オウンドメディアリクルーティングの7つの手法のうち、先日は「ペルソナ」と「4つのP」についてお話しました。
⇒オウンドメディアリクルーティング実践①ペルソナ活用と4つのP
今回は「ジョブディスクリプション」と「シェアードバリューコンテンツ」について考えていきましょう。
この記事の内容
ジョブディスクリプションとは
まずは「ジョブディスクリプション」について少しおさらいをしておきましょう。
ジョブディスクリプションは海外の企業で採用活動や社内の人事評価において多く導入されているもので、日本語に訳すると「職務記述書」となります。
就職活動の際に準備する「職務経歴書」の企業版と言ったところでしょうか。企業や部署の業務内容や役割・必要とされているスキルやそれにまつわる難易度など「このような職種の企業が、このような人材を求めている」を可視化したものです。
国内では定番ではありませんでしたが、日本で働く外国人の数も年々増加し、企業のグローバル化が求められる中で、このジョブディスクリプションが日本の企業でも取り入れられるようになってきています。
求職者と企業を繋ぐジョブディスクリプション
多くの求職者は就職活動にインターネットを利用しています。インターネットで知りたいことを検索するのと同じく、求める企業・職業と出会うためにキーワード検索を行うのです。
そのためには、求職者が入力するキーワードにヒットする必要がありますよね。自社の事業・業務内容やどのような人材を求めているのかを詳細に発信していくことが求められます。
①自社について
■職務内容・職務の目的
■仕事の目標・責任の範囲・権限の範囲
■取引先などを含む社外・社内の関係性
②求人内容について
■必要なスキル・資格・知識
■これまでの経験・学歴
■待遇・勤務地・福利厚生
これらを記述することで「この企業がこの業務に携わるこんな人材を求めている」ということが詳細に可視化され、採用のマッチング率が格段に上昇することでしょう。
メンテナンスの重要性
もちろん、記述して終わり!というワケではありません。自社の状況や市場の変化に合わせてこまめにメンテナンスを行っていく必要があります。
新たに募集したい職務や任せたい仕事が増えたりといった場合にはすぐにアップデートを行いましょう。常に最新の状態を保つことで、いつでも求職者のニーズに応えることができるのです。
シェアードバリューコンテンツについて
ジョブディスクリプションと並行して主要となるのが、シェアードバリューコンテンツです。
シェアードバリューコンテンツとはその名の通り「価値を共有する」ためのコンテンツ。自社がどのような信念を持ちどんな社会貢献をしているか・どんな魅力を持つかを求職者の共感を得て共有しようという目的があります。
いまの時代、働く場に求められるものは、給与や待遇だけでなく「自分の能力を社会の役に立てたい」「会社とともに目標を持って自己研鑽したい」「同じ価値観を持つ企業で長く働いていきたい」など、さまざまな価値を求める求職者を迎え入れることです。
シェアードバリューコンテンツ構成のポイント
①ストーリー性を持たせよう
起業のきっかけから道のり、現在の役割やこれからの目標・・・企業の横顔を伝えるときに、情報を並べるだけでは、なかなか人の興味を引くことはできませんよね。
どんな想いを持って会社を立ち上げ、苦難を乗り越えてきたか。どのような理念のもと事業に取り組み、会社をどのようにしていきたいかという「ストーリー」として発信すれば、同じ思いや価値観を持つ求職者の心により深く訴えかけることができるでしょう。
②真実を伝えよう
自社の長所も短所も、メリットもデメリットも隠さずに「等身大」の姿を伝えていきましょう。SNSや口コミサイトの勢力が拡大している現代では、個人が情報を発信することが容易です。そしてその情報は瞬く間に世界中へ拡散されます。
もしデメリットを隠しメリットばかりを発信している企業の社員が「ウチの採用サイトはウソだらけ!本当は・・・」と情報を拡散させれば「炎上」に繋がります。ネットニュースなどでよく取り上げられていますよね。
求職者はあらゆるツールを駆使して企業のことを知ろうとしています。ネガティブな情報も正しく伝えることが信頼につながるのです。
まとめ
今回の流れは、ジョブディスクリプションを設定しそれを発信するためのシェアードバリューコンテンツということになります。自社のことを伝える方法・発信する手法を身に着けていきましょう。
伝え方や発信について、どのようにすればいいかまだ分からない・・・という採用担当者さまも、ご安心を。多くの企業さまのWEB制作に携わってきた経験をもとに、採用活動成功のお手伝いをさせていただきます!