ユーザーの信頼度を損なわず、常に良質なコンテンツを届けるためには、ホームページの定期的な更新は欠かせません。
しかし、ただ闇雲に情報を更新すると、品質を落とす恐れがあります。
また、自分でホームページを更新するには、事前の準備や計画が必要です。
そこで本記事では、ホームページを自分で更新するための事前準備と具体的な3つの更新方法を詳しく解説します。
ホームページの運営に携わっている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の内容
ホームページの更新とは?
ホームページの更新とは、Webサイトの古いコンテンツを最新情報へ更新、デザイン変更、新機能の追加などを行うことです。
サイトを定期的にアップデートして、多くのユーザーからホームページにアクセスしてもらう必要があります。
更新作業には時間と手間がかかりますが、情報関連のトラブルを防いだり、顧客からの信頼を獲得したりするためには重要な作業です。
ホームページの更新が欠かせない3つの理由
ホームページの更新が欠かせない理由を3つ解説します。
- 最新情報を掲載してトラブルを未然に回避できる
- ユーザーの安心感を掴み取れる
- 検索エンジンからの高評価獲得につながる
最新情報を掲載してトラブルを未然に回避できる
最新の情報を提供することで、ユーザーに間違った情報を発信するリスクを避け、トラブルを未然に防げます。
例えば、商品の内容や料金など変更があったときに、迅速にホームページに反映させることで、ユーザーへ新しい情報を提供できます。販売終了した商品を掲載していると、まだ購入できると認識されかねません。
他にも、廃止された製品やサービスの情報を削除することで、ユーザーからの問い合わせやトラブルを避けられるでしょう。
ユーザーの安心感を掴み取れる
Webサイトに最新の情報を掲載することで、ユーザーに安心感を与えられます。
ホームページの最終更新日が新しいほど、ユーザーは安心してサービスを利用できるでしょう。
さらに、セキュリティのアップデートや新しい情報を公開することで、ユーザーからの信頼性も高まります。
検索エンジンからの高評価獲得につながる
新しいコラム記事や情報など、ホームページ内のコンテンツを定期的に更新することで、検索エンジンからの評価も高まります。
Googleの検索エンジンは、新しく鮮度の高い情報を提供するために、フレッシュネスアルゴリズムを導入しています。タイムリーな情報は更新しなければ上位表示されません。
更新が滞ると評価が下がり、検索結果の上位に表示されにくくなるため、怠らないことが重要です。
ホームページ更新に必要な3つの準備
ホームページを更新するときに、必要な準備は主に3つあります。
- ホームページが作成された方法を確認する
- サーバーのログイン情報やFTP接続情報を取得する
- データのバックアップを事前に取っておく
ホームページが作成された方法を確認する
ホームページを更新する前に、そのホームページがどのような方法で作成されたのかを確認しましょう。
- HTMLでの作成
- CMSを活用した構築
- ホームページ作成ソフトでの開設
上記のように、作成された方法によって、更新の方法も異なってきます。
サーバーのログイン情報やFTP接続情報を取得する
更新作業をする前に、必要なログイン情報やFTP接続情報を取得しましょう。
CMSで構築されたWebサイトなら管理画面へのログイン情報、HTMLでの記述ならサーバーへのFTP接続情報を用意してください。
一般的には、契約しているサーバーの管理画面から取得可能です。Webサイトのファイルへ安全にアクセスできるようになります。
データのバックアップを事前に取っておく
更新する前には、現在のWebサイトのデータをすべてバックアップしておきましょう。
更新中に何かしらトラブルなどが発生した場合、過去のデータが無くなる恐れがあります。
バックアップを取っていれば、元の状態に戻せるので、定期的に安全な場所に保管しておくことを推奨します。
ホームページ更新の基本作業
ホームページ更新の基本作業について、以下の表にまとめました。
リニューアル目的 | 内容 |
---|---|
一部ページの追加 | 50〜100万円 追加分のコンテンツ作成 差し替え部のデザイン作成 システム組み込みなど |
デザイン差し替え | 50〜100万円 追加分のコンテンツ作成 差し替え部のデザイン作成 システム組み込みなど |
シンプルなシステムの追加 | 50〜100万円 追加分のコンテンツ作成 差し替え部のデザイン作成 システム組み込みなど |
ホームページ制作ツールの完全移行 | 100〜300万円 サイト全体分コンテンツやデザインの作成 ECサイトなど専門性の高いシステム導入 |
サイト全体のデザインの刷新 | 100〜300万円 CMSの移行・運用 サイト全体分コンテンツやデザインの作成 ECサイトの設計・構築・運用など |
ECサイトなど専門性の高いシステム導入 | 100〜300万円 サイトデザインからSEO対策・ブランディングまでを一新 |
多機能なシステムの一新や導入、コンサルティング、効果検証の依頼 | 300〜1,000万円 サイト全体分のコンテンツやデザイン作成 システムの設計・構築・運用 SEO対策やブランディングの刷新 ホームページ運用後の定期的な検証、改善など |
Webサイトを効果的に運営するには、どれも不可欠な内容です。
ホームページを自分で更新する方法・やり方
ホームページを自分で更新する方法を3つご紹介します。
- ホームページ作成ソフトを使って更新する
- CMS(ワードプレスなど)を使って更新する
- HTMLで作成の場合はFTPソフトを使用して更新する
ホームページ作成ソフトを使って更新する
ホームページ作成ソフトは、プログラミングのコード知識がない人でも簡単にWebサイトを更新できるツールです。
ホームページ作成ソフトでの更新方法は、以下の4ステップです。
- ホームページ作成ソフトで情報を更新したいファイルを開く
- ファイルの内容で当てはまる箇所を更新する
- 情報を更新したファイルをサーバーへアップロードする
- デザインの表示が適切か複数デバイスでチェックする
テンプレートの活用やドラッグアンドドロップのインターフェースで、簡単にデザインやページを追加できます。
なお、完璧にバックアップを取るなら、外部のストレージや別のパソコンにファイルを保存してください。
CMS(ワードプレスなど)を使って更新する
CMSは、インターネット上でホームページの管理ができるツールです。
代表的なCMSツールとして、ワードプレスがあります。プラグインやテーマを利用して、Webサイトのコンテンツを簡単に管理、更新、追加できます。
CMS(ワードプレス)での更新方法は、以下の5ステップです。
- 管理画面にログインする
- 投稿から更新したいページを開く
- 記事の文章やデザインを修正して下書き保存する
- プレビューでレイアウトの崩れや反映されているか確認する
- ページを更新する
CMSでの情報更新は、HTMLやCSSの高度な知識は必要ありません。更新しやすさが特徴です。
HTMLで作成の場合はFTPソフトを使用して更新する
WebサイトがHTMLで作成された場合、FTP(ファイル転送プロトコル)ソフトウェアを使用して更新できます。
サーバーに直接ファイルをアップロードするため、HTMLとCSSの知識が必要です。
コードを少しでも間違えると、テキストやデザインが適切に表示されません。必ずバックアップを取ってから作業しましょう。
ホームページ更新を自分で行うときのポイント
ホームページ更新を自分で行うときに、おさえたいポイントは3つあります。
- 必ずスマホ(モバイル)対応を行う
- ユーザーに寄り添って情報の更新をする
- 競合サイトの情報更新を通知で受け取る
必ずスマホ(モバイル)対応を行う
ホームページは、必ずモバイル対応にしましょう。
現代のインターネット利用者の多くは、スマホからWebサイトを閲覧します。
スマホからWebサイトを閲覧したときに、見栄えが悪いとユーザーの離脱につながりかねません。
また、Googleなどの検索エンジンもモバイルフレンドリーなサイトを評価するため、SEO対策としてもモバイル対応は必須です。
ユーザーに寄り添って情報の更新をする
ホームページを更新するときは、ユーザーに寄り添った情報を提供できるように心掛けましょう。
大前提として、顧客のニーズを理解して、応えられるコンテンツの作成が欠かせません。
情報更新をするうえで、ユーザーからのフィードバックを取り入れて、Webサイトの改善を図ることも有効です。
競合サイトの情報更新を通知で受け取る
競合サイトが行った情報更新は、ツールを用いて通知で受け取るように設定しておきましょう。
競合他社の動向を迅速に把握することは、市場競争力を維持するうえでも重要です。
競合サイトを定期的にチェックすることで、最新の動向やトレンドを即座に掴めます。
業界内の変動や競合他社の経営方針の変更を素早く把握し、自社の戦略を適時に調整しましょう。
ホームページ更新を自分でするメリット
ホームページ更新を自分でするメリットを3つご紹介します。
- 迅速な更新対応ができる
- 更新にかかるコストを削減できる
- コンテンツの品質向上が見込める
迅速な更新対応ができる
新しい情報の掲載や変更点を素早くWebサイトに反映できます。
プロモーションやセールの情報など、市場の動向や顧客の要求に応じて対応可能です。
迅速に更新することで、常に最新かつ高品質な情報を提供し続けられるでしょう。
更新にかかるコストを削減できる
自分でホームページを更新することで、コストを削減できます。
外部の業者にWebサイトの更新を依頼すると費用がかかるため、ある程度まとめて行うことが一般的です。
自分で更新できると、更新の頻度も上げられるため、費用対効果も高くWebサイトを常に最新の状態に保てます。
コンテンツの品質向上が見込める
そして、Webサイトのコンテンツの品質向上が見込めます。
自分にスキルがあるなら、コンテンツを直接管理することで、高い品質を一貫して保ちやすくなるでしょう。
また、ユーザーのフィードバックに基づき、必要に応じてコンテンツの改善も可能です。
ホームページ更新を依頼するときの費用
ホームページ更新を依頼する費用相場は、50〜1,000万円です。
リニューアルの目的や規模別の費用相場は以下のとおり。
項目 | 内容 |
---|---|
お知らせ更新 | 最新の情報や企業のアップデートを定期的にWebサイトに掲載します。 |
画像の更新 | 古くなった画像や非効率な画像を新しい、高品質な画像に更新します。 |
商品・サービスの更新 | 商品やサービスの情報を最新のものに更新し、必要なら新しい商品やサービスを追加します。 |
ページ追加 | 新しいコンテンツを展開するために新しいページを作成、追加します。 |
古い情報の修正 | 古くなった情報や誤った情報を修正し、最新のデータに更新します。 |
ブログ更新 | 企業のブログを定期的に更新し、最新のトピックやニュースを提供します。 |
サーバー管理 | Webサイトを安定して運用するために、サーバーの監視と管理を行います。 |
ホームページの更新やリニューアルにかかる費用に関して詳しくは、こちらの記事でも解説していますので、あわせて参考にしてください。
まとめ:ホームページは定期的に更新して情報を最適化しよう
ホームページの更新は、ユーザーに最新かつ関連性の高い情報を提供することが非常に重要です。
更新していないホームページは、ユーザーの信頼や検索エンジンの評価が低下する恐れがあります。
更新は一定の手間と時間を要する作業ですが、ビジネスや事業の成果を維持・拡大するために欠かせません。
情報を常に最新かつ関連性の高いものに保つために、定期的な更新を心掛けましょう。