ホームページを上位表示させる5つの対策!仕組みや10個のコツも紹介

ホームページは集客施策において有効な手段です。

ただし、ホームページが検索結果の上位に表示されなければ、集客はおろか認知すらされません。

「ホームページを上位表示させる方法がわからない……」
「そもそも、ホームページが上位表示される仕組みがわからない」

このような悩みを抱えるWeb担当者は多いでしょう。

そこで本記事では、ホームページを上位表示させる5つの対策について解説していきます。仕組みやコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ホームページが上位表示される重要性

オフィスでホームページを上位表させる対策について話し合うイラスト

それでは、ホームページが上位表示される重要性について解説していきます。

  1. 高い集客効果が期待できる
  2. 広告収入アップにつながる

高い集客効果が期待できる

ホームページが上位表示されれば、高い集客効果が期待できます。

知りたい情報や企業・店舗を調べたいとき、目的に合ったキーワードで検索するでしょう。

多くの場合、検索結果を見て上位表示されたホームページからチェックするはずです。

以下に、2023年7月時点の1ページ目に表示される記事の各CTR(クリック)をまとめました。

順位 CTR(クリック率)
1位 28.75%
2位 14.75%
3位 8.83%
4位 5.65%
5位 3.81%
6位 2.69%
7位 1.98%
8位 1.5%
9位 1.17%
10位 0.96%

参照:Google Organic CTR History – Advanced Web Ranking

キーワード検索では数え切れないホームページが表示されますが、1位~10位は、1ページめに表示されるため、ユーザーの目にとまる可能性は高いと見ていいでしょう。1位と2位の違いだけで、CTRは約2倍の差があります

1位のホームページで知りたい情報を入手できれば、2位以下のホームページは閲覧されないかもしれません。3位以下になるとさらに確率は減っていきます。

検索結果で上位に表示されるほど、ユーザーが閲覧する可能性が高く集客効果も高まるでしょう。

広告収入アップにつながる

ホームページが上位表示されると、広告収入アップにもつながります。

上位表示されればCTRが高まる分、訪れるユーザーの母数も増えます。

ホームページを訪れるユーザーの母数が増えれば、商品やサービスに興味を持たれる方も増え、購入や登録される可能性も高まるでしょう。

売上を上げたいと考える企業から、ホームページに広告を掲載してもらえないかと打診があれば、広告収入アップにつながります。

ホームページにオンラインショップがあれば、自社の商品やサービスの売上アップ効果も期待できるでしょう。

ホームページが検索上位表示される仕組み

ホームページを上位表示させる方法を話し合っている

続いて、ホームページが検索で上位表示される仕組みについて詳しく見ていきましょう。

  1. Googleクローラーが巡回し情報を収集する
  2. 各ホームページの情報をデータベースに登録する
  3. Googleアルゴリズムによって順位が決まる

Googleクローラーが巡回し情報を収集する

まず前提として、日本の検索エンジンはGoogleが圧倒的シェアを誇っているので、Googleのシステムを理解する必要があります

参照:Search Engine Market Share Japan | Statcounter Global Stats

Google検索エンジンでは、クローラー(ロボット)がWebサイトを巡回しながら、コンテンツ・画像・ファイルなどの情報を収集しています。巡回の頻度はWebサイトによって異なるため指定はできません。検索結果の表示順位は、クローラーによって決められます。

クローラーに認識されるには、検索エンジンへの登録や、サイト構造の最適化などの対策が欠かせません

クローラーに認識されるコツは後述しますが、以降でお伝えしますが、ホームページの上位表示を狙うならGoogleクローラーへの対策を意識することが大切です。

各ホームページの情報をデータベースに登録する

各ホームページの情報を、データベースに登録する必要があります。

Googleクローラーにホームページを認識してもらうには、検索エンジンデータベースへの登録が大前提です。

良質なコンテンツを作成しても、インデックスなしではクローラーに認識されないため、上位表示は叶いません。

各ホームページの情報をデータベースに登録すると、Googleデータベースにインデックス(登録)され、クローラーに認識される足がかりになるのです。

Googleアルゴリズムによって順位が決まる

クローラーが収集したデータを元に、Googleアルゴリズムが表示順位を決定します。

Googleアルゴリズムは、200以上もの膨大な要素で構築されていると言われています。大規模なアップデートは年に3〜4回、細かなものでは年に数百回ほどされています。

なお、検索エンジンデータベースに登録し、クローラーに認識され上位表示を果たしても、アップデートにより順位が下がる恐れがあることに留意しましょう。

ホームページを上位表示させるための対策5選

歯車でホームページ上位表示の仕組みを表すイラスト

次に、ホームページを上位表示させるためにおさえておきたい5つの対策を紹介します。

  1. Google Search Consoleにホームページを登録する
  2. SEOの内部・外部対策を行う
  3. ユーザーニーズを踏まえ良質なコンテンツを作成する
  4. オリジナリティの高いコンテンツを作成する
  5. リスティング広告による上位表示を狙う

Google Search Consoleにホームページを登録する

まずは、Google Search Consoleにホームページを登録してください。

検索エンジンは、Googleが90%以上のシェアを誇っており、Yahoo!もGoogle検索エンジンを使用しています。よって、Yahoo!での特別な対策は必要ないでしょう。

検索エンジンへの登録のみでは、クローラーに認識されません。必ずGoogle Search Consoleへ登録しましょう。

 SEOの内部・外部対策を行う

SEOの内部・外部対策も重要な施策です。

内部対策は「サイト内部」、外部対策は「外部の他サイト」に対して行います。

先程紹介した、クローラーやインデックスの最適化も内部対策の一種です。他にもさまざまな内部があるので、可能な限り取り入れましょう。

SEOにおける内部対策 内容
XMLサイトマップ  クローラーに認識されやすくするためのサイトマップ
サイト階層構造 クローラーが巡回しやすいようシンプルに最適化する
パンくずリストを設置する クローラーに対してサイト構造を伝え巡回しやすくする
構造化データのマークアップ  クローラーにHTMLで記載した情報を伝える

他サイト(第三者)から自社のホームページへのリンクを獲得するのが、外部対策です。

被リンクが多ければ、自社のホームページにユーザーが訪れる確率が高まります。被リンクは、自社で指定できないため「第三者が推奨する=良質なホームページである」とアピールにつながるのもポイントです。

ただし、被リンクは数が多ければ良いわけではありません。サイトのコンテンツや質も問われるので、良質な被リンクを獲得することが大切です。

ユーザーニーズを踏まえ良質なコンテンツを作成する

ユーザーニーズを踏まえ、良質なコンテンツの作成を心がけましょう。

ユーザーが検索するのは、自分が知りたい情報を提供してくれるホームページです。

検索結果からホームページを閲覧しても、検索意図にマッチしてなければすぐに離脱してしまうでしょう。

また、検索意図にマッチしていても、コンテンツが乏しければ、最後まで閲覧してもらえない恐れがあります。

ホームページの上位表示を狙うなら、ユーザーニーズを踏まえて良質なコンテンツを作成してください。

オリジナリティの高いコンテンツを作成する

オリジナリティの高いコンテンツを作成しましょう。

Googleは、オリジナリティの高いコンテンツを持つホームページを、高品質であると評価する傾向があります。

参照:日本語検索の品質向上にむけて

競合他社にはない、自社だけのコンテンツはユーザーにとっても有益な情報といえます。

オリジナリティの高いコンテンツ作成は、ホームページの上位表示だけでなく、ユーザーを満足させるためにも欠かせません

リスティング広告による上位表示を狙う

リスティング広告も、上位表示を狙うのに有効な施策です。

リスティング広告は、ユーザーの検索意図にマッチした広告が表示される「検索連動型広告」を指します。

有料ですが、顕在層へのアプローチが可能で、比較的短時間で成果につなげやすいのがメリットです。

広告文の設定が可能で、配信や停止のタイミングも自由に設定できます。早く効果を出したいなら、リスティング広告も選択肢の一つです。

ホームページの上位表示を狙う10個のコツ

オフィスでホームページ上位表示についてミーティングするイラスト

ホームページの上位表示を狙う場合は、対策以外にもおさえたおきたいコツがあります。ここからは、10個のコツについて順番に解説していきます。

  1. URLの正規化を行う
  2. https化する
  3. ペルソナを設定する
  4. noindexタグを慎重に設定する
  5. Webサイトの表示速度を上げる
  6. タイトルや見出しにキーワードを入れる
  7. スマートフォン用に最適化する
  8. 内部リンクを最適化する
  9. Webサイトのドメインパワーを上げる
  10. 良質な被リンクを獲得する

URLの正規化を行う

URLを正規化しましょう。

URLの正規化とは、同じ内容のページが複数あるとき、正規ページをクローラーに伝える手法です。

正規化する方法の一つに「canonical(カノニカル)」タグの使用が挙げられます。

canonicalタグを設置すれば、同じ内容のページが重複していても、正規ページのみインデックスされます。

重複したページが多いホームページは、Googleからの評価が下がる恐れがあるので、canonicalタグでURLを正規化しましょう。

https化する

https化を行うことも大切です。

https化はセキュリティ強化につながります

また、https化することで、Googleにも「セキュリティ対策をしている安全なサイト」であるとアピールできるのもポイントです。必須項目なので、忘れずに行いましょう。

参照:ランキング シグナルとしての HTTPS

ペルソナを設定する

ペルソナを設定するのも有効です。

ペルソナとは、自社のホームページを閲覧すると想定できるユーザー像を指します。

年代や性別の他、ライフスタイルや検索意図などを想定し、実際にホームページを見るユーザー視点で対策できるのがメリットです。

ユーザー像が曖昧なままホームページを作成しても、ニーズにマッチさせるのは難しいでしょう。

ペルソナ設定は、ホームページの上位表示を狙ううえでも重要な施策です。

noindexタグを慎重に設定する

noindexタグは、慎重に設定してください。

noindexタグは、検索エンジンにインデックスさせないときに使用します。

例えば、コンテンツに内部リンクが必要でも、Googleには低品質と評価される恐れがある場合、noindexタグを設定しておけば、Googleは認識しますが評価の対象にはなりません。

タグページや画像集約ページなど、評価の対象にしたくないページのnoindex設定が大切です。

ただし、評価の対象にしたいページや内部リンクにnoindexタグを設置すると、評価対象外となるので注意が必要です。

Webサイトの表示速度を上げる

Webサイトの表示速度を上げましょう。

Googleでは、Webサイトを評価する際に、「サイトの速度」をチェックします。

参照:サイトの速度について

ただし、Webサイトの表示速度が早ければ高評価になるわけではありません。重要なのは、表示速度が遅いと評価が下がることです。

仮に、上位表示を果たしたとしても、表示速度が遅ければユーザーにとってストレスとなり、途中で離脱される恐れがあります

Webサイトの表示速度を上げるには、画像サイズや容量を圧縮して軽くしましょう。ブラウザキャッシュの有効期限を長く設定すると、サーバー上のファイルが更新されているか確認する時間を短縮できます。

タイトルや見出しにキーワードを入れる

タイトルや見出しには、キーワードを入れましょう。

タイトルや見出しにキーワードを使用することで、Googleクローラーに認識されやすくなります

ただし、不自然になるような場合は無理に使用する必要はありません。あくまでもユーザーニーズを踏まえて、自然にキーワードを使用するよう心がけてください。

スマートフォン用に最適化する

スマートフォン用に最適化するのも重要です。

スマートフォンの普及により、パソコンよりもスマートフォンで検索するユーザーが増えています。

パソコン用に最適化されていても、スマートフォンで見た場合にレイアウトが崩れてしまうと見づらく感じ、ユーザーにストレスをを与えかねません。

スマートフォン用に最適化する際は、Googleのモバイルフレンドリーテストが役立ちます

内部リンクを最適化する

そして、内部リンクを最適化しましょう。

内部リンクの設定はSEO対策にも有効ですが、リンク先の関連性が薄ければそこで離脱される可能性があります。

内部リンクは関連性のあるページであるか、ユーザーが素早くアクセスできるかを確認してください。

Webサイトのドメインパワーを上げる

Webサイトのドメインパワーを上げるのも重要です。

ドメインパワーとは、検索エンジンからの信頼度を表しています。とはいえ、Googleが公表している指標ではありません。

ドメインパワーを強化すると、検索エンジンに登録されるのも早くなる可能性があります。また、検索エンジンに登録されるまでの時間を短縮できるのも、ポイントです。

ドメインが新しいWebサイトは、クローラーに認識されにくい傾向があるので、Webサイトのドメインパワーを強化してください。

良質な被リンクを獲得する

良質な被リンクを獲得することも大切です。

被リンクが多いほど、ユーザーにホームページを見てもらえる可能性は上がるでしょう。

しかし、Googleからの信頼度が低いサイトからの被リンクが多いと、自社ホームページの質を下げかねません。

ただし、被リンクはこちらから設定できないため、関連性の低いサイトや、意図しないサイトからのリンクされる可能性もあります。

SNSで積極的に情報を発信し、ユーザーの目にとまりやすくしたり、Googleのビジネスプロフィールに登録したりするのも有効です。

ホームページの上位表示を狙う際の注意点

ホームページ上位表示について考える3人の人

ホームページの上位表示を狙うには注意点もあります。目標を達成するために把握しておきたい3つの注意点をおさえておきましょう。

  1. キーワードを乱用しない
  2. 低品質な外部リンクを承認しない
  3. Googleガイドラインを遵守する

キーワードを乱用しない

キーワードを乱用すると、Googleの評価が下がる恐れがあります。

キーワードはタイトルや見出しに利用するのが有効と説明しましたが、乱用するとスパム行為とみなされ、Googleからの評価が下がる恐れがあります。

上位表示を狙うためにキーワードを積極的に使用しても、乱用すれば結果的に順位を下げかねません。

キーワードは適度に使用することを心がけてください

低品質な外部リンクを承認しない

低品質な外部リンクは、承認しないようにしましょう。

上位表示を狙ううえで、まず被リンクを多く獲得しようと考えるかもしれません。しかし、被リンクは量よりも質が重要です。

外部からのリンク承認が来た場合は、サイトの質を確認し、低品質だと判断した場合は断るようにしてください。

Googleガイドラインを遵守する

ホームページの上位表示を狙うにあたって、Googleガイドラインを遵守してください。英語版のみですが翻訳機能を使えば意味は理解できます。

参照:General Guidelines

Googleガイドラインには、ホームページを上位表示させるために必要なことが記載されています

ガイドラインを遵守しながらホームページを作成すれば、自社で対策する場合も上位表示を狙いやすいでしょう。

まとめ:ホームページの上位表示はSEO対策と広告で実現させよう

上位表示されるホームページのイメージイラスト

目的が曖昧なままホームページを制作しても、検索順位上位表示は狙えません。

ホームページを上位表示させるには、SEO対策はもちろん、広告の活用も有効です。

本記事では、ホームページを上位表示させるためのポイントやコツを紹介しましたが、自社での対応が難しい場合は、プロにお任せすることも検討してみてください。