Webサイト立ち上げの基本準備と手順11ステップ!3つのポイントも紹介

Webサイトは、インターネット社会でビジネスを行うにあたって、まず欠かせません。

とはいえ、何も準備をせずただ見よう見真似で作成したWebサイトでは、これといった成果につながらないでしょう。

Webサイトの運営がうまくいくかどうかは、立ち上げ時にかかっているといっても過言ではありません。

Webサイトの立ち上げには、必要な準備と正しいステップを踏む必要があります。

そこで本記事では、Webサイト立ち上げの基本的な準備と手順を11ステップで詳しく解説します。成功のカギとなる3つのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

Webサイトの立ち上げにおける基本準備

Webサイトを立ち上げる前の基本準備として、6つのやるべきことを紹介します。

  1. ターゲットの選定
  2. サイトのコンセプト設計
  3. レンタルサーバー
  4. 独自ドメイン
  5. WordPressなどのCMS
  6. HTMLやCSS、JavaScriptといったデータ

ターゲットの選定

Webサイトを立ち上げる際に最初に考えるべきポイントは、ターゲットの選定です。

ターゲットを明確にして、ニーズや要求を理解する必要があります。

例えば、健康関連の情報を提供するサイトを作成する場合、ターゲットオーディエンスは健康に関心のある人になるでしょう。

具体的な年齢層や関心のある健康トピックを特定し、それに基づいてコンテンツを設計することが重要です。

サイトのコンセプト設計

コンセプト設計に取り組む際には、サイトが提供する価値や独自性を明確にしましょう。

ターゲットに魅力的で興味深い体験を提供するためにも重要です。

ターゲットオーディエンスのニーズや業界トレンドに基づいて、コンセプトを決定します。

例えば、ファッション関連のサイトを立ち上げる場合、ファッションスタイルやブランドの独自性を強調することが重要です。

また、視覚的な要素やカラースキーム、ロゴ、フォントなども考慮に入れ、サイトのブランディングと一貫性を保ちましょう。

レンタルサーバー

Webサイトを運用するためには、適切なレンタルサーバーの選定が欠かせません。

サイトのトラフィック量やコンテンツの種類に合わせて、サーバーのスペックを選定します。

無料と有料のレンタルサーバーの主な違いを表にまとめましたので、どちらを活用するか検討する際の参考にしてください。

項目 無料レンタルサーバー 有料レンタルサーバー
コスト 無料 月額または年額払い
広告の表示 表示される 表示されない
ストレージ容量 制限あり 大容量ストレージ
トラフィック制限 制限あり 制限なし
カスタマイズの自由度 制限あり カスタマイズ可能
サポートとセキュリティ 限定的 強化されている

セキュリティやサポート体制も重要な要素なので、信頼性のあるレンタルサーバープロバイダーを選びましょう。

独自ドメイン

独自ドメインは、ブランドのイメージを与えるためにも重要です。ドメイン名は、ブランドやサイトのコンセプトに合致したものを選びましょう。

覚えやすく、ブランドを反映した名前を選ぶことで、ユーザーに印象を与えやすくなります。

ドメイン拡張子(.com・.jp・.netなど)は、地域に関連する拡張子を選ぶことが一般的です。

日本であれば、「.jp」や「.com」を選びましょう。

WordPressなどのCMS

Webサイトの構築には、コンテンツ管理システム(CMS)の選定が重要です。CMSは、サイトの運用と管理を簡素化するために使用されます。

CMSには、WordPressをはじめとする使いやすく、カスタマイズが容易なCMSを選びましょう。最近では、テンプレートを用いてカンタンにホームページを作成できるWixも人気を高めています。

また、CMSのセキュリティ機能やプラグインのサポートも確認が必要です。

セキュリティ対策に懸念が残るCMSでは、サイトへの脆弱性を高めかねません。

HTMLやCSS、JavaScriptといったデータ

Webサイトの開発において、HTMLやCSS、JavaScriptなどのテクニカルなデータは不可欠です。

HTMLは、サイトやページの構造を形にし、CSSはサイトデザインを具現化するために活用します。適切なHTML構造とCSSスタイルを選定し、一貫性のあるデザインを維持しましょう。

なお、JavaScriptを使用する際には、パフォーマンスとセキュリティを考慮してコーディングが必要です。

過剰なJavaScriptの使用はサイトの読み込み速度を遅くし、セキュリティリスクを引き起こす可能性もあります。

Webサイトを立ち上げる3つの方法

Webサイトを立ち上げるには、3つの方法があります。

  1. WordPressなどのCMSを用いて作成する
  2. 制作会社に依頼する
  3. 自社で制作する

WordPressなどのCMSを用いて作成する

WordPressなどのCMSを使用することで、簡単かつ効率的にWebサイトを構築可能です。

多くのCMSはオープンソースで無料で利用できますが、カスタマイズやプラグインの導入には一部費用がかかることがあります。

予算に合わせて、サイトの目的やニーズに合ったCMSを選びましょう。

制作会社に依頼する

制作会社に依頼することで、プロのデザイナーや開発者によって高品質なWebサイトが制作できます。

サイトの規模や機能に応じて料金が変動するため、予算に合った選択が必要です。

また、制作会社の過去の実績を確認して、品質やスタイルが自社のイメージと合っているかも確認しましょう。

自社で制作する

自社で制作する場合、フルカスタマイズとコントロールが可能です。

Web開発スキルが必要ですが、自社のブランドやビジョンに完全に合致するWebサイトを構築できます。

時間と労力が必要になるため、Web開発の知識や経験が不足している場合は、制作会社へ検討しましょう。

Webサイト立ち上げの手順と流れ11ステップ

Webサイト立ち上げの手順と流れを、11ステップに分けてそれぞれ解説します。

  1. 立ち上げるWebサイトの種類を決定する
  2. サイトのゴールを明確化する
  3. サイト設計を行う
  4. ワイヤーフレームを作成する
  5. デザイン設計をする
  6. コーディングをする
  7. システムの動作チェック・検証をする
  8. サーバーを契約する
  9. ドメインを契約する
  10. リリースする
  11. サイト立ち上げ後の運用・改善をする

この記事では、HTMLやCSSをコーディングして制作する手順について紹介します。

立ち上げるWebサイトの種類を決定する

最初のステップは、どの種類のWebサイトを構築するかを決定することです。

企業のコーポレートサイトやオウンドメディア、オンラインショップ、ブログなど、目的に応じて適切なタイプを選びましょう。

選択したWebサイトの種類に応じて、コンテンツ、デザイン、機能、そしてサイトのゴールを明確にすることが重要です。

サイトのゴールを明確化する

次に、サイトのゴールを明確にします。

ゴールの明確化は、進捗を測定し、改善策を見つけるためにも不可欠です。

ゴールを設定するときには、KPIを具体的に設定しましょう。

例えば、月間訪問者数の増加率やコンバージョン率の向上など、数値に基づくKPIは進捗を確認しやすくします。

ターゲットのニーズや行動と合致するゴールを設定することで、Webサイトの効果を最大限に引き出せるでしょう。

サイト設計を行う

サイトのゴールが明確になったら、次はサイトの設計を行う段階です。

サイト設計は、Webサイトの全体的な構造やユーザーエクスペリエンスを計画するための基本です。

メニュー構造やカテゴリー設計などサイト内のコンテンツやページの階層構造を設計します。

ユーザーがサイトを使いやすく、情報にアクセスしやすいように設計することが大切です。サイトマップやユーザーフローを作成し、全体像を把握しましょう。

ワイヤーフレームを作成する

ワイヤーフレームは、サイトのページごとのレイアウトやコンテンツ配置を示す設計図です。

デザインや詳細な要素は含まず、Webサイトの基本的な構造やレイアウトを作成します。
ページ数や階層構造、コンテンツ配置などを決めることで、設計の方向性を確立させることが可能です。

デザイン設計をする

ワイヤーフレームを元に、サイトのデザインを具体的に設計します。

デザインは、Webサイトの魅力とユーザーエクスペリエンスに大きな影響を与えるため重要です。

カラースキーム、フォント、画像、アイコンなどを検討し、ブランドイメージやユーザーに合ったデザインを設計しましょう。

コーディングをする

デザインが決まったら、Webサイトのコーディングです。

デザイナーが設計した見た目やユーザーインターフェースを、HTMLやCSSなどのプログラミング言語を使用して、実際のWebページを作成します。

コーディングが完了すると、パソコンの画面上でブラウザに内容を表示・閲覧できるようになります。

システムの動作チェック・検証をする

コーディングが完了したら、システムの動作チェックと検証を行います。

Webサイト全体の動作を確認し、ナビゲーションが正しく機能し、すべてのページがアクセス可能であることを確認します。

ページの読み込みが適切に行われない場合は、バグやエラーを修正しましょう。

サーバーを契約する

Webサイトを公開するためには、Webホスティングサービスを利用してサーバー契約が必要です。

適切なホスティングプランを選び、サーバーのセットアップを行います。

サーバーは、サイトの規模や予想されるトラフィック、必要な機能に応じて選択しましょう。

安定したサーバー環境は、サイトのダウンタイムを防ぐために不可欠です。

ドメインを契約する

Webサイトにアクセスするためのドメインは、ドメイン登録サービスを通じて契約します。

ドメインは、Webサイトのアドレスとして機能し、訪問者がサイトにアクセスするためのキーです。

短く、覚えやすいドメイン名を選択し、それに関連するドメイン拡張子(.com、.jpなど)を契約しましょう。

リリースする

サイトの構築と設定が完了したら、Webサイトを公開(リリース)します。

サイトが一般のユーザーに公開され、URLを知っていれば誰でもアクセス可能になります。

正式リリース後も、サイト内に欠陥がないか一度確認しておいてください。

サイト立ち上げ後の運用・改善をする

サイトが公開された後も、継続的な運用と改善が必要です。

アクセス解析ツールを使用して、訪問者の行動やサイトのパフォーマンスをモニタリングし、必要に応じてコンテンツの更新や機能の追加を行います。

また、ユーザーフィードバックを取り入れて、サイトの品質を向上させる取り組みを続けましょう。

なお、制作会社に依頼する場合の流れは下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

ホームページ制作の流れ5ステップ!各工程について分かりやすく紹介

Webサイト立ち上げ時に覚えておくべきこと

Webサイト立ち上げ時に覚えておくべきことは、主に4つあります。

  1. 著作権や法的問題の確認する
  2. セキュリティ対策としてSSL化する
  3. レスポンシブ対応(モバイル対応)を行う
  4. 運用と改善は定期的に実施する

著作権や法的問題の確認する

Webサイトを立ち上げる際には、著作権や法的問題の確認が不可欠です。

使用する画像やテキストが他人の著作権を侵害していないか、また法的に許可が必要なコンテンツを使用していないかをチェックしましょう。

例えば、他のWebサイトから直接画像をコピーして使用すると、著作権侵害になりかねません。

著作権侵害による法的トラブルは、企業の信頼損失や高額な賠償金につながる恐れがあるので注意が必要です。

セキュリティ対策としてSSL化する

セキュリティ対策は、Webサイトの信頼性を保つために欠かせません。

SSL(Secure Socket Layer)は、ユーザー情報や取引情報を安全に送受信するためのデータの暗号化技術です。

例えば、オンラインショップでのクレジットカード情報のやり取り時にSSLがなければ、第三者に情報を盗まれるリスクが高まります。

レスポンシブ対応(モバイル対応)を行う

現代では、多くのユーザーがスマートフォンやタブレットでWebサイトを閲覧しています。

モバイル非対応のサイトは、操作性が低下し、訪問者が離脱する原因となりかねません。

さまざまなデバイスに適応できるレスポンシブデザインにしましょう。

運用と改善は定期的に実施する

Webサイトの運用と改善は継続的なプロセスであり、サイトの質やユーザビリティを向上させるためには、定期的なレビューと更新が必要です。

例えば、ユーザーのフィードバックやアクセス解析データをもとに、サイトの問題点を特定・解消することで、訪問者の満足度を高められます。

また、業界のトレンドやテクノロジーの進化に合わせてサイトを更新していきましょう。

魅力的なWebサイト立ち上げのポイント

では続いて、魅力的なWebサイト立ち上げのポイントを3つご紹介します。

  1. コンテンツの品質や独自性を向上する
  2. ターゲットと数値目標を明確化する
  3. 競合サイトをしっかりと分析する

コンテンツの品質や独自性を向上する

魅力的なWebサイトを構築するためには、コンテンツの品質と独自性を高めることが重要です。

関連する統計やデータを使用して主張の信憑性を高めたり、専門的な知識を反映したコンテンツを提供しましょう。

ターゲットと数値目標を明確化する

サイト立ち上げの際には、ターゲットオーディエンスと数値目標を明確に設定することが重要です。

ターゲットオーディエンスを特定することで、ニーズに合わせたコンテンツとサービスを提供できます。

また、月間訪問者数などの具体的な数値目標も設定しましょう。明確な目標設定により、サイトの向上点を特定しやすくなります。

競合サイトをしっかりと分析する

Webサイト立ち上げの準備段階で、競合サイトの徹底的な分析は避けては通れません。

競合分析では、ベンチマークとなるWebサイトのコンテンツや各ページの品質、どのような戦略で運用されているのかを詳細に調査しましょう。

勝てない市場に飛び込んでしまうと、期待する成果は得られません。競合調査を行ったうえで、自分たちはどのようなコンセプトで勝負するのかが見えてきます。

市場のニーズを把握し、競合サイトとの差別化を図りましょう。

Webサイト立ち上げにかかる費用

Webサイトの立ち上げにかかる費用を、3つの方法別に比較しました。

 

項目 CMSで作成 自社で制作 制作会社へ依頼
月額費用 利用料
無料~数千円程度
サーバー費用
500〜5,000円ドメイン費用
1,000〜5,000円程度(年額)
運用費用
3〜10万円程度
初期費用 初期費用
無料~数千円程度
制作費用
20〜500万円程度

作成ツールを利用すると初期費用を抑えることができますが、一方で自社で制作することでよりカスタマイズ可能なサイト制作が可能です。

制作会社への依頼は最も高額になりますが、プロによるサービスを利用できるという利点があります。

まとめ:自社に最適なWebサイトを立ち上げて目的の達成を目指そう

Webサイトを立ち上げる際には、さまざまな方法があります。

どの方法を選ぶかは、自社のニーズ、予算、そして目指している目的によって決まります。予算内で最も効果的な方法を選び、Webサイトが目的を達成できるように計画を立てることが重要です。

自社に最適なWebサイトを立ち上げて目的の達成を目指しましょう。

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