企業が事業を推進するにあたって、選ばれる理由づけをする必要があります。特に「どのような特徴を持った企業なのか」「信頼して良い企業なのか」は要素として欠かせません。
そこで大切なのは、ブランディングです。
本記事では、ホームページブランディングの概要や具体的なステップ、外注する際の注意点を解説していきます。ホームページのブランディングに力を入れたい場合には、ぜひ参考にしてください。
この記事の内容
ホームページで行うブランディングとは?
ホームページで行うブランディングとは、自社サイト上で更新するコンテンツをはじめとしたさまざまな施策を実施し、その企業独自のブランドを確立させることを指します。
ホームページでのブランディングを行うことで、顧客獲得やマーケティングに役立つほか、競合他社と自社の違いを明確にするといった効果も期待できます。
ブランディングを行うことでホームページから生むことのできる利益を最大化できるため、必ず行いましょう。
ホームページのブランディングで得られる6つの効果
ホームページのブランディングで得られるメリットは、6つ挙げられます。ここではその6つの効果について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 企業のイメージが浸透しやすくなる
- 信頼度や安心感を高められる
- 商品やサービスが顧客から選ばれる
- 競合他社との価格競争を回避できる
- コストの削減につながる
- 優秀な人材獲得の可能性が広がる
企業のイメージが浸透しやすくなる
まず、企業のイメージが世間一般に浸透しやすくなります。
たとえば、その企業の商品やサービスは「質が高い」というイメージを定着させられれば、質の高い商品を求めている顧客層にアピールすることが容易になります。つまり、「この企業が作っている商品だから買う」というファン獲得につながるでしょう。
ホームページを通じたブランディングによって、企業イメージを訪問者にアピールできます。自社のブランド力を有効活用するためにも、ホームページ上でのブランディングは欠かせません。
信頼度や安心感を高められる
次にブランディングによって、商品やサービスの信頼感や安心感を高められます。
たとえば、商品が出来るまでのストーリーをホームページ上でアピールすれば、「これだけ丁寧に作られている商品なら安心だな」と思ってもらえます。すると、購買にもつなげられるでしょう。
このように、ホームページ上に更新するコンテンツ次第で、企業に対する信頼感を獲得できるのは、大きなメリットといえます。
商品やサービスが顧客から選ばれる
ブランディングに成功すれば、商品やサービスが顧客から選ばれやすくなります。
新しく訪れた閲覧者が商品・サービスを購入した未来をイメージでき、購買や契約につながります。
既存顧客の定着はもちろんながら、新規顧客の獲得にも役立つという意味で、ブランディングに注力するメリットは大きいでしょう。
競合他社との価格競争を回避できる
ホームページ上で自社ブランドの価値を向上させられれば、競合他社との価格競争に勝ちやすくなります。
たとえば、ホームページを通じて商品やサービス、企業自体に「ブランド」を感じてもらえるようになれば、付加価値が生まれます。値段を下げる必要性もありません。
このように、価格競争の優位に立つためにも、ホームページ上でのブランディングは大きな役割をになっています。
コストの削減につながる
ブランディングにはCMや広告を使う手もありますが、これらの手法はコストが大きい点がデメリットです。
一方、ホームページ上でのブランディングであれば、制作や維持費用がかかるとはいえ、前述した宣伝方法よりは格段に安いコストで済みます。
ホームページ上でのブランディングによって、その他媒体での広告費用の削減にもつながります。
優秀な人材獲得の可能性が広がる
企業のホームページを訪れるのは顧客だけではありません。企業に興味のある求職者もホームページを閲覧する可能性があります。ホームページ上でのブランディングに注力すれば、それだけ求職者の目に留まりやすくなります。
企業の人材戦略を組み立てる上でも、優秀な人材獲得につながるホームページブランディングは有効な戦略の一つと言えるでしょう。
ホームページのブランディングを最大化する5つのステップ
続いて、ホームページブランディングを最大化するための5ステップを紹介していきます。
ブランディングの効果をできるだけ大きくするために必要なことを解説していますので、ぜひ以下の5ステップを参考にしてみてください。
- 自社ブランドのイメージと戦略を明確化する
- ホームページのデザインを見直す
- コンテンツの企画と整理をする
- SEO対策を実施する
- コンテンツの更新と改善を繰り返す
ステップ1.自社ブランドのイメージと戦略を明確化する
1つ目のステップとしては、自社のブランドイメージとそれを定着させる戦略を明確にすることです。
自社にどんなブランドイメージを付与し、どのように活用していくのか、ブランディングの具体的な戦略は第一に策定しておきましょう。
商品やサービスを知って欲しい、ブランド価値を確立したいなど、目的がしっかりしていればマッチする戦略も明確になります。ブランディングを行っていく前の下準備として、イメージの明確化と戦略策定は行っておきましょう。
ステップ2.ホームページのデザインを見直す
ブランドイメージが決まれば、次に見直すべきはホームページデザインです。
自社の目指すブランドイメージに合わせて再デザインすることで、視覚的にもイメージを伝えやすくなります。
特に、ホームページリニューアルを外注する場合には、制作会社にデザインイメージが伝わるように、綿密な連携をとりましょう。
ステップ3.コンテンツの企画と整理をする
ホームページデザインまではブランディングの枠組みです。次のステップとして、コンテンツの企画と整理を行いましょう。
たとえば、商品情報の紹介やブログなど、ホームページで提供するコンテンツはブランドイメージに合ったものに仕上げなければいけません。
ブランドイメージ通りに商品・サービスをアピールできるように、コンテンツの企画や内容をイメージに反しない形で整理しましょう。
ステップ4.SEO対策を実施する
ホームページ上のブランディングも、SEO対策を実施しなければ人の目に留まりません。
そのため、サイトのSEO対策を行い、検索上位を獲得できるようにすることが4つ目のステップです。
検索流入の増加を行うことで、より多くの人々に自社のブランドを知ってもらうチャンスを創出できます。
ステップ5.コンテンツの更新と改善を繰り返す
最後のステップは、コンテンツの更新・改善の繰り返しです。
一通りステップを踏んだ後も、継続的なコンテンツ更新、そして分析と改善は欠かせません。アクセス分析やコンテンツのPV数分析を行えば、見えてくる改善点は必ずあります。
中長期的にブランディングを成功させるためにも、継続的に改善点を洗い出す努力は欠かさず実施しましょう。
ホームページのブランディングを制作会社に依頼する時の注意点
自社でブランディングを行うことが難しい場合、制作会社などに外注することもあるでしょう。
そこで、ブランディングを依頼する際の以下4つの注意点を紹介していきます。
- 制作会社の実績を必ず確認する
- サポート体制の充実度に着目する
- かかるコストを事前に把握する
- 見積もりは複数の制作会社に依頼する
制作会社の実績を必ず確認する
制作会社の実績は、依頼前に必ず確認するようにしましょう。
たとえば、SEO対策に注力すべき状況で、デザイン面を得意とする制作会社に依頼をかけるのは得策ではありません。
そのため、制作会社の得意分野や過去の実績を確認し、自社が注力したい分野に特化した企業へ依頼するよう注意するのが重要です。
サポート体制の充実度に着目する
ホームページブランディングは、1日で成果をあげられるものではありません。そのため、長期的に取り組んでいく必要があります。
外注する場合には、長い期間制作会社と連携していく必要があります。
更新代行はもちろんながら、問題が発生した際のサポート体制など、制作会社のサービスの充実度を確認しておくのも、外部へブランディングを任せるにあたって大切です。
かかるコストを事前に把握する
ブランディングを外注するのであれば、コストがそれなりに発生します。そのため、どの程度の期間外注し、予算規模はどの程度になるのかコストを計算しておきましょう。
予算の範囲を確定させることで、依頼できる制作会社をある程度絞り込めます。
予算を基準として制作会社を選定することで、無理のないコストでブランディングを外注することができるため、必ず予算の設定とコスト把握は行いましょう。
見積もりは複数の制作会社に依頼する
制作会社に見積もりを出す際は、いくつかピックアップして複数社に依頼しましょう。依頼内容によって見積もりは変わるため、複数の企業に依頼することで、比較検討を容易に行えます。
各社のコスト比較や支払い方法の確認など、お金に関する洗い出しを行うことで、失敗の防止にもつながります。
なお「ブランディングに強みを持つ制作会社を複数も探せない……」という場合には、こちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
ブランディングに強い会社15社を厳選!選び方のポイントを解説ホームページのブランディングで顧客に選ばれる企業を築こう
ホームページブランディングを行うことで自社の利益につなげるだけでなく、より多くの人々に企業や商品・サービスを知ってもらう機会を創出することができます。
ホームページに改善点を感じている場合には、是非一度ブランディングを見直してみてください。