエイティブ制作には、経験豊富なデザイナーが欠かせません。
コンバージョン率を高めるには、Web知識の他にもリサーチ力や分析力を持つ人材が必要です。
目的や使用するツールによっても必要なスキルは異なりますが、あらゆる課題に対応するには各分野でスキルのある人材が求められます。
LPOツールのメリット5つ
では最後に、LPOツールのメリットを5つ紹介します。
- LPの現状・課題を把握できる
- 実装や運用の業務負担を軽減できる
- テストの精度向上でCVアップが期待できる
- 顧客ニーズに合ったLPを作成できる
- 効率的な改善ができる
LPの現状・課題を把握できる
LPの現状と課題を把握できるのは、LPOツールの大きなメリットです。
LPOツールには、ヒートマップやアクセス解析など、LPの課題を可視化できる機能が搭載されています。
LPの現状や課題がなんとなくわかっていても、目に見えない状態では把握しきれない部分もあるでしょう。
LPOツールで可視化できれば、結果に基づき的確な意思決定ができます。
実装や運用の業務負担を軽減できる
実装や運用の業務負担を軽減できるのもメリットです。
手作業で分析や検証を実施する場合は、膨大な時間と手間がかかります。Webサイトの運用に多くの社内リソースを消費すれば、本来の業務に支障が出かねません。
そこで、LPOツールを活用すれば、手作業よりも効率よく、且つ精度の高い分析や検証が可能になります。
業務負担が軽減されれば、本来の業務に集中できるでしょう。
テストの精度向上でCVアップが期待できる
LPOツールは、テストの精度向上によりCVアップが期待できるのも注目したいポイントです。
CVアップには、顧客ニーズの把握が欠かせません。より良いLPを見極めるには、LPOツールに搭載されているABテスト機能が役立ちます。
ABテストは、回数を重ねるほどにテスト精度が向上するのも特徴です。
テストの精度向上によって、顧客ニーズにマッチしたLPに改善できれば自ずとCVもアップしていくでしょう。
顧客ニーズに合ったLPを作成できる
LPOツールは、顧客ニーズにマッチしたLPを作成できるのもメリットです。
顧客は検索エンジンや広告など、自分が知りたい情報を入手できるサイトを探します。
自分が知りたい情報を入手できると思いサイトにアクセスしても、LPがニーズに合っていないと判断すればそこで離脱されかねません。
LPOツールを活用して顧客ニーズに合ったLPを作成できれば、コンバージョン率アップ効果が期待できます。
効率的な改善ができる
LPOツールを導入すれば、効果的な改善ができます。
ツールによって搭載されている機能は異なりますが、アクセス解析や顧客の行動を分析できる機能があれば、LPの課題を可視化と把握が可能です。
LP以外にもサイト全体を分析できる機能があれば、ピンポイントでの改善もできます。効果的な改善ができれば、業務効率もアップするでしょう。
まとめ:LPOツールを活用してLPのパフォーマンス最大化を目指そう
LPOツールは、LPの最適化を目的としたツールです。
闇雲に改善しようとしても、課題が見えてこなければ効果的な改善は見込めません。
LPOツールはさまざまな機能を活用しながら、LPの課題を可視化します。LPO業務負担も軽減されるので、社内リソース不足に悩む企業も、効率的にLPのパフォーマンス最大化を目指せるでしょう。
LPを活用した訴求をするなら、自社に合ったLPOツールを活用してください。