ECカートシステムとは?おすすめ12選を徹底比較!選び方や機能を紹介

ECカートシステムを導入すれば、スムーズなネット販売が可能です。

しかし、ECカートシステムにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。

「ECカートシステムの違いがよくわからない」
「自社にマッチしたECカートシステムを知りたい」

このような悩みを抱える担当者は少なくないでしょう。

そこで本記事では、ECカートシステムのおすすめ12選を比較しながら解説します。種類ごとの特徴や選び方も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ECカートとはアクセスしたユーザーが買い物に利用するソフトウェア

 

ECカートシステムは、オンラインショップにアクセスしたユーザーが、買い物に利用するソフトウェアのことです。

ユーザーはオンラインショップで好きな商品をカートに入れたら、決済までをオンラインで完結できます。

自社でECサイトを構築するには、専門的な知識を持つプログラマーが必要であり、立ち上げまでには時間と手間がかかります。

そこで、ECカートシステムを利用すれば、スムーズにECサイトを立ち上げられるでしょう。必要な機能は全て揃っているため、コスト削減につながります

ECカートの基本機能

 

機能 できること
商品登録機能 販売する商品の登録や削除
画像や説明文の追加
価格設定
カート機能 商品をカートに入れる
決済機能 ユーザーが都合のいい決済方法を選べる
注文・配送管理機能 注文状況の管理や配送情報を管理する
顧客管理機能 顧客情報や注文履歴を管理する
在庫管理機能 在庫数や在庫切れを管理する

商品登録・注文・配送管理・顧客管理・在庫管理は、ショップ側に必要な機能で、カート機能や決済機能は、ユーザーがECサイトを利用する際に必要な機能です。

注文が入ると知らせる機能や、在庫切れを表示するなど、ショップ側にとって便利な機能を搭載したものもあります。

カート機能は、複数の商品を購入する場合も、1つにまとめられます。ECサイトによって決済方法はかわりますが、クレジットカードや銀行振込など、用意された選択肢からユーザーによって都合のいい方法を選べるのもポイントです。

ECカートは5種類

ECカートの種類は以下の5つです。それぞれにメリット・デメリットがあるので、用途に合ったものを見極めてください。

  1. ASPカートシステム
  2. ECモール
  3. パッケージ型
  4. オープンソース型
  5. フルスクラッチ

ASPカートシステム

ASPカートシステムは、クラウド上に用意されたプラットフォームを利用する方法です。

システムが完成しているので、専門的な知識は必要ありません。自社サーバーを立ち上げる必要もないので、短時間でECサイトをオープンできます

ただし、完成したシステムを利用するため、カスタマイズしづらいことに留意しましょう。

ECモール

ECモールは、オンライン上に構築されたショッピングモールのことです。

主に、楽天市場やAmazonなど大手ECサイトが該当します。集客力が高いので、中小企業や個人でも利用しやすいのはメリットです。

ジャンルも幅広く複数のショップが出店できます。システムの構築が不要なため、ECサイトの立ち上げに大きな負担はかかりません。

ただし、出店するショップ数が多いため、競争率が高くなるのが留意点です。

パッケージ型

パッケージ型は、ECサイトに必要な機能をパッケージ化したものです。自社サイトにパッケージを組み込むだけで利用できます。

また、カスタマイズ性も高いので、自社サイトのイメージに合わせてデザインやレイアウトを変更できるのもメリットです。

機能も充実していますが、導入コストが高くなります。また、導入には専門的な知識を持った人材が必要不可欠です。

オープンソース型

オープンソース型は、外部に向けて公開されているソースを利用します。

誰でも利用できますし、無料なので導入コストをおさえられるのがメリットです。カスタマイズ性も高いので、デザインにこだわりたい場合に適しています。

ただし、ECの構築には専門的な知識が必要です。また、誰でも利用できる反面、セキュリティリスクがあることに留意しましょう。

フルスクラッチ

フルスクラッチは、ゼロからECサイトを構築する方法です。

すでに構築済みのシステムを利用する場合、カスタマイズ性が低くなる場合がありますが、フルスクラッチは自由にデザインできますし、自社の規模に合わせてシステムを構築できるのが大きなメリットです。

ただし、ゼロの状態からシステムを構築するため、高いスキルや知識を持った人材が求められます。システムの完成までには、時間もかかります。

システムの開発にはコストもかかるため、他社との差別化を図りたい大企業に適しているでしょう。

ECカートシステムの選び方5つ

 

次に、ECカートシステムを選ぶポイントを5つ紹介します。

  1. 事業規模にマッチしているかで選ぶ
  2. 必要な機能の充実度で選ぶ
  3. 導入コストの妥当性で選ぶ
  4. システムの安全性で選ぶ
  5. 連携可能な外部システムで選ぶ

事業規模にマッチしているかで選ぶ

ECカートシステムは、事業規模にマッチしていることが重要です。

既にECサイトを運営しており、事業拡大を目指すなら、パッケージ型やフルスクラッチを候補にしてもいいでしょう。

しかし、個人や中小企業、初めてECサイトを導入する場合は、フルスクラッチではハードルが高いためECサイトの実現が困難になる恐れがあります。

中には無料で利用できるECカートシステムがあるので、スモールスタートで経験と実績を積んでからステップアップするのが現実的です。

事業規模にマッチしたECカートシステムを見極めてください。

必要な機能の充実度で選ぶ

必要な機能の充実度も確認したいポイントです。

例えば、通常の販売方法とは別に、予約販売や抽選販売を取り入れたいなら、販売方法の選択肢が豊富なものを選ぶ必要があります。

集客力を高めるには、ポイント制度やクーポンを発行できる機能が役立つでしょう。

多機能になるほど便利に思えますが、使いこなせなければ意味がありません。自社の事業規模や運営スタイルにマッチした、必要な機能が備わっているかも確認してください。

導入コストの妥当性で選ぶ

導入コストが妥当であるかを確認しましょう。

無料で利用できるシステムは、初期費用を抑えられますが、必要な機能が備わっていなければ不便に感じるでしょう。

導入は無料でも、月額利用料や決済手数料が高ければ、ランニングコストがかかります。

コストは、機能性や安定性など、幅広い視点で検討してください。

システムの安全性で選ぶ

ECサイトを運営するにあたって、システムの安全性を担保する必要があります

ECカートシステムを選ぶ際は、稼働実績やセキュリティ性なども確認しておくと安心です。

新しいECカートシステムは、新規参入しやすい反面、システムの不具合が生じる可能性があります。ある程度利用者が増え、安定性を確認しておくことも大切です。

連携可能な外部システムで選ぶ

既存システムがある場合、ECカートシステムと連携が可能であるか確認しましょう。

例えば、店舗販売とは別にECカートシステムを導入するなら、既存の決済サービスや宅急便サービスと連携できると便利です。

CRMツールで顧客管理をしている場合は、ECカートシステムと連携できれば、データ管理もスムーズになるでしょう。

ECカートの>おすすめ12選

では最後に、ECカートのおすすめ12選を紹介します。

  1. BASE
  2. ecforce
  3. shopify
  4. W2 Repeat
  5. メルカート
  6. ebisumart
  7. STORES
  8. EC-CUBE
  9. カラーミーショップ
  10. ecbeing
  11. futureshop
  12. SQUARE オンラインビジネス

BASE

運営会社 BASE株式会社
種類 ASPカート
料金 スタンダードプラン
月額0円
決済手数料3.6%+40円
サービス利用料3%

グロースプラン
月額5,980円
決済手数料2.9%
サービス利用料0%

主な機能 SNS販売
予約販売
抽選販売
シークレットEC
CSV商品管理
かんたん発送(ヤマト運輸連携)など

BASEは「お母さんにも使える」をコンセプトにした、ASPカートシステムです。

ECカートに必要な機能が標準装備されているので、スモールスタートにも適しています。

例えば、商品の説明文はAIが自動で生成するので、1商品あたり約30秒とスピーディです。拡張機能の「BASE Apps」を活用すれば、平均4クリックで機能を追加できます。

定期的にBASEからクーポンが配布されるので、新規顧客やリピーターの獲得にも役立つでしょう。

公式サイトを見る

ecforce

運営会社 株式会社SUPER STUDIO
種類 ASP・パッケージ・オープンソース
料金 要問い合わせ
主な機能 パーソナライズ対応
アクションオファー
セット販売
離脱防止ポップアップなど

Ecforceは、法人向けのプラットフォームです。

「総合通販」と「定期通販」のそれぞれに最適な機能を搭載しており、幅広いジャンルに対応できます。

顧客データを管理する「パーソナライズ機能」では、顧客の個性を表すパーソナライズデータとの紐づけが可能です。

広告の分析やABテスト機能も搭載されているので、広告URLごとの分析を活用すれば、デジタルマーケティングにも役立つでしょう。

公式サイトを見る

shopify

運営会社 Shopify Japan 株式会社
種類 ASPカート
料金 3日間無料・最初の3ヶ月間1ドル(約147円)
ベーシック:33ドル(約4,878円)
スタンダード92ドル(約13,601円)
Premium399ドル(約58,989円)
※クレジットカード手数料:オンライン3.4%、対面2.7%
※2023年9月19日時点
主な機能 カートチェックアウト
顧客管理
予約販売
おすすめ商品表示など

Shopifyは、世界最大のコマースコミュニティです。

「オンラインストアビルダー」は、コーディング不要で、ドラッグ&ドロップだけで商品を登録できます。

「テーマストア」には、さまざまなテンプレートが用意されており、カスタマイズも可能です。

ワンクリックチェックアウトは、販売機会を逃さないので、コンバージョン率の向上に役立つでしょう。

無料体験から始められるのも魅力です。

公式サイトを見る

W2 Repeat

運営会社 W2株式会社
種類 ASPカート
料金 要問い合わせ
主な機能 フォーム一体型
ステップメール
自動受注ワークフロー
クーポン機能など

W2 Repeatは、リピート通販に特化したECカートシステムです。

業界トップクラスの、定期通販に特化したシステムが1,000以上完備されており、デザインも自由にカスタマイズできます。

受発注から発送作業、問合せなどの業務を自動化できるので、業務負担やヒューマンエラーのリスクを軽減できるのも魅力です。

公式サイトを見る

メルカート

運営会社 株式会社エートゥジェイ
種類 クラウド型EC
料金 初期費用:19万円~
月額費用:5万円~
主な機能 商品検索
検索サジェスト
カテゴリ機能
ジャンル機能
クイックビュー
お気に入り登録など

メルカートは、大手の売上アップとコスト削減のノウハウを搭載したECカートシステムです。

EC構築20年以上の実績がある国産システムをベースに、高セキュリティ性と幅広い業種に対応できる多様な機能を搭載しています。

使いたい機能を選んだら、後は独自のカスタマイズが可能。自社のみでの対応に不安がある場合は、集客からCRMまで専門チームのサポートも受けられます

公式サイトを見る

ebisumart

運営会社 株式会社インターファクトリー
種類 EC型プラットフォーム
料金 要問い合わせ
主な機能 デザイン・商品登録
受注・発注管理
複数サイト管理など

Ebisumartは、ビジネスの成長をサポートするプラットフォームです。

専任の運用サポート担当者が、企業規模に合わせて構築から運用までサポートします。

ECサイトのノウハウがなくても、ワークショップ形式での運用をサポートや、ECを中心とした支援サービスまで、幅広くサポートしてもらえるのが魅力です。

新規ECサイトの導入を検討している企業も安心でしょう。

公式サイトを見る

STORES

運営会社 STORES 株式会社
種類 ECカートシステム
料金(税込) フリープラン
月額費用:0円
決済手数料:5%

スタンダードプラン
月額費用:2,980円
決済手数料:3.6%

主な機能 アイテム登録
予約販売
まとめ割引
定期販売など

STORESは、実店舗とネットショップの運営をスムーズにする機能が充実したECカートシステムです。

ネットショップの開設は無料ですし、SNS連携や予約販売・定期販売など機能も充実しています。送り状CSV出力機能や倉庫サービスなど、スモールスタートにも安心な機能があるのも嬉しいポイントです。

スタンダードプランで、クレジットカードプラン料金を年払いにすると、初月月額費用が無料になります。

公式サイトを見る

EC-CUBE

運営会社 株式会社イーシーキューブ
種類 オープンソース
料金 要問い合わせ
主な機能 商品検索・一覧
商品画像複数登録
カテゴリ管理
タグ管理
商品企画管理など

EC-CUBEは、カスタマイズ性の高いECカートシステムです。

顧客データや購買データなど、自社データを資産として活用できます。ソースコードが公開されているので、ベンダーロックインされません

自由なカスタマイズを可能にしながら、セキュアなプラットフォームを実現しているのもポイントです。

「自社で構築する方法」と、パートナーと制作する「インテグレートパートナー」の2通りから、目的に合った構築方法を選べます。

公式サイトを見る

カラーミーショップ

運営会社 GMOペパボ株式会社
種類 ASPカート
料金 レギュラー
初期費用:3,300円
月額費用:4,950円

ラージ
初期費用:3,300円
月額費用:9,595円

プレミアム
初期費用:22,000円
月額費用:39,600円

主な機能 ショップ内検索
スライドショー
商品登録・変更
海外販売
購入制限など

カラーミーショップは、売上の最大化や運営体制の効率化まで、充実した機能を搭載したECカートシステムです。

テンプレートは80種類以上用意されており、全て自由にカスタマイズできます。さまざまな販売方法に対応が可能なので、理想のネットショップを構築できるでしょう。

350種類以上の機能と使いやすいカート機能、新規顧客からリピーターの育成など、顧客ロイヤリティを向上させる機能も充実しています。

公式サイトを見る

ecbeing

運営会社 株式会社ecbeing
種類 ECパッケージ
料金 ミドルプラン
初期費用:500万円~
月額費用:20万円~

エンタープライズプラン
初期費用:要見積もり
月額費用:40万円~

主な機能 顧客カルテ
分析機能
カスタマイズなど

Ecbeingは、中堅や大手向けのECサイトプラットフォームです。

ECを知り尽くしたプロ集団が、ECサイトの構築から、マーケティングまで幅広くサポートしています。

1,600を超える構築実績に基づき、事業規模に合わせて最適な提案をしてもらえるでしょう。

ECサイトの運営に欠かせない、売れるための機能は全て標準装備されています。柔軟なカスタマイズも可能なので、競合他社と差別化を図りたい企業にも適しているでしょう。

公式サイトを見る

futureshop

運営会社 株式会社フューチャーショップ
種類 ASPカート
料金 小規模・中規模ショップ
初期費用:24,200円
月額費用:31,900円

大規模ショップ
初期費用:827,200円
月額費用:173,800円

サブスク(定額)利用
初期費用:28,050円
月額費用:40,700円~

主な機能 デザイン
サブスク
SNS連携
決済
レポート・分析など

Futureshopは、最新テクノロジーと人がサポートする、SaaS型ECプラットフォームです。

エンジニア以外でも運用改善ができる性能をプラスしているので、システムに制約されません。

徹底サポートにより、売上向上に集中できるのも嬉しいポイントです。

外注しなければならなかったことも、Futureshopなら自社で対応できるようになるので、コスト削減にもつながるでしょう。

公式サイトを見る

SQUARE オンラインビジネス

運営会社 Square株式会社
種類 ECカート
料金 フリー
基本料金:無料
決済手数料:3.6%

プラス
月額費用:3,375円(年払い)
決済手数料:3.6%

プレミアム
月額費用:9,180円(年払い)
決済手数料:3.3%

主な機能 SNSでの販売
複数サイト管理
年齢確認ポップアップ
パスワード保護ページ
※プランによって異なる

SQUARE オンラインビジネスは、オンラインオーダーに特化したネットショップ作成プラットフォームです。

1つのシステムで、実店舗とオンラインショップの両方に対応できるので、業務効率化を図れるでしょう。

PCサイトはもちろんのこと、モバイル用のサイトも簡単に準備できます。アプリ感覚で利用できるので、特定の商品をアピールしたいときに最適です。

実店舗と併用する場合は、発送以外に店頭受け取りやデリバリーなども追加できます。必要な機能が揃っている、無料プランから体験できるのも嬉しいポイントでしょう。

公式サイトを見る

まとめ:自社にマッチしたECカートシステムを選んで売上アップを目指そう

効率的なECサイトの運営を実現させるには、ECカートシステムが役立ちます

ECカートシステムにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴が異なります。事業規模にマッチしていることも重要ですが、機能やコスト面も確認しなければなりません。

本記事で紹介した情報を参考にしながら、自社にマッチしたECカートシステムを見極め、売上アップを目指してください。