求人ボックスの掲載料金はいくら?有料掲載の費用やメリット・注意点も紹介

予算が限られている中での採用活動は、費用対効果の高い求人媒体選びが欠かせません。

そうした中で、注目されているのが「求人ボックス」です。無料で掲載できる媒体ですが、実際のところ料金体系はどうなっているのか、気になる方は多いでしょう。

そこで本記事では、求人ボックスの無料と有料の違いやメリット、他媒体との違いまで、採用担当者が知っておきたい情報を分かりやすく解説します。

利用時の注意点も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の内容

求人ボックスは無料で利用できる求人検索エンジン

画像出典:求人ボックス

求人ボックスは「食べログ」や「価格.com」で知られる株式会社カカクコムが運営する求人特化型の検索エンジンです。

求人検索エンジンとは、GoogleのようにWeb上の求人情報を自動で収集し、求職者がまとめて求人を探せる仕組みを指します。

同媒体の注目すべき点は、無料で求人情報を掲載できる点でしょう。採用サイトを持っていない企業でも、プラットフォーム上で求人ページを簡単に作成し、公開できます。

掲載手続きもシンプルで、採用予算に限りがある中小企業や、まずは手軽に試してみたい企業に適しています。

さらに、有料プランへの切り替えも可能で、必要に応じて柔軟に運用できるのも魅力といえるでしょう。

求人ボックスの特徴

求人ボックスは、無料で求人広告を掲載できるだけでなく、多くの企業が導入しやすい機能が整っている点で注目を集めています。

特に知っておくべき特徴は、以下の3つです。

  1. 豊富な求人掲載数
  2. 幅広い求職者が登録
  3. シンプルなデザインで高い機能性

豊富な求人掲載数

最大の特徴が、豊富な求人掲載数です。2025年6月時点で、2,000万件以上の求人情報が掲載され、これは日本最大級の求人検索エンジンの一つといえるでしょう。

このように多くの求人情報が集まれば、求職者にとって利便性が高く、結果的に利用者数の増加にもつながります。採用側としては、多くの求職者の目に触れるチャンスが広がる点で大きなメリットになります。

参考:求人ボックス

幅広い求職者が登録

求人ボックスには、学生や第二新卒、転職希望者など、あらゆる属性の求職者が集まっています。つまり、業種や職種を問わず、新卒や中途採用まで幅広い採用ニーズに対応できるしょう。

また、全国対応で勤務地も柔軟に指定できるため「地方での採用を強化したい」「複数拠点で人材を探している」などの企業にも使いやすいサービスといえます。

特定の採用ターゲットに限らず、多様な層からの応募を期待できるのが求人ボックスの強みです。

シンプルなデザインで高い機能性

求人ボックスの管理画面や操作画面は、シンプルな構成で「初めて求人媒体を使う」「パソコン操作が苦手」という方でも安心して利用できるでしょう。

具体的には、入力フォーマットに沿って求人内容を記入するだけで、最短当日に求人が公開されます。また、写真の掲載や自社評価グラフ、求人票の複製機能など、応募者に伝わりやすく運用しやすい工夫も多数搭載されています。

このように、多機能でありながら誰でも使いやすい設計によって、忙しい採用担当者でも手間なく求人掲載から応募対応まで進められるでしょう。

求人ボックスの仕組み

求人ボックスで求人が掲載される仕組みは、大きく分けて以下の3通りの方法があります。

  1. 採用ボード(直接投稿)
  2. クローリング掲載
  3. リスティング広告(有料オプション)

採用ボード(直接投稿)

最も手軽に始められる方法が「採用ボード」を使った直接投稿です。これは求人ボックスにアカウントを作成し、専用フォーマットに入力するだけで求人ページを掲載できる仕組みです。

掲載内容は、審査を経て最短当日から公開され、利用は完全無料。掲載後も、内容の編集や応募者管理は管理画面から簡単に行えます。

クローリング掲載

自社の採用サイトをすでに運用している場合は「クローリング掲載」で自動的に求人ボックスに表示されている可能性があります。これは、求人ボックスのクローラーがWeb上の求人情報を自動で収集し、求人ボックス内に反映する仕組みです。

ただし、必ずしもすべてのページが対象とは限りません。

クローリングの可不可は、求人ページの構成や情報量によって異なります。クローリングされていない場合や、意図的に掲載を希望する場合は、求人ボックスに問い合わせて連携依頼も可能です。

リスティング広告(有料オプション)

より多くの求職者に求人を届けたい場合は、有料オプションである「リスティング広告」の活用が有効でしょう。これは、求人情報を検索結果の上位目立つ位置に表示させる有料掲載の方法です。

掲載までには審査やシステム連携、アカウント設定などのプロセスがあり、申し込みから運用開始までは約1週間〜1か月半が目安です。

採用予算や社内リソースに合わせて、最適な方法を選んでみてください。

参考:求人ボックス

求人ボックスの無料掲載

画像出典:求人ボックス

求人ボックスの無料掲載枠は、初期費用、掲載費用、成果報酬のいずれも完全無料です。

無料掲載の方法は、以下の2パターンです。

方法 概要 手続きの有無 注意点
直接投稿 求人ボックスの管理画面から求人を作成・掲載 必要(無料登録が必要) 審査通過後に掲載。表示順位は有料より下位になりやすい
クローリング掲載 Web上で公開されている求人情報を自動で取り込んで掲載 不要(すでに公開していればOK) 表示内容の制御が難しい。掲載されない場合もある

どちらの方法も完全無料である反面、有料広告に比べて表示順位が低くなり、求職者の目にとまりにくいという点は理解しておく必要があります。

それでも、採用効果を見極めたい企業や、まずは試験的にスタートしたい企業には、非常に使いやすいサービスです。

求人ボックスの有料掲載プランと料金

求人ボックスの有料掲載は「リスティング広告」の仕組みが適用され、求人情報を検索結果の目立つ場所に優先的に表示できます。

  1. リスティング広告の料金はクリック課金型
  2. 有料掲載プランの種類は2つ

リスティング広告の料金はクリック課金型

求人ボックスにおけるリスティング広告は、クリック課金型です。これは、求職者が実際に求人をクリックしたときにのみ課金され、表示されただけでは費用がかかりません。

クリック単価(入札単価)は、25円〜1,000円の間で自由に設定可能。1日の最低予算は500円から利用でき、無理なく始められます。

参考:求人ボックスのリスティング広告

有料掲載プランの種類は2つ

求人ボックスのリスティング広告には、運用スタイルに応じて選べる2つのプランが用意されています。

  1. シンプルプラン
  2. アドバンスプラン

シンプルプラン

シンプルプランは、1日あたりの予算を設定するだけで求人ボックス側が自動的に入札単価を調整してくれるプランです。

細かな設定や広告運用の知識は必要なく、初めての有料広告にも最適でしょう。

<シンプルプランの特徴>

  • 設定項目は「1日あたりの予算」のみ
  • 入札単価は自動で調整(上限1,000円)
  • 低予算からでも始められる

「忙しくて運用に時間を割けない」「効果を見ながら少しずつ始めたい」という企業に特におすすめのプランです。

アドバンスプラン

アドバンスプランは、広告の表示位置配信コントロールを自社で細かく設定したい企業向けのプランです。

以下3つの要素を自由に設定できます。

  • 入札方法(自動or手動)
  • クリック単価(25円〜1,000円まで設定可能)
  • 利用予算(1日・1か月・期間指定の中から選択)

自動入札では、クリック数の最大化を目指してAIが単価を調整します。手動運用では「月曜は高く、金曜は下げる」など調整が可能なので、細かく管理したい場合は手動で運用するとよいでしょう。

有料掲載プランは、状況に合わせていつでも配信停止できます。ただし、反映まで数時間かかる点だけ注意しましょう。

参考:求人ボックス 採用ボード

求人ボックスで有料掲載する4つのメリット

求人ボックスの有料掲載を活用することで、得られる4つのメリットを紹介します。

  1. クリック課金型でリスクを抑えた運用ができる
  2. 求人の露出が高まり求職者の目に留まりやすくなる
  3. 有料配信レポートで採用状況の詳細を細かく把握できる
  4. 月間予算を設定できて予算管理しやすくなる

クリック課金型でリスクを抑えた運用ができる

求人ボックスの有料掲載は、求職者が求人をクリックしたときのみしか発生しません。

この仕組みによって、表示されても応募がないのに料金だけが発生するリスクを回避できます。

さらに、1クリックあたりの単価(25円〜1,000円)や1日の予算(最低500円〜)も自由に設定可能なため、採用予算に制約がある企業でも柔軟に運用できます。

求人の露出が高まり求職者の目に留まりやすくなる

有料掲載された求人は、検索結果ページや特集ページの目立つ位置に表示されやすくなります。

無料掲載に比べて表示順位が高くなり、クリックされる確率も上がるでしょう。

また、求人ボックスで検索を利用するユーザーの多くが、すでに職探しに積極的な状態です。そのため、有料掲載によって得られる表示回数は「ただの閲覧」ではなく「応募につながる可能性の高い閲覧」であるという点も、注目すべきポイントでしょう。

有料配信レポートで採用状況の詳細を細かく把握できる

有料掲載を利用している場合「有料配信レポート」という機能で、広告の効果を細かく確認できます。

このレポートでは、以下のようなデータを確認できます。

  • 求人ごとの広告表示・クリック・応募状況
  • 表示回数・クリック数など日別の掲載結果
  • 月別のパフォーマンス推移
  • キャンペーンごとの配信結果

これにより「どの求人に反応が集まるのか」「どの曜日にクリックされやすいか」など、数値に基づいた改善施策が可能です。

PDCAを回しながら広告運用を最適化したい企業にとって、非常に有効な分析機能といえるでしょう。

参考:求人ボックス 【採用ボード】有料利用状況で確認できる数字

月間予算を設定できて予算管理しやすくなる

求人ボックスの有料オプションは「月間予算」の設定機能を利用でき、1か月間に使える広告費の上限をあらかじめコントロールできます。

これは、アカウント全体で使用する広告費に上限を設ける仕組みで、最低1万円から設定可能です。

月間予算の設定は、管理画面の「求人一覧ページ」または「有料配信状況」内にある「月間予算」項目から行いましょう。

設定された月間予算に利用額が到達すると、その時点で有料配信が自動的に停止され、想定外の広告費の発生を防げます。

さらに、月間予算の9割に達した時点で通知が届く「アラート機能」も利用可能です。この機能により「あとどれくらい使えるか?」を事前に把握でき、より安心して運用できるでしょう。

なお、翌月になると月間予算は自動的に再適用され、有料配信も自動再開されます。個別の求人ごとの設定内容は変わらないため、運用の手間も最小限です。

参考:求人ボックス【採用ボード】月間予算

求人ボックスで有料掲載する際の注意点

求人ボックスで有料掲載する前に、必ず把握しておきたい2つのポイントを解説します。

  1. 有料掲載しても閲覧数や応募数が増加するとは限らない
  2. 掲載基準を満たしていないと有料オプションを利用できない

有料掲載しても閲覧数や応募数が増加するとは限らない

求人ボックスの有料オプションを利用すると、検索結果の上位など、求職者の目に留まりやすい場所に求人を表示できるのは事実です。

しかし、それによって必ずしも閲覧数や応募数の増加が保証されるとは限りませんというのも、求人の掲載順位が「入札単価の高さ」だけで決まるわけではないからです。

求人ボックスでは、求職者の検索キーワードとの関連性、求人内容の品質、推定クリック率など、複数の要素を総合的に判断して掲載順位を決定しています。

また、求職者のニーズと求人内容がマッチしていない場合、たとえ目立つ場所に表示されたとしても、応募にはつながらないでしょう。

有料掲載を効果的に活用するには、求人票の内容を魅力的かつ的確に表現すること、そして検索されやすいキーワード設計もあわせて考える必要があります。

掲載基準を満たしていないと有料オプションを利用できない

求人ボックスでは、有料・無料を問わず、すべての求人に対して「掲載審査」が実施されます。そのため、掲載基準を満たしていない場合は「掲載そのものができない」「掲載停止」になる可能性があるので注意してください。

たとえば、以下のような求人内容は、ガイドライン違反として掲載できません。

  • 労働基準法などの法令に違反している、または違反のおそれがある求人
  • 性的サービス・風俗営業・出会い系・マルチ商法などに関わる求人
  • 架空求人や、おとり求人と判断されるもの
  • 実在性・信頼性の確認ができない企業や事業者による投稿
  • 募集が終了しているにもかかわらず継続掲載されているもの
  • 雇用主が不明確なものや、採用実態のない求人媒体による代理掲載

参考:求人ボックス 掲載ガイドライン

さらに「画像の品質が低い」「外部サイトへの誘導が強い」「差別的な表現」を含む表現内容にも注意しましょう。

掲載基準は定期的に見直されており、一度掲載された求人であっても予告なく掲載停止される場合があります。そのため、有料オプションを利用する前には、求人ボックスの「掲載ガイドライン」を事前に確認するとよいでしょう。

求人ボックスと他の求人検索エンジンとの料金比較

求人検索エンジンを活用する際、特に比較されるのが「Indeed(インディード)」「スタンバイ」です。

どちらも無料掲載が可能で、クリック課金型の有料広告を採用していますが、クリック単価や機能面に違いがあります。

  1. Indeed(インディード)との違い
  2. スタンバイとの違い

Indeed(インディード)との違い

画像出典:Indeed

Indeedは、日本最大級の求人検索エンジンの一つで、掲載料金は以下の点で異なります。

項目 求人ボックス Indeed
無料掲載 あり あり
有料掲載方式 クリック課金型 クリック課金型
クリック単価 25円〜1,000円 40円〜350円(職種により最大530円程度)
月間予算の設定 可能(上限に達すると自動停止) 可能(上限に達すると自動停止)

求人ボックスは、クリック単価が25円〜と低く設定でき、コストを抑えた運用が可能です。予算上限の設定や詳細なレポート機能もあるため、費用対効果を重視したい企業に向いているでしょう。

一方、Indeedは圧倒的な求人数と集客力を持ち、有料掲載によって検索上位表示や「注目の企業」の機能も充実しています。さらに、他媒体に求人を拡散できるIndeed PLUSを利用できる点も魅力です。

少ない手間で効率よく採用したい場合は、求人ボックス。幅広く露出を増やし、ブランディングも強化したい場合はIndeedと使い分けてもよいでしょう。

Indeedの掲載料や有料オプションのメリットについては、こちらの記事を参考にしてみてください。

Indeed(インディード)の掲載料はいくら?費用や有料・無料の違いを解説

スタンバイとの違い

画像出典:スタンバイ

求人検索エンジンの中でも「スタンバイ」は、求人ボックスと並んで注目を集めているサービスのひとつです。

同媒体も、クリック課金型の有料広告を採用し、無料でも掲載が可能という点では共通していますが、細かな料金設計には違いがあります。

項目 求人ボックス スタンバイ
無料掲載 あり あり
有料掲載方式 クリック課金型 クリック課金型
クリック単価 25円〜1,000円 20円〜(職種や地域、市場動向などで変動)
予算設定 1日・1か月など自由に設定可能 同様に設定可能

参考:
スタンバイ 有料枠に掲載した場合、費用はどれくらいかかりますか
スタンバイ 予算の設定方法を知りたい

スタンバイでは、1クリックあたりの最低単価は20円〜と、求人ボックスよりやや低めの設定が可能です。ただし、クリック単価の下限は雇用形態や職種などによって異なるため、実際の料金はケースバイケースです。

料金面だけで見ると似た仕組みに思えますが、実際には掲載ロジックやユーザー層、媒体の強みに違いがあり、自社の採用ターゲットに合っているかどうかを見極めて選びましょう。

求人検索エンジンで優秀な人材を採用するなら採用支援会社の活用がおすすめ

求人ボックスのような求人検索エンジンでは、ただ求人を掲載するだけでは他社と差別化できず、応募につながらないケースも少なくありません。

多くの中小企業が直面するのが「自社だけですべてを賄おうとすると、時間もノウハウも足りない」という現実です。

求人原稿の作成から媒体選定、運用管理、データ分析までをすべて社内で完結するのは、非常に負担が大きく、片手間では成果を出しにくいでしょう。

そこで頼りになるのが、採用支援会社です。

求人検索エンジンや各種広告媒体に精通したプロが、露出を最大化するための広告設計やキーワード戦略、クリック単価の最適化を代行してくれます。

さらに、応募状況の分析や改善提案も受けられるため、自社だけでは見落としがちな課題にも対応してくれるでしょう。

採用活動にかけられるリソースが限られている企業ほど、支援会社の活用は費用対効果の高い選択肢といえます。

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まとめ:求人ボックスの有料掲載を利用して採用の費用対効果を向上させよう

求人ボックスの有料掲載は、クリック課金型で無駄なコストを抑えながら、求職者の目に留まりやすい露出を確保できる採用手法です。

予算に限りがある場合は、まずは少額から導入し、自社に合った運用スタイルを見つけましょう。