学習塾選びは、現在通っている生徒・保護者からの口コミや地域のコミュニティ・チラシなどがこれまでは主流でしたが、パソコンやスマートフォンの普及にともない、近年はWebでの集客も重要になってきています。学習塾のホームページ制作にあたって、どのようなポイントを押さえておくべきなのか、ご紹介していきます。
ホームページの目的
ホームページの最終目標は顧客に実際に動いてもらう事。一般的な商品やサービスであればゴールは「購入の決定」となりますが、学習塾はその性質上、ホームページの情報だけで「購入の決定」にあたる「入塾」を決める事はほとんどないでしょう。多くの学習塾が実施している見学会や体験入塾に実際に足を運んでもらう事が、学習塾のホームページの最終目標となります。ゴールを「塾を訪れてもらう」に定め、ホームページを制作していきましょう。
塾のホームページを訪れるのは…
学習塾のホームページを訪れるのはどんな人たちでしょうか?我が子の将来を案ずる保護者だけではありません。中学、高校生になると自分の進学のために塾に通いたい!と生徒自身が思うようになる事も多いでしょうし、保護者と子どもが一緒に情報収集をする事も考えられます。学習塾のホームページは、保護者と通う生徒自身に向けたものの2通りの設定を想定する必要があるでしょう。
塾選びのポイント
学習塾選びにあたって、どのような点が重要になるでしょうか。大切な子どもを安心して通わせられる・志望校に合格できるようにしてくれる塾を求めています。塾選びをする消費者の立場になって「どのような情報が欲しいのか」を考えていく事が必要になります。
・学費、テキスト代などの費用
・対象の学年・教科
・これまでの合格実績
・講師、塾長のプロフィール(出身校・顔写真や人物像)
・教室の雰囲気や塾の外観
このような情報がおもに求められるものになるでしょう。ここを意識して、ホームページのコンテンツを作っていきましょう。
コンテンツ作り
塾の教育方針・コンセプト
個人・中小経営の塾の強みはその個性や地元に密着した強さ。トップに近い場所に、塾のキャッチコピーや教育理念、指導方法、特性を配置しましょう。
「個別指導で自立心を育てる!」
「学習に集中できる環境作りを徹底しています」
「〇〇高校合格者の◎割が当塾で学びました!」
というように、塾の特性や得意分野を具体的に提示すれば検討しやすくなるでしょう。授業形式(個別指導OR集団指導)や塾の設備・セキュリティなどは重要視される事が多いので明確にしておくのが大切。教室の様子、自習スペースや休憩室などの設備は生徒自身が「ここで学習するんだ」とイメージしやすいので、写真をふんだんに使用していくのが◎。
これまでの合格実績
難関校への合格人数などの具体的な実績はもちろんですが、偏差値や成績がどれくらい上がったのかも重要な選定ポイントとなります。必ず毎年更新し、合格者や成績UPした生徒のコメントを写真付きで掲載するのもいいでしょう。あまり広告的になりすぎないほうが信頼を得られやすいです。
講師のプロフィール
講師の出身校、意気込みや教育方針、熱意、生徒と学習に真剣に向き合う姿勢など、塾選び=講師選びといっても過言ではありません。学校の先生と同じように、長期間生徒に接していく講師との相性は塾選びにはとても重要ですよね。講師のプロフィール・コメントとともに顔写真を掲載すると、親近感や共感が得られるので効果的です。写真は自撮りやスナップ写真などではなく第三者が撮影したもの、可能であればプロに依頼するのが理想です。
動画コンテンツ
写真や文章だけではなかなか表現しきれない授業風景や教室の雰囲気などを伝えるために、動画コンテンツはとても有効です。動画を設置する事はSEO対策の観点でも非常に効果が期待できますので、ホームページの閲覧数増加も見込めるでしょう。
スマホ対応サイトは必須!
スマホからホームページを訪れる人は全体の約7割にのぼるとも言われています。中高生の保護者は30代~40代が中心。とくに母親はパソコンよりスマホを利用して調べ物をする人が多いので、比較検討の候補に入るためにスマホサイトは必須であると言えるでしょう。10代の子どもたちのスマホ普及率もどんどん上がっているため「この塾に行きたい!」と検討してもらいやすくなります。
まとめ
大切な我が子を預け、成績を伸ばし志望校へ合格させたい親心いっぱいの塾選びは、どの保護者にとっても真剣勝負です。そして自分が学生・受験生であったころを思い出してみて下さい。子どもたちもまた真剣で、成績を上げたい、志望校へ行きたいという強い想いを誰もがもっています。自塾のアピールはとても大切です。しかしそれだけでなく、不安を抱えた保護者と生徒の気持ちに寄りそい、親切で分かりやすいホームページが安心と信頼をうみ、ここなら大丈夫そう!この塾で学習してみたい!という気持ちになってくれるでしょう。