キャッチコピーは、企業や商品・サービスを効果的に宣伝できます。
キャッチコピーにより、人の記憶に残り心に刺さるアプローチができるのも魅力といえるでしょう。
「企業キャッチコピーを考えたいけどアイデアが浮かばない」
「企業キャッチコピーの作り方を知りたい」
キャッチコピーにより、人の記憶に残り心に刺さるアプローチができます。中々キャッチコピーが思い浮かばず、悩んでいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、企業戦略に有効なキャッチコピーの作り方を紹介します。キャッチコピーを作る際のコツや参考事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の内容
企業におけるキャッチコピーの重要性
企業が扱う商品やサービスがどんなに優れていても、認知度が低ければ購入や利用はしてもらえません。
そこで、目を引くキャッチコピーを作れば、認知度が上がり売上アップにつなげられます。
また、自社商材の魅力を画像や動画で説明するより、キャッチコピーなら一文で意図を伝えられるため、人々の記憶に残りやすいのもメリットです。
心に刺さるキャッチコピーは記憶に乗りやすいため、商品やサービスを購入するきっかけにもなります。
企業に有効なキャッチコピーの作り方10つのコツ
それでは、企業に有効なキャッチコピーを作る際に、おさえておきたいコツを10個紹介しします。
- メッセージは1つに絞ってシンプルにする
- ターゲット(届ける相手)を明確にする
- 数字を入れて具体化する
- ベネフィットを訴求する
- 感情や欲求を煽る工夫をする
- 企業イメージと統一させる
- ユーザー視点を徹底する
- 新しい発見や驚きをプラスする
- 権威性や専門性を取り入れる
- 抽象的もしくは具体的の使い方に注意する
メッセージは1つに絞ってシンプルにする
キャッチコピーで伝えたいメッセージは、1つに絞りましょう。
自社商材の魅力を伝えたいあまり、メッセージが多くなると本当に伝えたいことが伝わらない可能性があります。
キャッチコピーに込めるメッセージは、1つに絞るよう心がけてください。また、人の記憶に残すために、ユーモアを取り入れるのも有効です。
ターゲット(届ける相手)を明確にする
キャッチコピーのターゲットは、明確にしてください。
多くの人に自社商材を知ってほしい場合、幅広いターゲットを設定することもあるでしょう。しかし、全ての人をターゲットにすると誰にも刺さりません。
年齢や性別、ライフスタイルや抱えている課題など、ターゲットを明確化すれば、アプローチしたい層に効果的に伝えられます。
その際、ターゲットを主語にするのも重要です。ターゲットを主語にすることで、より身近に感じられるので好印象を持ってもらいやすくなります。
数字を入れて具体化する
キャッチコピーには、数字を入れて具体化しましょう。
「多くの~」より、「9割以上の~」とした方が、説得力が増します。
また、数字はユーザーがイメージしやすいかも重要です。
ベネフィットを訴求する
キャッチコピーは、ベネフィットを訴求しましょう。
メリットを伝えるのもイメージアップには有効ですが、メリットだけではユーザーの心に響かない可能性があります。
商品やサービスを利用すると、ユーザーにとってどんな良いことがあるのかをアピールしましょう。ベネフィットを訴求すれば、購買意欲を掻き立てる効果が期待できます。
感情や欲求を煽る工夫をする
感情や欲求を煽る工夫も必要です。
感情や欲求には、ネガティブキーワードも含まれます。ネガティブキーワードは、マイナスなイメージを持たれますが、商品やサービスを利用すれば、問題を解決できるとアピールできるでしょう。
キャッチコピーにユーザーの感情や欲求を煽る工夫を取り入れると、意外性から興味を持ってもらいやすくなります。
企業イメージと統一させる
キャッチコピーは、企業イメージと統一させてください。
企業イメージにそぐわないキャッチコピーは、ユーザーに違和感を持たれかねません。また、キャッチコピーから興味を抱いたユーザーも、商品やサービスのイメージと違うと分かれば購入や登録をしてもらえません。
ユーザーに印象付けるためにも、キャッチコピーは企業イメージと統一させるように意識しましょう。
ユーザー視点を徹底する
ユーザー視点の徹底も重要です。
企業視点でキャッチコピーを作った場合、企業側には理解しやすいことでも、ユーザーには伝わらない可能性があります。
キャッチコピーはユーザーに訴えかけるものなので、ユーザー視点で作成しましょう。
新しい発見や驚きをプラスする
キャッチコピーには、新しい発見や驚きをプラスするのも有効です。
例えば、「今までにない新食感」や「頑固な汚れをスッキリ落とす」など、ユーザーが体験したことのない要素が含まれていると、商材に興味を持ってもらいやすくなります。
ユーザーが「商材を使ってみたい」と思わせる工夫をプラスしましょう。
権威性や専門性を取り入れる
権威性や専門性を取り入れると、商材の信頼性が高まります。
専門家が推奨している商品は、信頼性や安全性が高いというアピールになるでしょう。
ただし、根拠に基づいていることも重要です。
抽象的もしくは具体的の使い方に注意する
商材に合わせて「抽象的」「具体的」のどちらがふさわしいかの見極めも重要です。
例えば、洗剤や衣類など形のあるものは、洗浄力や使い心地を抽象的に表現しても伝わりやすいでしょう。
しかし、サービスやソフトウエアなど、形として認識しづらいものに、抽象的な表現は不向きです。ユーザーがイメージしやすいように、具体的に表現してください。
企業のキャッチコピー作りに役立つ参考事例10選
続いて、企業のキャッチコピー作りに役立つ、有名企業の参考事例10選を紹介します。
- マクドナルド
- ロッテ
- ニトリ
- かっぱえびせん(カルビー)
- 吉野家
- キューサイ・青汁
- イバナ物置
- コスモ石油
- JR東海
- インテル
マクドナルド:i’m lovin’it
マクドナルドのキャッチコピー「i’m lovin’it」は、シンプルながらリズム感が良く、人々の記憶に残りやすいのが特徴です。
「私のお気に入り」という意味は、誰もが気軽に利用できるファストフードにマッチしています。
CMでも使用されているので、CMを見たらマクドナルドのハンバーガーが食べたくなる方も多いのではないでしょうか。
ロッテ:お口の恋人
「お口の恋人」は、ロッテの代名詞と言ってもいいくらい有名なキャッチコピーです。
たった5文字で、ロッテのチョコレートやガムが、恋人のようにいつも一緒にいたい存在であることをアピールしています。
ニトリ:お、ねだん以上。
ニトリのキャッチコピーは、低価格でありながら高品質であることを8文字で表現しています。
企業メッセージが伝わりやすく、人々の心に残りやすいのも特徴です。
ニトリのキャッチコピーは、表記とは別に「お値段以上の価値がある」といった見方もできます。
商品を購入するきっかけ作りや、ユーザーに買ってよかったと思って欲しいなど、ワンフレーズの中にさまざまな想いが込められているのもポイントです。
かっぱえびせん(カルビー):やめられない、とまらない
カルビーのかっぱえびせんは、子どもから大人まで幅広い層に人気のロングセラー商品です。
一度食べると止まらないほど、病みつきになる美味しさであることをユニークに表現しています。
吉野家:はやい、やすい、うまい
吉野家といえば、誰もが早くて安くて美味しい牛丼をイメージするでしょう。キャッチコピーの影響もありますが、吉野家のキャッチコピーが作られたのは1958年のことです。
キャッチコピーが作られた当初は「はやい、うまい」のみでした。その後、下記のように変化しています。
- 1968年以降:はやい、うまい、やすい
- 1994年以降:うまい、はやい、やすい
- 2001年以降:うまい、やすい、はやい
時代に合わせて、少しずつ変わっているものの、3つのフレーズをそのまま使用しているのも特徴といえるでしょう。
キューサイ・青汁:ん〜っ不味い!もう一杯!
キューサイの青汁は、あえて「不味い」というフレーズを使用しています。
不味いと言われても飲んでみたくなる、ユーザーの興味を煽る効果が期待できるキャッチコピーです。
キャッチコピーの作り方で紹介した「感情や欲求を煽る工夫」を見事に表現している名作と言っていいでしょう。
イナバ物置:100人乗っても大丈夫
イナバ物置のキャッチコピーも有名です。
CMでも放送されており、実際に物置の上に100人が乗り頑丈さをアピールしていました。
イナバ物置には、「一般型」の他に、「多雪地型」「豪雪地型」など、いくつかシリーズがあります。
豪雪地型では、最大約8トンまでの平均荷重に耐えられるそうです。キャッチコピー通り頑丈な物置であることを見事に表現しています。
コスモ石油:ココロも満タンに
コスモ石油のキャッチコピーは、ガソリンだけでなく、心も満足できる質のいいサービスであるとイメージしやすいでしょう。
今もテレビCMに使用されているので、キャッチコピーをメロディーで記憶できるのも特徴です。
JR東海:そうだ 京都へ行こう
「そうだ、京都へ行こう」は、JR東海が1993年に実施したキャンペーンの際に作られたキャッチコピーです。
京都は気軽に行ける場所であることをアピールしています。
このキャッチコピーは、1993年のキャンペーンに採用されました。それ以降もキャッチコピーはそのままに、毎年新しいCMが放送されることも有名です。
インテル:インテル、入ってる
インテルのキャッチコピーも有名です。
テレビCMでも使われていましたが、アメリカでは「intel inside」と頭韻なのに対して、日本では脚韻が採用されています。
いずれも「インテルのCPUを搭載している」という意味ですが、国で変わるのもユニークです。
韻を踏むことで記憶に残りやすく、海外製品を一躍有名にし認知度を高めたキャッチコピーといえるでしょう。
まとめ:企業イメージを構築するならキャッチコピーの作り方をマスターしよう
キャッチコピーは、企業イメージの構築に欠かせません。
キャッチコピーを作るには、ターゲットを明確化し、有名にベネフィットを訴求することが大切です。心に刺さるキャッチコピーは、企業のブランディングや自社商材の売上アップにもつながるでしょう。
本記事で紹介したキャッチコピーの作り方や、有名企業のキャッチコピーを参考に企業イメージにマッチしたキャッチコピーを作成してください。