オウンドメディアリクルーティング実践①ペルソナ活用と4つのP

価値のある採用活動のためのオウンドメディアリクルーティングは、大企業やベンチャー企業だけでなくすべての企業が取り組むべきものなのです。もちろん、地方の中小企業も例外ではありません。

自社が求める優秀な人材とのマッチング率を高め採用活動を成功さるためには、7つのオウンドメディアリクルーティング手法が必要だと考えています。今回はその中の2点、「ペルソナ」と「4P」についてお話ししていきます。

 

採用活動におけるペルソナ

まず「ペルソナ」についておさらいをしておきましょう。

これまでご紹介してきた「ペルソナ」とは企業の具体的なユーザー像でした。性別・年齢・職業・居住地・趣味嗜好・家族構成・ライフスタイルなどをまるで実在する人物のようにこと細かに設定し、全員が一丸となってこのペルソナのニーズを満たしていくことでマーケティングの精度を高めていくものでしたね。

採用活動においてもほぼ同じで、「ひとりの求職者」「採用したい人物」を設定し、採用担当者全員が共通の認識を持って取り組もうというものです。

採用ペルソナの設定方法

①実際の社員を参考にする

社内で優秀な人物・こんな人が入社してくれれば…という人物をモデルにして設定していく方法です。

■どのような教育を受けてきたか(学歴・資格など)
■どのような仕事に就いてきたか(過去の業種・勤務先・職位・就業期間など)
■どのようなエリアで働いてきたか(出身・異動歴・転勤歴など)
■就職活動に何を利用したか(情報誌・採用サイト・SNSなど)
■どのような考えを持っているか(応募の動機・自身の目標・会社への要望など)

②採用担当者へのヒアリング

求職者と直接関わる機会の多い採用担当者や面接担当者から、人材や採用について詳細のヒアリングを行います。

■何を最優先事項として採用を決定しているか
■求職者はどのような動機・目標を持って応募してくるか
■どのようなスキル・職歴・経験を持った人が応募してくるか
■求めている職種の社内教育レベルについて
■現在の採用市場のトレンドは何か

上記の内容をもとにして求職者にむけて練り上げた内容が、売り手市場と言われる現代の採用市場では有効的になってきます。「自社が求める人材へ向けてハードルを上げた情報発信」の方が、不特定多数へ向けた平たい情報発信よりもマッチング率が高いことは明白ですね。

自社の魅力を発信する採用活動

給与や待遇ももちろん大切ですが、現代の求職者の多くはそれに加えて「やりがいを感じられる仕事」「自身がともに成長していける職場」を求めている人が圧倒的に多いと言われています。

ユーザーや消費者に向けて商品・サービスをアピールするように、求職者へ自社の魅力や働くメリットを発信していくのもまた、オウンドメディアリクルーティングとなります。

魅力を発信する4つの「P」

自社の魅力を伝えるためにはまず自社を求職者目線で考えること。そのために必要な「4P」についてお話していきましょう。

①Philosophy:理念

企業理念はコーポレートサイトでも紹介しているケースが多いかと思いますが、それに加えて起業するきっかけ・それにまつわる失敗談や苦労話などを盛り込むことで、一気に企業と求職者との距離が縮まります。

こんな話、サイトに載せるようなことじゃないんだけどなぁ…と思っているエピソードでも、魅力的に感じられることが意外とあるんですよ。

②People:人

起業のトップや幹部たちの横顔(学生時代の青春エピソードやこれまでの社会経験など)、実際に活躍している社員へのインタビューなどを発信するコンテンツを盛り込みましょう。

どのような人たちとどんなところで仕事をするか…という、働く自分のイメージが湧きやすくなります。

③Profession:仕事

業務への想いや目標・プロダクトへの情熱や信念を伝えましょう!クライアントやユーザー・顧客からの声を紹介するのも効果的です。

スキルを活かせる・やりがいを感じる・人や社会の役に立つ喜びなど、業務内容を詳細に発信することで、求める人材の心をふるわせることができるはずです!

④Privilege:特権

有給休暇など基本的な福利厚生はもちろん、社内行事や報酬・スキルアップ制度など自社のメリットを積極的に発信していきましょう!

キレイなオフィス!雨の日も安心、駅直結!新築の社宅アリ!そんなことでももちろんOK。どれだけ正直に・オープンに自社について語れるか・どれだけのメリットや魅力を語れるかが、成功のポイントです。

まとめ

今回ご紹介したステップは「ペルソナを設定し、その人物にいかに自社の魅力を伝えられるか」ということになります。ペルソナ設定がうまくいっていれば、伝えるべきメリットやその手法がおのずと分かってくるはずです。

今後もオウンドメディアリクルーティングの手法については随時ご紹介していきます。採用にお悩みの担当者さま・絶対に採用活動を成功させたい担当者さまは、ぜひお楽しみに。

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