WEBマーケティングの基本!知っておくべき8つの用語

マーケティング業界では、聞きなれない単語を見聞きすることが多々あると思います。勉強をしようとサイトを調べたり、関連書籍を読んだりしても用語の意味が分からずチンプンカンプン……なんて経験がおありの方も多いのでは?

今回は、マーケティング初心者の方も最低限知っておいていただきたい8つのワードを解説します。いまさら聞けないベテランさんのおさらいにもお役に立てていただきたいと思います!

KPI

「Key Performance Indicator(キーパフォーマンスインジケーター)」の略で、「重要業績評価指標」という意味です。
目標の達成に向けた具体的なプロセスが適切に進行しているか進捗を図るために設定するいくつかの指標の中でも、特に重要なものです。

例えば「売上○○円/日」「契約件数××件/月」を目標に定めた場合、それを達成するための「認知率」「好感度」「アクセス数」などがKPIの候補となります。いずれかの値が低かったりすることで、達成のために何が不足しているのか、どういった対策が必要になるかが分かります。

このようにKPIは、おもに目標に対して達成までの状況を見る指標として扱われます。

KGI

「Key Goal Indicator(キーゴールインジケーター)」の略で「経営目標達成指標」のこと。

KPIが目標達成までのプロセスのパフォーマンスを表す数値なのに対し、KGIはその目標となる利益や売上・契約数などを評価の基準とするものです。

「ゴール」とあるようにKGIは最終目標で、もっとも重要な数値であると言えます。

KPIとKGI

最終目標(KGI)を達成するために中間指標(KPI)をもうけ、達成までの過程を見ていくことにより何が効果をもたらしているのか、作用しているのか、何が不足しているかを数値化し、改善のための対策をとることができます。

KGI達成のためにはどのような施策が効果的か?ということを常に考えてKPIを設定することが成功へのカギです。

CV

コンバージョン(conversion)の略。「変換」「転換」「転化」といった意味合いで、マーケティングではWebサイトにおいて最終的に達成したい地点のことを指します。

具体的には購入数・会員登録数などが挙げられます。ビジネスタイプや商品などによりサイト運営の目標は当然異なってきますので、CVが何であるかはそれぞれ。オンラインショップであれば「商品の購入」、情報サイトであれば「会員登録」など。

必ずしも収益に直結する必要はなく「サイトを運営する上でユーザーが目標を満たすアクションを行うこと」がCVです。ひとつのサイトに複数のCVが存在しているケースも多々あります。

CVR

「Conversion Rate(コンバージョンレート)」の略で、上で解説したCVの「サイトを訪問したユーザのうち、どれだけのユーザーがCVに至ったか」という数値のことです。

CVRには2種類あり、「ユーザー数」で捉えるか「アクション数」で捉えるかに分かれます。

例えばひとりのユーザーがTシャツとバッグ、ふたつの商品を購入したとします。前者の場合のCVRは同一ユーザーなので1ですが、後者の場合は購入アクションを2回行っているため、CVRは2となります。

CPC

CPCとは「Cost Per Click(コストパークリック)」の略で、サイトを訪れたユーザーが広告をクリックした際に発生するコストのこと。
CPCは表示されるだけではコストはかかりません。広告をクリックして、広告主のサイトにアクセスして初めてコストが発生します。

CPCはユーザーを効率的にサイトへ誘導する方法を見極める非常に重要な指標のひとつです。

PPC

「Pay Per Click(ペイパークリック)」の略。ユーザーが広告をクリックした回数に応じて広告主から広告掲載媒体に支払われる広告のことです。

Yahoo!JAPANのリスティング広告や、Googleのアドワーズ広告で目にする機会が多いと思います。
雑誌や新聞の媒体は「掲載面に対して課金」というスタイルですが、ネットでは「掲載無料でクリックごとに課金」というスタイルが主流となっています。

CPCとPPCの違い

CPCとPPCには、実は大きな違いはありません。呼び方が違うだけで中身は同じだと思って差し支えないでしょう。CPCはクリック単価全般を指し、PPCはリスティング広告と同じ意味で使われているようです。

CPA

「Cost Per Action/Cost Per Acquisition(コストパーアクション/コストパーアクイジション)」の略。
1件のCVを獲得するためにかかった広告コストのことを言います。Web広告における指標のうちで最も重要視されており、CPAが低ければ低いほど費用対効果が高いとされています。

資料請求をCVとしているサイトであれば、広告コストが100万円として、資料請求が50件の場合のCPAは20,000円。100件の資料請求があった場合のCPAは10,000円となります。この場合は後者のほうが効果が高いという結果になりますね。

CPO

CPOは、「Cost Per Order(コストパーオーダー)」の略で、メインの商品購入やサービス申し込みを1件獲得するためにかかった広告コストのこと。
資料請求やサンプルの申し込みではなく、実際の商品を購入・サービスの申し込みをする「新規顧客」の獲得にかかったコストを指します。

こちらも低いほど利益率が大きくなり広告に投入できるコストが増えます。すると新規顧客が増加し収益も増す、という好循環が生まれるようになってきます。

CPM

ネット広告の表示1,000回あたりの広告コストのことで、「Cost Per Mille(コストパーミル)」の略。

このCPMに基づいて課金される広告の場合は、クリックの回数は関係ありません。クリックされる回数が多い広告の場合でも、配信コストを抑えられるというメリットがあります。

CTR

「Click Through Rate(クリックスルーレート)」の略で、クリック率やクリックスルー率を意味します。広告や通常の検索での効果指標を表すものです。

ネット広告が表示されてどれほどの割合でクリックされたかという数値なので、ユーザーが広告に対して直接的なアクションをどの程度引き起こすかが分かり、広告評価指標としては基本的なものです。

まとめ

似たような専門用語が多く意味を覚えるのは大変ですが、マーケティングに携わるうえで知っておくべき用語です。
用語を覚えただけでもマーケティング関連の記事がかなり読みやすくなりますので、ぜひ参考にしてくださいね!