リモートワークのメリットとこれから

コロナウイルス感染症拡大防止および緊急事態宣言を受け、ワンページでも4月下旬よりリモートワークの実施に踏み切りました。

もちろん、初めての試みです。1か月にも及ぶリモートワーク生活のなかで、どのような点がメリットだと感じたか・またどのような点を今後に生かしていくべきかを今回お伝えしたいと思います。

リモートワークのメリット

①通勤時間の短縮

リモートワーク最大のメリットといえば、何と言ってもこの点ではないでしょうか。

通勤する時間を仕事やプライベートの時間に充てることができます。満員のバスや電車に乗るために、長い待ち時間をやり過ごしながら通勤するというストレスが在宅勤務にはありません。

そんな朝のストレスから解放され有意義に使える時間が増えたことで、生産性がアップしたと感じている社員が多くいました。

②自分の働きやすい環境を作れる

通勤時間がゼロになることで、ゆっくりと休息を取れる時間や家族と過ごす時間が減り、心身ともに万全な状態で仕事へ臨めるようになったという声も聞かれました。

在宅勤務中に子どもの相手や、洗濯・掃除など家事を行うことが可能なため、仕事と家庭の両立が通勤時よりもうまくいくと感じている人もいるようです。

とくに今回は、小中学校などが休みになり自宅で子どもの面倒を見なくてはならないというケースが日本中で発生しました。子どもの預け先がなく会社を休まなくてはいけない・・・という心配がないのも、リモートワークのメリットではないでしょうか。

③地域を問わない採用活動ができる

リモートワークは環境が整ってさえいれば、どこでも仕事ができます。

これまでの採用活動のなかで、応募者の居住地の都合で採用を泣く泣く見送った・応募者からの辞退があったという経験はないでしょうか。場所を問わず働けるリモートワークを選択肢に入れることで、居住地にとらわれることなく、全国から優秀な人材獲得が可能になるのです。

とくに、出勤を含む移動が必ずしも必要としない・パソコンを利用して一人で作業が可能・成果物をPC上で納品できるなど、ナレッジワーカー(知識や経験を活かす労働者)の多い下記の業種はリモートワークに非常に向いています。

■クリエイティブ職
■IT系エンジニア
■営業職
■事務職
■カスタマーサポート

より良いリモートワークのために

①コミュニケーション

対面であれば、無言であいづちを打ったり、う~んと考え込んでいたりしても相手にそれが伝わりますが、オンラインでは表情や感情が伝わりにくく、冷たく見えてしまうという面もあります。

「はい、わかりました!」「その点は、~~ではないですか?」ときちんと声に出してリアクションして、あなたの発言をきちんと聞いているよというアピールも必要です。

普段は一人で黙々と作業しなければならないのですから、他の社員と顔を合わせる貴重な機会には「資料ありがとう!」「そのアイデアいいね!」と、大げさかな?と思うくらいのリアクションが、チームワークの向上につながると感じました。

②ワークタイム

場所を問わず自分の環境で働けるというのがリモートワークのメリットですが、全員が顔をあわせる時間を作ることの大切さを感じました。

何か不明点や相談したいことが発生した時に、相談したい相手がいない・・・というのは業務に支障をきたしかねませんし、チームとしての一体感が薄れてくるという心配が生じます。

バラバラの場所で仕事をしながらも「勤務時間をいつもと同じにしよう!」「この時間から全員でWEBミーティングを行おう」など、出社時と同じように「いつでも話せる・相談できる」という環境をつくり、普段以上にコミュニケーションを行っていました。

③ON/OFFの切り替え

在宅勤務だとどうしてもダラけてしまう、もしくは集中しすぎて時間を忘れて仕事を行ってしまうという人も多いようです。自分なりにON/OFFの切り替え方法を決めておくことをおすすめします。

出勤時と同じ服装に着替える・スマホの電源を切る・お昼は気分転換に外へご飯を買いに行く・ダラダラ残業しないなど、意識的にON/OFFを切り替えることが、リモートワークに集中できるヒケツだと思います。

④環境づくり

リモートワークでは、オフィスと同じように仕事をすることは思ったより難しいものです。そこで、自分流の「働きやすい環境」を整えることが大切。

自宅に急ごしらえの仕事スペースを作っている人もいました。自宅では集中できないという時にはカフェなどで仕事をするのもいいでしょう。長時間作業しても負担が少ないようなお役立ちグッズも話題になりましたね。

まずは、自分にとってのベストな環境を理解しておくことをおすすめします。

まとめ

このコロナ禍は多くの犠牲を払い、先の見えない不安な毎日が続きましたが、現代の働き方を見つめ直す一つのきっかけになったこともまた事実です。

未知のウイルスとの戦いは現代の働き方を次のステージへ進めるきっかけへ。「働き方改革」のひとつとして、リモートワークを視野に入れることが当たり前の社会がすぐそこに来ているのではないでしょうか。