以前の記事『成功した会社はやっている!ペルソナ設定とその重要性』でもご紹介した、ペルソナ。マーケティングを進めるにおいて、設定すべきとても重要なものですよね。
このペルソナ、マーケテイングだけにとどめていてはもったいない。採用活動のときにも活用して、「採用のミスマッチ」を防ぐことができます。クオリティの高い採用サイトを制作するのはマストですが、まずはどのような人材を採用したいのか。会社が求めているかを明確にする必要があります。
ペルソナ設定を採用活動でうまく活用する方法やポイントについて今回はご紹介していきます。
ペルソナとは
ここで少しペルソナについておさらいしておきましょう!
ペルソナとは、自社のサービスや商品のターゲットとなるユーザーモデルのこと。単なるユーザーモデルではなく、年齢・性別・職業・趣味・居住地・家族構成・ライフスタイルなどを具体的に設定し「架空のユーザー像」を設定すること。
まるで実在の人物かのようにリアルな設定をすることでよりユーザー視点に近づき、マーケティング担当者間の認識の相違を防ぐことができるように。
このペルソナを採用活動にも導入して活用しよう!というのが今回の趣旨です。
採用ペルソナが必要な理由
商品やサービスを提供するわけでもないのにどうして採用にペルソナが必要なのか?と疑問をお持ちの方もいらっしゃるかも知れません。
マーケティングにおけるペルソナは自社のターゲットとなる人物像を設定すること。つまり「顧客を呼び込むためのもの」ですよね。採用活動も同じ。「自社で働きたいという優秀な人物を呼び込む」のが、採用活動なのです。
商品を購入したりサービスを利用する人だけが顧客ではありません。自社に魅力を感じ、自分の力をこの会社で発揮し、働くという「顧客」でもあるのが、求職者だと考えていきましょう。
採用ペルソナのメリット
①社内の認識のズレを防ぐ
これはマーケティングのペルソナと同じなのですが、社内での「求める人材」の認識のズレを防止することができます。採用がうまくいかない理由のひとつに「経営陣・現場担当・採用担当の間で求める人物像が違っていた」というものを良く耳にします。
例えば、現場は即戦力になる経験者を求めているのに、採用担当はこれから育成していく体で若い未経験者を採用していた・面接する担当者によって採用する人材の能力・人柄にばらつきがあった……など。
社内で認識や意思を統一し、会社の意向に沿った人材を採用するためにもペルソナを設定していくことは重要です。
②採用のミスマッチを防ぐ
求める人物像を具体化し、それを可視化する。つまり採用サイトに反映させることで採用のミスマッチを防ぐことが可能になります。
ペルソナがあれば、自社のどのようなメリットをアピールしていけばよいのか・どんな情報に力を入れて採用サイトを作り上げていけばよいのかが明確になり、採用面接時の質問事項もより具体的なものになるでしょう。
ぼんやりとした人材像では具体的な求人情報に反映することができないため、応募者にとっても企業側にとってもミスマッチが起こる大きな原因になります。求める人材像を具体化することで採用サイトのクオリティがよりUPし自社が希望している人・「こんな会社で働きたい」と考える応募者が集まるものになり、採用活動もスムーズに行えるようになるのがペルソナなのです。
ペルソナ設定時のポイント
①複数メンバーで設定を決める
一部の担当者だけでなく、経営陣から現場までの採用にかかわる社内チーム全員でペルソナを設定していくことが重要。
この職種に必要な能力・適しているキャラクター・マインド・考え方・これまでの経験など全員で意見を出し合い吟味して、修正を加えながら具体的に設定していきましょう。
職種・業種・雇用形態も含めて「こんな人材が来てくれたらいいな」という理想像でなく、「自社が本当に必要としている人物像」を設定していくようにしましょう。ペルソナはひとつだけでなく「男性&女性」など複数設定しておくとよりスムーズで制度の高い採用活動になります。
②柔軟性を持つ
人物像を絞り込みすぎ、ペルソナどおりの人材を確保しようとしすぎると、せっかくペルソナを設定しても採用活動はうまくいかなくなります。ペルソナを設定したのにうまくいかない……という場合はその設定が現実的かどうか・市場や景気など時代に合っているかをもう一度見直してみましょう。
こんな人材が欲しい!と自分たちの希望を押し通してばかりいれば人は集まりません。
自社の特徴や求人市場の現在の流れも十分に加味し、柔軟性をもって設定を行いましょう。マーケティングの場合と同じく定期的に設定を見直し、市場の状況や時代背景に応じた設定をしていくことを忘れないようにしましょう。作りっぱなしは禁物です!
まとめ
採用活動はどの企業にとっても常に課題。企業の規模にかかわらず優秀な人材の確保に頭を悩ませている企業は少なくありません。
ペルソナ設定が決まったら、採用サイトで「見える化」しミスマッチのない優秀な人材の確保に活用していきましょう。
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