「求人を出しても全然応募がこないのですが、どうやったら応募が集まりますか?」
「求める人物像に合致した応募がないのですが、どうしたらいいでしょうか?」
「採用計画が思うように進まなくて困っています。安定した採用を行う方法はありますか?」
私たちもお客さまから、こういったお声を頻繁に頂くようになりました。人材をめぐる競争が苛烈になってきた今日、多くの企業様が、採用を大きな課題とされています。
そうした中、私たちがいつもお客様にご説明させて頂くのが、採用サイトの重要性です。
採用サイトの有無・コンテンツの質は、企業の成長や競争力に直結します。
採用サイトの役割は、企業の魅力や価値観、募集している職務の詳細を伝えること。
求職者の興味、関心を効果的に引きつけることによって、より求人にマッチした人材を、継続して採用できるようになります。
今回は、採用プロセスにおいて採用サイトが担う役割や、成果を上げるために必要なコンテンツについてご紹介します。
この記事の内容
採用プロセスにおいて採用サイトが担う役割
まずは、採用プロセスにおける採用サイトの役割を確認しましょう。
概要を把握しておくことで、効率的な採用活動の設計が可能になります。
以下が、採用プロセスを構成する6つのフェーズです。
採用プロセス
1.認知・興味
求職者が求人や企業の名前を知り、興味を持つフェーズ。ウェブサイト、求人広告、SNS等をきっかけとし、企業と求職者の間に最初の接点が生まれます。
2.応募
興味を持った求職者が、企業に応募するフェーズ。履歴書や職務経歴書の提出、エントリーフォームの送信なども含まれます。
3.選考
書類選考、面接など、実際に応募者の選考を行うフェーズ。
4.内定
内定を出すフェーズ。内定を候補者が内定を承諾するか、検討・決定も含まれます。
5.入社
入社手続きを行うフェーズ。労働契約の締結、社員証の発行、貸与品の受け渡し、オリエンテーションの実施なども含まれます。
6.定着
入社後の研修などを行うフェーズ。新入社員が職場に適応し、その後定着していくためのサポートなども含まれます。
採用プロセスを構成する6つのフェーズのうち、採用サイトが特に重要な役割を果たすのが、1.認知・興味のフェーズ。
あなたの企業を認知した求職者の興味を、強く引き付けること。それによって、より多くの求職者を、次のフェーズである2.応募まで進めること。これが採用プロセスにおける、採用サイトの大きな役割です。
勿論これだけでなく、応募や内定の意思決定を後押しするなど、応募者の意思決定において多くの効果が期待できます。
採用サイトに求められるコンテンツとは?
ここからは、採用サイトで成果を出すために必要な、コンテンツについてのお話です。
採用サイトの中で、応募に特に大きな影響を与えるのが以下の二つです。
- ジョブディスクリプション
- シェアードバリューコンテンツ
詳しく解説していきましょう。
1. ジョブディスクリプション(職務記述書)
まず必要なのは、ジョブディスクリプション。これは「職務記述書」とも呼ばれます。
イメージとしては、「募集要項をより詳細に書いたもの」という認識でOKです。
厳密には、「募集職種の条件や福利厚生、求める人材像などを記載する」のが募集要項。対してジョブディスクリプションは「職務内容、権限や責任の範囲、業務上必要な技術や経験などを記載する」といった違いがあります。
ジョブディスクリプションを掲載するメリット
1.求職者とのマッチング精度が向上する
明確な職務内容が公開されているため、求職者の理解を十分得た状態で応募を受けることができます。これにより、入社後のミスマッチを大きく減らすことができ、求人によりマッチした人材を選ぶことが可能になります。
2.求職者のニーズ・専門性に応えやすくなる
求職者が自らのニーズや専門性を入力して求人を探す際、具体的な職務内容や期待する成果が明確になっていれば、「自分のニーズに合致している仕事だ」、「自分の技術や経験が活かせる仕事だ」と判断しやすくなります。専門性の高い人材を即戦力で採用したい場合、特に大きなメリットとなります。
3.求職者の認知・興味を強める
接点を持つ回数を増やすことで、求職者から企業への、認知・興味を強めることができます。次のフェーズに進むよう何度も促せるため、求人への応募数を増加させることができます。
4.保護者・パートナーなどから理解を得やすくなる
ジョブディスクリプションでは、求職者がどのような条件・環境で働くか、公開されています。そのため、保護者・パートナーなど、求職者の周囲の人々から応募への理解を得やすくなります。
ジョブディスクリプションの内容
ジョブディスクリプションは、次のような内容が記載されます。
- 職務内容
- 職務の目標・目的・責任・権限
- 職務上必要とされる技術・知識・資格
- 率いるチーム・関係する部署
- 求められる人物像・経歴・経験 等
ジョブディスクリプションにおいては、ニーズを持つ求職者からの検索に応え、認知・興味を得ること。そして、求職者が求人の内容を十分に理解した状態で応募を行えるよう、内容を充実させていくことが大切になります。
2. シェアードバリューコンテンツ
次に必要なのが、シェアードバリューコンテンツです。
採用におけるシェアードバリューコンテンツとは、自社の企業文化や、社会的価値といった魅力を伝えるコンテンツを指します。
自社の考え方を発信することで、求職者から「自分とマッチする企業だ」という共感を得ることができます。
そうした求職者からの応募が増えることで、長期にわたって企業文化に合う人材を獲得し続けることが可能になります。
シェアードバリューコンテンツは、どのような魅力を伝えるかによって二種類に分けられます。
2−1. カルチャーコンテンツ
シェアードバリューコンテンツのうち、企業文化、価値観を伝えるのが、カルチャーコンテンツです。
カルチャーコンテンツには、次のようなものが該当します。
- 社員インタビュー
- オフィス紹介
- ブログ 等
カルチャーコンテンツは、求職者が「この企業は自分に合っている」と感じられることが大切です。生の声や具体的なエピソードや体験談によって、未来の働く姿を想像できることを目指します。
2−2. パーパスコンテンツ
シェアードバリューコンテンツのうち、自社が担う社会的な役割や使命、企業理念を伝えるのがパーパスコンテンツです。
パーパスコンテンツは、次のようなものが該当します。
- 代表インタビュー
- ミッション・ビジョン・バリュー
- 企業理念 等
企業としてミッションがあり、達成のためのビジョンがあり、バリューがある。それらをコンテンツとして発信することで、会社の価値観・文化に共感した求職者からの応募を集めることができます。
以上のように、シェアードバリューコンテンツは、企業文化や価値観に対する共感がポイントになります。
また最近では、新卒、シルバー人材、職人向けなど、募集人材に合わせて、個別にサイトを製作する動きも生まれています。よりターゲットを絞った情報の伝え方が求められている、と言えるでしょう。
こうした背景も踏まえ、シェアードバリューコンテンツの発信においては、自社の魅力を言語化し、ターゲットとなる求職者に伝わりやすいメッセージにして発信することが大切です。
採用サイトのコンテンツはオウンドメディアリクルーティングにおいて重要
自社メディアを活用した採用は、オウンドメディアリクルーティングと呼ばれます。
そして、その成功の鍵となるのが、前項で解説したコンテンツの充実です。
求人に対する二―ズの個別化には、明確なジョブディスクリプションで応える。仕事の社会的価値に対するニーズには、充実したシェアードバリューコンテンツで応える。
オウンドメディアリクルーティングはこのように、新しい採用の形に対応していく採用手法です。
加えて、ジョブディスクリプションが明確に記載されていれば、Indeedなどの求人媒体から、無料で自社サイトへの誘導が可能になります。求人媒体に求人情報が自動で収集・保存・複製され、掲載されるようになるためです。
そのため、ジョブディスクリプションを掲載することには、以下のようなメリットもあります。
- Indeedなどの求人媒体から自社サイトへ誘導できる。結果、他のコンテンツも見てもらうことができる。
- 求人媒体経由で訪れた求職者のアクセス解析ができ、データを資産として蓄積できる。データを活用し、より効果的な施策を実施し続けることが可能になる。
- 求人媒体に自動で掲載されるため、求人投稿の手間が大幅に減る。
オウンドメディアリクルーティングを行う上で、採用サイトのコンテンツは重要な役割を持っているというのが、お判りいただけると思います。
まとめ
今回は、成果の出る採用サイトの作成方法や、そのために必要なコンテンツについてご紹介しました。
戦略に基づいて製作・運用を行う。明確なジョブディスクリプションを掲載し、魅力的なシェアードバリューコンテンツを発信する。現在、こうした採用サイトが求職者に求められています。
加えて、応募を獲得し、計画通りの採用を実現するには、採用フェーズ毎の課題をクリアしていかなければなりません。
ワンページ株式会社では、これらオウンドメディアリクルーティング全てをサポートする採用支援サービス、『RECRUIT MASTER』を提供しています。
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