企業の採用活動において今もっとも重要なのは「人を選ぶ」ことではなく、理想の人材から「選ばれる」ようになること。多くの求職者にこの会社で働きたい!この会社なら自分のスキルを生かすことができる!と思われるような企業になることが、成功のカギとなります。
「働きたい企業」に選ばれるためには、いったいどのような情報を発信していけば良いのかを考えていきたいと思います。
情報発信で選ばれる企業になる
選ばれる企業になるためには、「シェアードバリューコンテンツ」の確立が求められます。
シェアードバリューコンテンツとは「価値を共有できるコンテンツ」という意味になり、自社の魅力やどのような価値観を持っているのかを発信し、求職者の共感を得てそれを共有しようというものです。
お金や生活のために仕事をするというのは、いまはもう昔の話。給与や待遇などももちろん重要ですが、同時に「得意分野で社会の役に立ちたい」「価値観を共有できる企業で長く働きたい」「会社とともに自分を磨き成長していきたい」という想いで就職活動に臨んでいる、という人が大多数なのです。
そういった求職者に向けて、自社がこのような考えや目標を持っている・このスキルを持つ人を求めている・こんなスタイルで働き社会貢献をしているということを発信していくのが、シェアードバリューコンテンツとなります。
シェアードバリューコンテンツの内容
①文化を伝えるカルチャーコンテンツ
カルチャーコンテンツとはその名の通り、自社の「文化」を発信するコンテンツです。
どのような雰囲気で、どのような考え方を持った人が活躍しているのか。自社の社風・企業文化・行動規範・行動様式などを伝えるのがカルチャーコンテンツです。「この企業の社風は自分に合っているな」「こんなスタイルの働き方で仕事がしたい!」と、働きやすさという大きな価値に直結するとても大切な情報になります。性格・考え方・生き方に合った働きやすい職場であれば、モチベーションも上がりますし長く働いてくれることが大いに期待できます。
カルチャーコンテンツの例
・評価制度
・研修制度
・意思決定のルール
・ダイバーシティ(多様性)への考え方や施策
・クラブ活動や社内イベントなど文化的活動
・オフィスの設備やデザイン
②理念を伝えるパーパスコンテンツ
パーパスコンテンツの「パーパス」は、日本語にすると「目的・意図」などの意味で、企業の経営理念や社会的な価値などがこれにあたります。
パーパスコンテンツの例
・経営理念
・起業理念
・事業内容
・企業の目標
・創業者や経営者の想い・考え方
・社会貢献への取り組み
自社がどのような目標を持ち、社会の中でどんな価値を提供し貢献しているかなど、いわゆる企業の「人となり」を伝えるのがパーパスコンテンツです。
単に「このような理念や目標を持っている」ということを文字にして発信するのではなく、まず大きく理念をかかげ、経営者の声として伝える方が心に響きます。ストーリー性を持たせ、どんな考えや目標があり起業に至ったかや事業に取り組んでいるかを発信すると、実際に目標に向かう姿ややりがいを感じている様子などが共感を呼ぶでしょう。
企業理念は魅力であり、それを持つ人もまた同じです。より深く企業のことを知ったうえで「この会社で働きたい!」という考えを持った人が多く集まることが期待できます。採用面接などもスムーズに、また充実したものとなり、企業と求職者のマッチング率はより高くなるはずです。
選ばれるということ
人に選ばれる企業というのは、人気取りをすればいいというものではありません。
こんな人を求めている!同じ志を持つ人はぜひ一緒に仕事をしよう!というウエルカムな雰囲気が伝わり、求職者がその企業で働く姿を想像できる・目標を持ち社会貢献や自己研鑽ができる・やりがいを感じられる企業だと思われるような情報を発信していくことこそ、選ばれる企業への第一歩です。
上司と部下・先輩と後輩など企業の中にはさまざまな人事体制や関係があります。しかし「同じ価値を共有し、同じ目標に向かって進んでいく仲間」という意味では、ひとつの企業で働く人すべてがフラットなはずです。
一緒に頑張ろう・成長しよう・歩みを共にしようという考えを持つことが、これからの採用活動において重要になってくるのかもしれません。
まとめ
シェアードバリューコンテンツの概要について、お分かりいただけたでしょうか?
理念や目標・社内の文化的取り組みや福利厚生などどのように言葉にしていいのか・どういった伝え方が効果的なのかなど、何から始めていいのかすら分からない!という採用担当者の方も多くいらっしゃると思います。
効率的な採用活動のために頭を悩ます時間が増えてしまっては本末転倒です。まずはWEB採用に実績の多いWEB制作会社にすべてを任せてみる!ということをおススメします。
悩む前にまずは相談。経験豊富なWEB制作会社であれば、きっと皆さんの企業にピッタリなシェアードバリューコンテンツを作ることができるでしょう。